遠い崖 7 江戸開城
いよいよ江戸城が明け渡され、旧幕府系の勢力が順次掃討されてしまう局面に入っていくのだが…この巻には大変に興味深い事項が記されている…
サトウらは、北海道を訪問している。ロシアによる活動に関することなどの視察が目的だったようだ…そして、船で北海道の沿岸部を航海していたのだが、彼を乗せた英国船は宗谷で座礁してしまった…結局、箱館に居合わせたフランス船が、この英国船に乗っていた人達を救い出しに向かい、サトウを含む乗船者はフランス船で箱館に引揚げることになるのだが…その間、サトウは宗谷に足跡を残している。
大変興味深く、このサトウらの宗谷での話しを読んだ…この話し…もっと地元で紹介されても良いと想った…
サトウが北海道を訪ねていた間…榎本武揚が率いる艦隊は江戸湾を離れ、やがて箱館に向かい、五稜郭に“政権”を立てる動きを見せる…
箱館の関係では、オランダ語が堪能で、欧米の諸制度にも明るい榎本が各国の外交官達と渡り合い、“政権”の立場を固めようとしていた辺りの動きも、この巻の終盤に出て来る…
広く紹介されているような出来事でも、この作品のような、少し変わった角度から視てみると一味違う…本作を読むことは、なかなかに興味深い体験だ…

