『佐賀県の歴史散歩』

大変気に入った“歴史散歩”シリーズと出会ったのは、近所の書店だった。様々な地域の“歴史散歩”が在り、興味が湧いたものを順次入手して愉しんでいる…

鹿児島県…宮崎県…大分県…長崎県…熊本県…福岡県…何時の間にか「九州各県が揃った?」と思ったのだが…実は「未だ揃っていない!!」ということに思い至った…

↓佐賀県が抜けていた…



佐賀県の歴史散歩(歴史散歩)

↑その佐賀県を入手し、愉しく読んでいる…

偶々、近所の書店に佐賀県の在庫が無かった…「もしかすると刊行されていない?!」と思ったのだったが、実は「最も最近の刊行」であった…近所の書店に無かったので、通販を利用して取り寄せた…

佐賀県…残念ながら訪ねたことはない…「色々と面白そうな場所が…」と思いながらこの“歴史散歩”を読んでいた。

一寸驚いたのは、“島義勇”(しまよしたけ)への言及が在ったことだ。

島義勇が佐賀出身であったこと…私自身はこれを知ったのは比較的最近なのだが、“島義勇”の名は随分と以前から知っていた。私自身は札幌市内の小学校に御厄介になっているのだが、札幌市内の小学校で使っていた“郷土史”の副読本に、島義勇の名が出ていた。

島義勇は明治初期に“開拓使”の仕事に携わり、当時既に“街”が形成されていた函館を北海道開拓の中心とするのではなく、「新たに札幌を拓く」ことに決した辺りに活躍しているのである。「“札幌”の第一歩」とでも言うべき時期を説く中で、島義勇の名を何度も見掛けた…

というように、札幌育ちの私はその名を知っている島義勇だが、佐賀では知名度が「今一つ」なのだそうだ…

更に…大隈重信の記念館というものの紹介に強い興味を覚えた。大隈重信は、佐賀鍋島家中に在って、多分「中の上」程度の武家の生まれだが、彼が青年期まで住んでいたという家が、かなり良い型で残っているというのだ。“時代モノ”で出てくるような、江戸時代後期の武士の家…そういうモノが見られるというのは、非常に興味深い!!

そして佐賀県と言えば…吉野ヶ里遺跡…唐津…かの名護屋城跡というようなものも在る…

“歴史散歩”シリーズは、「訪ねてみると面白そう」を沢山紹介してくれるのだが…読む都度に「訪ねてみたい場所」の“リスト”が分厚くなり、実際に「何処かへ行こう!」という段になると収拾が付かなくなってしまう…

『福岡県の歴史散歩』

気に入っている“歴史散歩”シリーズ…

↓訪ねたことのある福岡県のものを入手…



福岡県の歴史散歩(歴史散歩)


福岡県…初めて訪ねたのは…下関の高いビルに設けられた展望台から関門橋や、入り組んで非常に近い距離で向かい合う本州・九州両島の端の様を眺め…「上陸してみたい!!」と思って上陸したというものだった…

何も考えずに夕刻に上陸を果たした福岡県…関門トンネルを列車で抜けたが…「短い!?」と驚いたものだった…博多駅まで何とか辿り着いた時には、夜もやや遅く…何となく夜を明かして、翌朝動き始めた…

↓門司港駅に至ったが…何やら酷く雨が強かった…
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“歴史散歩”を視ると、この門司港駅辺りは色々と面白そうな場所が多い…あの時は雨が強いので、周辺を歩き回ることを断念し、また“帰国”(北海道へ戻る)の際に利用する飛行機に乗る日程の都合も在り、列車で本州方面に引揚げた…そんなことを思い出しながら、「もう少し門司港周辺を視ておけば…」と後悔頻りである…

福岡県には、更にもう1回立ち寄っている…

↓昨年12月の博多駅…方々の都市で、何やら飾りが見受けられる時季だが…「日本屈指…ひょっとすると日本一華やかかもしれない…」と思いながら眺めた…
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この時は“福岡タワー”を訪ねてみたり、“博多南駅”に寄ってみたりと、色々やったが…結局、慌しく鹿児島へ移動した…そんなことを思い出しながら“歴史散歩”を眺めるが…福岡市内だけでも色々と面白そうな場所も多い…

福岡県…もう少々ゆっくりと、色々な場所を視てみたい…とも思うのだが、出掛けてみると「あちらも…こちらも…」と方々動き回りたくなる、一寸困った性分だ…

こうした、「訪ねた経過は在るが、それ程詳しく方々を訪ねたでもない…」という場所の“歴史散歩”を読む…なかなかためになるかもしれない…

『熊本県の歴史散歩』

気に入っている“歴史散歩”シリーズ…全く訪ねたことがない地域のモノも随分と増えてきた…

↓熊本県である…



熊本県の歴史散歩(歴史散歩)


