『装甲騎兵ボトムズ』(テレビシリーズ)

レンタル店に在ったことは随分以前から承知していて、「そのうちに観たい…」と思っていた作品であるが、漸くその機会を設けた…

↓このシリーズ…“ボトムズ”である。

装甲騎兵ボトムズ 07
↑テレビ放映当時も結構観ていた覚えが在る。なかなかに渋い作品だ。

本作は、敢えて一言で言えば「戦乱の不穏な空気が漂う世界で展開される、独特なメカアクションを交えた、SFサスペンスドラマ」という感じになるのではないかと思う。

「独特なメカアクションを交えた」と敢えてした…

本作では「アーマード・トルーパー(装甲騎兵)」、略して「AT」―劇中ではこの略称が最も頻繁に用いられていた―が活躍する。

“AT”は、全高4メートル前後で二足歩行し、二本の腕が在る“人型”メカで、胴体から頭部に相当する部分に搭乗員一人がスッポリ収まる操縦席が据えられている。搭乗員は原則的に気密服の一種であるスーツとヘルメットを着用して酸素ボンベを装着してこれに乗り込むので、“AT”は何処にでも―市街地、ジャングル、砂漠、宇宙と色々な場面が劇中に在る…―入り込んで活動を行う。ヘルメットには、“AT”の頭部に据えられたカメラ等と同調するゴーグルが附属していて、行動中の搭乗員はそれを掛ける。

“AT”の腕は様々な火器を操ることが出来る。マシンガン、小銃のようなもの、バズーカのようなもの、ロケットランチャーのようなもの等々、色々と使える火器が用意されている。機関砲やガトリングガン、或いはアイアンクローのような固定武装を腕に据付けたものも見受けられる。歩行する他、足に装着したホイールや、湿地の泥濘や砂漠の深い砂での活動向けに用意された装置で滑走することも出来る。他方、車輌や航空機等での輸送もよく行われる。宇宙空間では、背部に据えられた推進装置、オプションで取り付ける装置を駆使して自在に動き回ることも出来る。

こういうユニークなメカ―“ガンダム”のモビルスーツ程大袈裟なモノなら、「自分が死ぬまでに、これに相当するモノが実用されることは無いだろう」と思うが…、“AT”なら「何処かのメーカーが、遠くない将来に造ってしなうかも…ひょっとすると、何処かで試作機が試験を行っているところでは?」と思ってしまった…なかなか“リアル”なのである…―が大活躍することが作品の“目玉”でありながら、そのATが「出て来ない」とか、出ていても「印象が極めて希薄」なエピソードも見受けられる。飽くまでも“物語重視”、“ドラマ性重視”という感であり、それ故に「独特なメカアクションを交えた」とさせて頂いた。

或いは本作は非常に“贅沢”な造りかもしれない。主人公達が大変にユニークなメカを駆使するのだが、それを飽くまで“背景装置”として“消耗品”的に扱い、“ドラマ”を創ろうとするのだから…劇中の“AT”は断じて「ヒーローメカ」ではない。戦乱を背景としたドラマで「劇中人物が何となく乗っている軍用車の類」という扱いだ…

物語である…未見の方のお楽しみを妨げぬよう、最低限…或いはそれ以下の記述に留めるようにするが…

放送業界で3ヶ月程度の放映期間を“クール”と呼ぶようだが、本作は“4クール”(=約1年間)のテレビ放映だった。各クールが長い物語の“章”や“部”に相当する感じで、「4部構成」になっている。

アストラギウス銀河では、ギルガメス、バララントの2大陣営が100年間にも及ぶ戦いを続けていた。この戦いが休戦を迎えようかとしていた或る時、とある小惑星でギルガメス陣営のメルキア軍が作戦行動を行おうとしていた。

AT搭乗員のキリコは、その小惑星の作戦に参加することとなった。作戦が動き出したが、何か様子がおかしい。キリコが侵入したのは、何やら味方の施設と見受けられる。更に、そこでキリコはカプセルに納まった奇妙なモノを目撃する…

その妙な作戦を巡り、キリコは情報将校の厳しい尋問を受けるが、事情は何も判らない。そしてキリコは脱走した…

キリコは出くわした謎を何とか探り出そうとする。紛れ込んだ街を牛耳る治安警察の幹部に、妙な作戦の時の指揮官だった男が居ることを知り、キリコは彼に質そうと潜入を試みる…

