鹿児島から肥薩線で八代に出て、鳥栖行の列車に乗車し、「鳥栖まで出てしまえば…博多も直ぐだ…」と思い付き、博多に至った…中洲のカプセルホテルに泊まることにし、福岡在勤の友人と夕食を愉しんだ…そんな翌朝…<旅名人の九州満喫きっぷ>を手に西鉄電車に乗車した…
西鉄電車に乗車する際には…「通勤ラッシュが本格的に酷くなりそうな時間帯の少し前位までに移動を…」というようなことを考えたが、とりあえず訪ねてみることにした太宰府天満宮で、来訪者が少なめな間に建物等をゆっくり眺めたいという想いも在った…
生憎の風雨模様の中、太宰府天満宮を見学し、広い敷地を少し歩いた…
↓こんなに長いエスカレーターが在る…
このエスカレーターを上がってみると…
↓こんな具合の、動く歩道を備えた通路が在る…
↑SF映画のセットか何かのように、七色のランプが通路を照らしていて不思議だ…
この通路を抜けると…
↓巨大なガラス張りの建築物が…
↑周囲の風景が巨大なガラスの壁に映り込む…
これが太宰府に設けられた、九州国立博物館である。訪ねた前日に在った友人によれば…「国内の何処の地方にでも在る訳ではない、“限られたモノ”である“国立博物館”が九州に在るというのは、九州の人の一寸した自慢」ということだった…
↓博物館のウェブサイト…
>>九州国立博物館:トップページ
上記サイトに在った館長さんの言によれば「独立行政法人国立文化財機構に属す国立博物館は東京、奈良、京都の3館がありますが、当館はこれに次ぐ4番目の国立博物館として九州・太宰府の地に建っております」とのこと…古い文物が多く伝えられている地域に立地しているのだと思うが、太宰府は古代から中世に九州統治の中心的な地域であった経過や、大陸との交易、文化交流が盛んであった経過も在る訳で、“国立博物館”の立地としては好適であるということになったのであろう…
開館と同時に中に入ったのだったが…
↓「福岡と言えば…」とばかりに、エントランスホールには大きな山笠が飾られている…
↑展示室での写真撮影は「御遠慮願います」ということだが、こうした場所では差支えないそうだ…福岡以外の地域から訪ねた者の眼には、この巨大な山笠は一寸した驚きである…
↓山笠の陰になっている辺りに、かなり長いエスカレータが在る。
↑一気に3階へ上がり、続いて短いエスカレータで4階の展示室に上がるようになっている…
この九州国立博物館の展示内容は、常設展と企画展で構成されている。
膨大な収蔵品が在る筈だから、時々内容の入れ替えは在るのであろうが、常設展は古代から中世に九州統治の中心的な地域であった経過や、大陸との交易、文化交流が盛んであった経過の在る太宰府について、更に古代から近世までの文化史のあらましが判るような展示が行われている。加えて、超高画質映像による、文化財を紹介するフィルムの上映を行うスペースも在り、訪ねた折りには五島列島等に残るキリスト教関係建築―所謂「西海の天主堂」―を紹介する内容が流れていた。
常設展の他、余所から借りるモノも含めた、期間限定の企画展が行われている。
実は…「“定番の中の定番”である太宰府…国立博物館か…」と調べていた際、九州訪問時期に開催中の企画展が『ロシアが見たアイヌ文化(Культура айнов:взгляд из России)』という内容であることを知った…
『ロシアが見たアイヌ文化(Культура айнов:взгляд из России)』というものだが、これはサンクトペテルブルグの博物館に伝えられている、サハリンや北海道で収集されたアイヌ関係の資料を借り受けて展示するという内容である。それを知り…これは「君!!きっと観に来なさい…」とでも“お招き”を頂いたような、不思議な気分になった…
ロシアでのアイヌ関係の資料…サハリンのユジノサハリンスクに在る郷土博物館で拝見しているが…サハリンでの研究が評価されているピウスツキを含め、何人かの人達がサハリンや北海道で色々なモノを採集していて、それがサンクトペテルブルグに伝えられている。「魚の皮で造った衣装」というような不思議なモノや、“トンコリ”というベースのような、弦が少ないハープのようなユニークな楽器や、毛皮製の衣類や、その他諸々が在ったのだが…日本では存在が余り知られていなかった、幕末期に描かれたアイヌの暮らしを伝える内容の日本人画家による絵画など、大変貴重なモノが視られた…
私自身は、開館直後の来訪者が少なめな時間帯からゆっくり展示を拝見したが…五島列島等のフィルムを拝見した後辺りには、旅行の人達や県内か近県の学校の生徒の一団等、随分と大勢の来館者が見受けられた…
戸外の風雨がやや強い中だったが…博物館で面白い時間を過ごした…