学生時代、熊本県に住んでいたことがある方、或いは熊本県出身者の話しを聞く機会が多少在った程度で、自身にとっては縁が薄い地域である…これまで、南北朝時代を扱った小説(※1)、西南戦争を扱った小説(※2)で今日の熊本県内に相当する記述を読んだことを記憶している程度である…

この“歴史散歩”に詳しい記述が在るでもないが、熊本市内に関しては、路面電車が活躍しているということも聞き及んでいるが…とにかくも、知識が薄過ぎる地域に関する解説を読むのもなかなかに面白い…

大変に興味が湧くのは…壮麗な熊本城である。天守閣の他、城主の住居や政庁という機能を担う場であった“御殿”も再建されていて、なかなかに見応えが在りそうだ…

更に…明治時代に建設された港の遺構が視られるという三角辺り…「港町好き」としては惹かれるものが在る…

その他、驚くほど色々なものが在る。ハッキリ言えば…「この先に街が在るのか?」と思えるような景色が続く場所を抜けた辺りの街に住んでいる関係で、「雄大な風景」云々というようなことには然程心が動かないのだが…阿蘇辺りの景色は、何か凄く良さそうだ…

こうやって、何かを視れば視る程、「一寸行ってみたい」と思える場所が増え、やがて収拾が付かなくなる…

※1 >>『武王の門』

※2 >>『田原坂 小説集・西南戦争』

『大分県の歴史散歩』

「歴史散歩」シリーズが非常に気に入っている。「アッサリ過ぎず、くど過ぎず」という具合で、各県の史跡に関して解説してくれるものである。実際に本に挙がっている場所を訪ねてみようとすれば、極大雑把に示されている「○○線XX駅X分」というようなものを参照しながら、別途交通情報を得る必要は在るが…例えば、興味を覚えた場所を巡ることを想いながら、鉄道の時刻表を眺めるというようなことも悪くはない…

「訪ねてみた地域に関して、知識を深める」とか「訪ねる予定の地域に関する知識を得る」というようなことで入手し始めたシリーズだが、それが「予定は不明ながら、訪ねてみたい地域の知識を得る」というようなニュアンスでシリーズを手にするようになり、やがて「単なる軽い読み物として…」というニュアンスさえ加わって来たような…気もしている昨今だ…

↓大分県のものを入手してみた…



大分県の歴史散歩


大分県…福岡県の南側…宮崎県の北側…海岸線が本州や四国側に膨らんでいる辺り…随分以前に、北海道知事と大分県知事との対談が掲載されたブックレットが出回っていた…というようなことを思い浮かべるが…

本書を読んでみて…大分県に関して“宝箱”のような存在かもしれないという感想を抱いた。然程距離的に離れていない場所に、なかなかに好い感じの街が連続しているのである。隣県の小倉辺りから南下すると、中津、宇佐、杵築、大分、臼杵という具合に、面白そうな見所が在る街が連なっている…そして内陸に入ると日田も面白そうだ…

中津や杵築は「趣が在る城下町」という具合…宇佐は「日本史の教科書にも載っている八幡宮」が面白そうだ…大分や臼杵は、「毀誉褒貶が色々と在る大友宗麟の足跡」という感じで興味が在る…日田は、「天領として栄えた古都の趣」というものに期待感を抱いてしまう…

私の場合、夥しい数の「行ってみたい!!」場所が頭の中に渦巻いていて、「○○へ旅行に行きます!!」と決められず、更に「乗り物が好き!!乗りたい!!」と移動そのものも愉しんでしまうので、結局「かなり忙しい感じ」か「それは“無茶”と言わないか?!」という勢いで何箇所かを巡る旅をしてしまうことが多い…という訳で…興味を抱いた大分県内各地を巡る機会が何時訪れるのかは判らないが、九州東岸を列車で巡る様子を想いながら、この“歴史散歩”を時々読むのも悪くはない…

『宮崎県の歴史散歩』

なかなか気に入ったシリーズの“歴史散歩”である…何冊か揃えて、枕元から手が届く辺りに並べてある…

↓これも未だ足を踏み入れたことが無い地域だ…



宮崎県の歴史散歩

↑宮崎県だ!!3月に空港で利用するフライトを待っていた徒然に、出くわした知人と話しをした…私は鹿児島県を訪れた経過が在ったが、知人は宮崎県を訪れた経過が在ったという…土産話を「羨ましいな…」と思いながら拝聴した…

宮崎県と言えば…「プロ野球のキャンプ」というイメージが在る…他に“元芸人”で人気が在った知事が登場して脚光を浴びていたが…私のように九州各県と極めて縁が薄い者にとっては、些か陰が薄いかもしれない…が、「日本神話の舞台」とも言われている地方が在り、戦国時代には激しい戦いが繰り広げられ、近代以降も独特な存在感を示していた県だ…