というようなことで市街戦の展開が在るのが第1部である。第1部では、「兵隊崩れ達が金を掛けてATで戦う」という“バトリング”というものも描かれる…これがなかなかユニークだ…

第2部…キリコは、熱帯雨林の古くから続いている“クメン王国”に入り込む。王国では、政府軍と反政府ゲリラの激しい内戦が続いていた。キリコは政府軍の傭兵部隊に入隊し、ジャングルで戦う…そんな中、彼の運命を動かした「奇妙なモノ」に再会し、キリコに強い敵意をぶつける存在―敵役のイプシロン―とも戦うこととなっていく…

第3部…キリコは内戦が終焉を迎えようとしていたクメン王国を抜け出したのだが、謎の宇宙艦に拉致されてしまった…そして、クメン王国の戦いの中で出会った、彼に敵意をぶつけるイプシロンとの対決へと導かれる…

第4部…キリコにイプシロンとの対決を強いたロッティナという謎めいた行動をする男は、キリコを惑星クエントに導いた。砂漠が広がるクエントには、キリコ自身の謎、そしてアストラギウス銀河の秘密が在るのだという…キリコはここで何を見出すのか?

というような按配だ…

↓1-28話

アニメ/装甲騎兵ボトムズI(Box)

↓29-52(最終)話

アニメ/装甲騎兵ボトムズII(Box)

「戦乱の不穏な空気が漂う世界で展開される、独特なメカアクションを交えた、SFサスペンスドラマ」という感の“ボトムズ”…テレビシリーズを出発点としながら、後年になって外伝的な作品、続編的な作品も色々と創られている…或いは、やや“贅沢”な造りで“ドラマ世界”を構築することに成功していた証左かもしれない…

沢山在るDVDなので、一度のレンタルでは観るのが大変だが…なかなか楽しめる作品だ!!

『クリミナル・マインド』

最近の「何となくアメリカの刑事モノ・事件モノが観たい」という流れで…この数日は借りてきた『クリミナル・マインド』を観て過した…

↓今般観ているのは、“シーズン1”の終盤と、“シーズン2”の序盤である…

クリミナル・マインド シーズン 1 コレクターズBOX Part 2


クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン 2 コレクターズBOX Part 1

『クリミナル・マインド』…以前は加入していたWOWOWで放映していた…本放送は夜11時からだった…確り観たエピソードも多いが…「事件発生…御馴染の面々が現場の街へ出動…捜査開始…」という辺りで記憶が途切れ、気付けば日付が変わった後の朝方で、「事件の真相は不明のまま…」という事例も多々在った…

そういうことなので、「これは?観たかもしれない…」というのも混じるが、意外に新鮮な気分で観られる…また、観てからかなり時間を経たものなので「実は観ていた」ことに気付いても、ディーテールを忘れている場合も在るので、結構楽しめている…

『クリミナル・マインド』というのは、米国の連邦捜査局、FBIに実在するという“行動分析班”をモデルにした特捜班が活躍するドラマである…

犯罪捜査の手法に“行動分析”というものが在るのだそうだ…犯行状況から「同一犯の疑い?」と見受けられる“連続事件”に関して、犯行の場所から容疑者が住んで居そうな地区を類推したり、鑑識結果が示す遺留品、推定される手口、選ばれている被害者等々の要素から容疑者の年代や社会階層等を類推する。更に「次の犯行」をも予想する場合が在る。こういうのを“プロファイリング”と呼ぶ…

『クリミナル・マインド』劇中の“行動分析班”は、全米各地の捜査機関(FBIの支局や、各地の警察)からの要請を受けると現地に乗り込み、“プロファイリング”手法を駆使して現地捜査機関と協力しながら、連続殺人犯等の逮捕、犯行の阻止に努める…これが非常に興味深い…

「何がどうなったら、そういうことを仕出かす奴が出て来るのか?」というような凶悪な犯人も在るのだが、“行動分析班”の面々は、何時も敢然とこれに対峙する…他方、“行動分析班”の面々も人間で、各々に色々と在る訳で、その辺りも劇中では描かれている…

『クリミナル・マインド』では「シーズンを跨ぐ2話完結」というエピソードが見受けられる…“シーズン1”の最終話は、“シーズン2”の初回とセットで2話完結になっている…実は、今般はそれが何となく観たかったのだった…

ということで…レンタル期間は明日までなので、今夜もこれを少々愉しみたい…

『クローザー≪ファースト≫セット1』

何となく愉しんでいる「アメリカの刑事モノ、事件モノのドラマ」であるが…

↓このシリーズもなかなかに愉しい!!