この“歴史散歩”シリーズは、全般にアッサリしているが、「くどくない程度に詳しい」という感じで、各地の史跡やその関連史実を紹介しているのが好い。流石に歴史の教科書で知られる出版社の仕事だ…

宮崎県に関しては…飫肥辺りに非常に興味が沸く…豊臣時代に伊東氏―島津氏と競り合って、一旦は去っているのだが…―が入り、以降江戸時代も伊東氏が居城を構えていた飫肥は、所謂“近世城下町”の趣を伝える地域だ…

宮崎方面…空路以外では、大阪からの海路もあり、九州各県からの都市間バスも便利そうだ…鉄道は…若干不便かもしれない…が、とにかくも一度訪ねてみたい場所だ…

『長崎県の歴史散歩』

なかなか気に入ったシリーズの“歴史散歩”である…何冊か揃えて、枕元から手が届く辺りに並べてある…

↓“長崎県”というのが興味深い…



長崎県の歴史散歩


史跡が非常に多い長崎市内、平戸や島原や佐世保、壱岐、対馬、五島と独特な雰囲気を持っている島嶼部も在る長崎県である…

長崎に関しては…グラバー邸や、かの<武蔵>を造った造船所の歴史を伝える資料館など、強く興味が沸くものが色々と在る…

全く訪ねたことが無い場所に関して、こういう資料を見るのも意外に愉しい…

>>『滋賀県の歴史散歩〈下〉彦根・湖東・湖北・湖西 』&『滋賀県の歴史散歩〈上〉大津・湖南・甲賀』

>>『鹿児島県の歴史散歩』

『滋賀県の歴史散歩〈下〉彦根・湖東・湖北・湖西 』&『滋賀県の歴史散歩〈上〉大津・湖南・甲賀』

小説のようなものは「上・下」となっていれば、その順に紐解くべきなのだろうが…

↓偶々「下」を先に入手したので「下・上」の順に紐解いても、ガイドブック的な内容であれば、然程問題は無い…
滋賀県の歴史散歩〈下〉彦根・湖東・湖北・湖西
滋賀県の歴史散歩〈下〉彦根・湖東・湖北・湖西

滋賀県の歴史散歩〈上〉大津・湖南・甲賀
滋賀県の歴史散歩〈上〉大津・湖南・甲賀

過日、『鹿児島県の歴史散歩』というものを読了―と言っても、この種のものは何度も、何気なく眺めてしまっているが…―し、都道府県毎に纏めた“歴史散歩”というシリーズに大変な好感を寄せるようになった。一気に多数を集めてしまうというようなことまではしない―入手するための資力や、読む時間を思えば、「出来ない」と言う方が妥当かもしれない…―が、「順次眼を通してみたい…」というようには考えている…

滋賀県…近畿地方、或いは関西の県である。関係者の皆さんには申し訳ないが、「近畿地方」とか「関西」と言えば、北海道に住む私自身のように、国内他地域から視ると…大阪や京都の存在感が大きく、次いで奈良や、神戸を擁する兵庫を思い浮かべるのではないだろうか?直ぐに「滋賀県」という具合にはなり悪い…

実を言えば…近く…日付が変わったので、拙宅から出発するのは今日なのだが…一寸、用事が在って滋賀県に御邪魔することになった…

御邪魔する住所は「滋賀県大津市」という住所になっている。が…その最寄り駅というのが、「京都駅から乗り換えなしで15分程度」という場所だ…「京都駅から20分かそこらで着く」ということは…稚内であれば、稚内市役所から車で空港を目指すとして、空港に着けるか着けないかの移動時間ということになるのだが、その途中に府県の境、京都市と大津市との境が在るというようなことになる…何か「京都の続き」という印象も受けてしまう…

ということではあるが、「滋賀県」と言っても、「米原駅で列車を乗り換えた」ということが在る他、彦根城を訪ねたことが在る位で、知らない場所が多い。そこで…訪ねたことがある彦根関係の話題を振り出しに、滋賀県の史跡に関して、このシリーズの「簡単過ぎず、くどくない」という流儀の記述に触れて学ぼうと考えたのである…

率直に…愕いている…「滋賀県」は広大な領域を誇るという程でもないのだが、こうした本で話題にするような史跡が非常に多い…故に「上・下」と敢えて分冊になっている訳だ…

実を言えば…“道草”で読書に興じたのだが、その時間の一部は、本書の一部に眼を通すことに充てた…滋賀県は“近江国”だった…北陸方面から京都へ、関東・東海方面から京都へという街道(陸上交通)が交差する地域であり、大きな琵琶湖は盛んに水運に利用された。多くの人や物が行き交う中、様々な出来事が在った。流通、商業が栄え、文化活動も行われ、戦いも在った…そういう「人の営み」が永く重ねられることで、様々な物が生まれ、それらの一部が遺されている。本書に綴られた様々な事柄は、一つ一つが私にとっては「新鮮な発見」である…