クローザー≪ファースト≫セット1


“クローザー”…「締め括りをする者」という程の意味になるであろう…「主人公のブレンダ・ジョンソンを評して“クローザー”と呼ぶ人も在る」ということで、この『クローザー』(原題:The Closer)というタイトルが登場したのであろう。

ブレンダ・ジョンソン…彼女はCIA、ワシントンDC警察、アトランタ警察での勤務歴が在る。巧みな尋問術で容疑者や関係者から事情を引き出し、事件の真相を推理・解明し、解決をする…そこから“クローザー”という評も登場したのだという…

このブレンダ・ジョンソン…ワシントンDC時代に一緒に仕事をして、ロサンゼルス警察の幹部(副本部長)となっている人物の引きで、“本部長補佐”という待遇でロサンゼルス警察にポストを得た。彼女のポストは“殺人事件特捜班”のチーフである…

ブレンダ・ジョンソンは、アトランタを引き払ってロサンゼルスに移って早々に事件現場に登場する。彼女が率いることとなる特捜班の面々とは、事件現場で初対面ということになった…特捜班の面々は、彼女を上司として受容れる者も在れば、反発する者も在るという具合で、様々な反応だ…そんな中で次々に起こる事件に特捜班は挑む…

第1話から第5話を大変愉しく観た!!初登場から、ロサンゼルスに落ち着くまでのエピソードを含む内容である…

ブレンダ・ジョンソンは、独特な鋭い観察眼で事件現場を検分し、検死解剖に立ち会っても決して物怖じをしない。担当者の眼の前で電話して、FBIの友人を介して他機関の専門家の鑑定を訊くようなことも厭わない、アグレッシヴな仕事振りを見せる…そして「○○はAへ…○○はBへ…」とバリバリと捜査班の面々に指示を与える…

そういう一面の他方…ブレンダ・ジョンソンは手近なモノの整理整頓が苦手である…彼女は、当初“ホテル住まい”なのだが…部屋は何時の間にかかなり雑然としている…友人の訪問という場面でも酷く慌てる程だ…オフィスのデスクの周辺も同様である…そして、とんでもなく方向音痴な面も在る…第2話では事件現場到着を目指して移動中に道に迷い、一番最後に現場入りするという状況から物語が始まっている…検死解剖の場へ向かう際も、後から向かった部下よりも遅く到着する様子を見せている…持っているバッグには、何やら分厚いロサンゼルスの道路地図帳が入っていたりする…移り住んで日が浅く、地理不案内な面が在るにしても、「こういう人も?」と苦笑してしまうような描かれ方だ…

こんなブレンダ・ジョンソンだが…なかなかに熱い一面も在る…第3話では、組織犯罪関係の捜査の故に、若い売春婦2名の殺害に関する捜査の足を引っ張るかのような動きを意に介さずに容疑者を押えてしまったりするし、第2話では真犯人を炙り出すために、強面な女性弁護士がガードする事件関係者の有名俳優をとりあえず逮捕してしまったりと、なかなかに「突っ走った」動きも見せる…

そして“真骨頂”は…事件関係者や容疑者との「やり取りの妙」である…押したり、引いたりと、色々と使い分ける…関係者に出頭を求めて話すばかりではなく、相手の居る場所に出向いて、深く懐に入り込もうとするようなやり方も見せる…そういうところから、彼女は事件解決の糸口を必死に見つけ出そうとしているのである…