本書は、拙宅に置いて時々眺めるには好適だが、持ち歩くのはやや嵩張る…故に敢えてこれを抱えて行くことはしないが…本書に綴られているような、滋賀県の史跡にも出会ってみたい気がする…

というようなことを考えているが…今季は、各地で妙に雪が多い…気懸かりなのは、私が乗る列車が順調に鉄路を進んでくれるのか、雪に進路を阻まれるのか、という問題だ…鉄路を護る人達の奮戦に期待しなければなるまい…

『鹿児島県の歴史散歩』

近所の書店には、「余り出ない(売れない)かもしれないが…佳い本だ…」というような店主氏のお考えで並んでいる本が幾分在るように見受けられるのだが…

↓そう見受けられるものの中から見付けた一冊である。
鹿児島県の歴史散歩 (歴史散歩 (46))
鹿児島県の歴史散歩 (歴史散歩 (46))
↑入手して、大変興味深く読了した…が、これは本の性質上、気になる部分を繰り返して読むことになるであろう…

出版社を視て…「高校の“日本史”の教科書が、この出版社だった…」ということを不意に思い出したが、本書を開いてみれば“教科書”のような雰囲気の見栄えである。“横書き”だ…

本書は、鹿児島県内の学校の先生達による共同執筆で、県内の史跡について、その解説を行き方の情報も交えて解説する内容となっている。地元の方によって綴られているだけに、なかなかに臨場感が在る文章で、また各史跡の解説も「簡単過ぎず、くどくない」という、なかなかに好い感じになっている。

「簡単過ぎず、くどくない」という状況…ポイントであると思う。余りにヴォリュームがある説明も疲れてしまうのだが、簡単にし過ぎれば物足りないのである。本書に関しては、巻末の方に“概史”とでもいうような、鹿児島県の歩みが綴られているのだが、そういうものを読みながら、本文中に在った事項と「頭の中での付け合わせ」が可能で、それも好ましい…

よく在る“ガイド本”だが、私としては史跡関係について、何時も「簡単過ぎないか?」という思いで眼にしていたのだが、本書に関しては、そういう印象は無い。

これを眼に留めた切っ掛けは…「枕崎と鹿児島へ実際に足を運んでみた」ということである。

こうした“ガイド本”に類するものは「旅の前に読む」という考え方も在ると思うのだが…私の場合、「実際に訪ねて善かったので、何時のことなのか、また叶うのか否かさえ定かではないものの、再訪を期して…」と“ガイド本”や、その他の訪ねた場所に関連する小説等を読み漁ってしまうことがある。これもそうした例の一つということになる。

枕崎や鹿児島の、実際に立寄った場所については「そういう話しも在ったか」と理解が深まり、通り過ぎただけの場所に関しては「寄っておけば、こういうものが視られたのか…」と再訪を期す…という具合で、驚く程の勢いでページを繰る結果となった。鹿児島市内に関する記述で、「寄っておけば、こういうものが視られたのか…」と、かなり強く思った箇所が何箇所か在った…

更に言えば…「これまで全く縁がなく…この年になって、初めて足を踏み入れた」という次元で「知らない」土地に関しては、実際に訪ねる前に本を眼にしても、記述が頭に入り難い…文字どおり「ちんぷんかんぷん」だ…しかし、一度でも足を踏み入れていれば、不慣れな地名でも「あそこの道路標識で見掛けた字だ…こういう読み方の地名…こんなモノに出会える場所か…」という具合に、情報が頭に入り易い…

「不慣れな地名」ということだが…他地域の皆さんにとって、北海道の地名は、「アイヌ語起源の言葉に漢字を充てた」というようなもの―私が住む街、稚内もそうした例の一つということになる…―も多く、なかなか判り難い面が在ると思う。が、そういうものに慣れている北海道に住む私にとっては…長い歴史が在って、独特な用字や読み方の在る他地域の地名は難解なのだ…鹿児島県内に関してだが、道路標識で見掛けた町の名前に関して、読み方がハッキリしないものが多々在った…本書の御蔭で、それらがかなり判った!!

些か残念ながら…鹿児島県内は鉄道での旅行がやや不便に見受けられた…しかし、市町村間を結ぶバス等が色々と在る。本書はそういうことも踏まえた“モデルコース”というようなものも示していて、なかなか参考になる…帰って来たばかりでありながら、既に「再訪の機会が在れば…」などと…苦笑してしまうが…

これは大事にしたくなる一冊だ!!