ブレンダ・ジョンソンというヒロイン…なかなかにユニークで、非常に気に入った!!このシリーズも、機会が在ればどんどん愉しんでみたい…

『Law & Order 性犯罪特捜班 シーズン1』

何か「米国の事件モノ、刑事モノのドラマが…」という気分が高まって、そういう類の作品を視付けて愉しんでいるのだが…

↓こんな作品に出逢った…



Law & Order 性犯罪特捜班 シーズン1 DVD-SET

↑これがなかなかに好い…

原題は「Law & Order: Special Victims Unit」という…

“Law & Order”は「法と秩序」である。これは、ニューヨークで犯罪と戦う刑事達の物語を扱うドラマシリーズの名前で、幾つか作品があるという…本作もそのシリーズの一つということになる…

“Special Victims Unit”…“SVU”と略称を用いる場合もあるようだが…これは「特殊な犠牲者のための班」という程の意味になると思う。ニューヨークの警察に実在する捜査班の呼称だという…「特殊な犠牲者」とは…幼い少年少女までを含む、性犯罪の被害者に他ならない…という訳で邦題は「性犯罪特捜班」となっているようだ…

本作はその特捜班の面々の活躍を描くものである…事件が発生し、「特捜班が扱うべき事案では?」というものに関して連絡が在り、班員が捜査に着手する訳である…

物語の中心となっていたのは…女性のオリヴィア・ベンソン(Olivia Benson)刑事と、彼女とコンビで活動するエリオット・ステイブラー(Elliot Stabler)刑事である…

第1話は、旧ユーゴスラビアで“民族浄化”等と称して吹き荒れた暴力が関係する重い話しだった…この中でベンソン刑事の生い立ちが示唆される…彼女はステイブラー刑事と共に、事件に関係が在ると思われた女性に会おうと自宅を訪ねた…そこで会おうとしていた女性の子どもと夫に出会う…彼女は、子どもが夫の実の子ではないことに気付く…女性がレイプされた結果妊娠に至り、そして生まれた子であったのだ…実は…彼女自身も母親がレイプ被害者で、その結果妊娠に至って生まれたのであった…

こういう生い立ちのベンソン刑事が、物語全体の“縦糸”のようになっている…母親が性犯罪の被害者であったということで、人一倍その種の犯罪に敵意を持っている…そして被害者やその周囲の人々を思いやる…他方で、周囲が「彼女は大丈夫か?」と心配するセンシティヴな側面も在る…

相方のステイブラー刑事…彼は刑事の厳しい職務の傍ら、「善き家庭人」であろうと心を砕いている人物として描かれる…中学生位か、小学校高学年位かの、やや難しい年頃の娘達の父親であり、彼と娘達との関りのシーンも結構印象に残る…「戸惑い」を見せるような場面が在るのだが、意外に共感出来る…

ステイブラー刑事は、何か「正直で不器用」な一面も在るような感に描かれている…殺害された女子学生の両親を訪ね、「売春婦と考えられていました」と言い、母親を逆上させてしまう場面が在った…

本作は、こんな二人を軸にして、毎回発生する事件に各々がなかなかに個性的な捜査班の面々が立ち向かう物語である…

劇中では、進行中の事件とは別に、捜査班の面々が法廷に呼ばれて証言をする場面が出て来る…そうした場面で、どうも放映当時に巷で論じられていたようなことが扱われている様子も見受けられた…これも少々興味深い…

本作は、米国ではなかなかの反響らしい…ベンソン刑事を演じるマリシュカ・ハージティに寄せられるファンレターの中には、正しく「特殊な犠牲者」となってしまった人達が、その苦しい胸の中を吐露した内容のものが見受けられるという…

今般は第1話から第4話を愉しんだのだが…更に多くのエピソードを観てみたくなる…

『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!<サード・シーズン>』

米国製のテレビドラマの“刑事モノ”、“事件モノ”が存外に好きである…幾つも気に入っているシリーズが在るのだが…不意に「何かそういう類のモノを観たい」という気分になった…

↓ということで、何作かレンタルしてみたものの一つがこれだ。



WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!<サード・シーズン> コレクターズ・ボックス


FBI…米国の連邦捜査局だが、これは市や郡や州というような範囲ではなく、米国全土で活動する機関である。主に“広域事件”を扱うようだ…

本作は、そのFBIのニューヨーク支局に設置された「失踪人事件捜査班」の活躍を描くものだ。“失踪”にも色々と在り、“営利目的誘拐”が疑われるものや、事件や事故に巻き込まれた可能性が疑われるものや、身近な状況に嫌気が差して何処かへ姿を晦ましてしまうものなど、「事件の数だけ“運命”や“人生”が在る」というような様相だ…更に、そんな事件に向き合う捜査班の面々にも各々の“人生”が在る…本作はそうしたものに取組んだシリーズだ…

日本でもテレビ放映される程の人気ドラマとなれば、時々“クロスオーバー”ということが行われる。あるシリーズの劇中人物達が別なシリーズに登場し、両作品の劇中人物達が各々の役目で活躍するストーリーが創られる…この『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』シリーズそのものは未見だったのだが、“クロスオーバー”というもので劇中人物達を見掛けたことは在った…ラスヴェガスを舞台に、地元警察の鑑識スタッフが活躍する『CSI』というシリーズが在るが、この中に『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』の捜査員達が登場した…事件を追って、ニューヨークの捜査員達がラスヴェガスに乗り込み、ラスヴェガスの面々が彼らに捜査情報を提供し、やがて謎が明かされるというようなストーリーだった…

その“クロスオーバー”では、『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』側の劇中人物に関して、余り馴染みがなかったので、単純に「他所の捜査員がラスヴェガスに乗り込んで、CSIの面々と一緒に仕事をする場面が在った」という以上でも以下でもなかった…

という訳で、レンタルした『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』を観てみた…何となく手にしたのは、“第3シーズン”の最初の方のものだった…捜査班の班長であるジャック・マローンは、仕事に打ち込む余りに、また不倫等も在って離婚の危機に在った。一時はシカゴへ異動ということになったが、結局ニューヨークの現場に戻ることになった…彼の離婚を巡る話しが、この“第3シーズン”を貫いて描かれるドラマになっているらしい…

そういうような話しが一方に在るのだが、もう一方の「事件の数だけ在る“運命”や“人生”」という、本作の本筋も非常に面白い。何処となく“寓話”のような印象を受けるストーリーも幾つも在った…

“寓話”…「何か教訓めいた結論を示唆するような物語」という程のつもりで用いてみた…殊にそれを強く感じたのは第5話(通算第52話)の『リネットの場合』(American Goddess)である。

多分、モデルになっているテレビ番組が実際に在るのであろうが…劇中のテレビ番組で、出場者の女性がダイエットや整形手術で美しく“生まれ変わる”ということが行われていて、人生を惨めなものだと思い込んでいたリネットがこれに出場する。そして彼女は見事な美女になり、番組の“クイーン”ということになって名声を得る。が、彼女は催し会場の控え室から忽然と姿を消してしまったのだ…

本作は、基本的に“推理モノ”なので、未見の方の“お楽しみ”を妨げないために、これ以上は詳しく申し上げない…が、このリネットの言動…考えさせられた…

本作の原題“Without a trace”だが、“trace”は“筋”なので、「筋道が無くなった」という程の意味だと思う。劇中の捜査員達は、聞き込みや事情聴取等で新たな事実が判明する都度、「失踪○○前 ○○をしていた」と“筋”を甦らせようとホワイトボードに書き込みを行う。そして場面が変わると「失踪から○時間」という字幕が出て来て、「一刻を争う懸命な捜査」という状況を盛り上げる…

なかなかに面白いシリーズで、人気が高いという『CSI』との“クロスオーバー”という企画が在ったのも納得だ…

ところで“リネット”に話しを戻す…美女になったリネットが劇中に登場した際、「何処かで見た??」と気になっていたのだが…演じていたのは1995年の映画、『ショーガール』(Showgirls)でヒロインを演じていたエリザベス・バークレイ(Elizabeth Berkley)だった…「だから?」というような話しで恐縮だったが…

『ソルト』

「素敵な女優が主演」と聞けば…つい映画を観てみたくなってしまう…

↓あのアンジェリーナ・ジョリーが主演と聞き、思わずDVDで観てしまった作品である…
ソルト デラックス・ディレクターズ・コレクション [DVD]
ソルト デラックス・ディレクターズ・コレクション [DVD]

イヴリン・ソルト(演アンジェリーナ・ジョリー)は、北朝鮮の官憲に捉えられてしまっていたが、“捕虜交換”で救出された…実は彼女はCIAの工作員だった…

北朝鮮から帰国した彼女は結婚していた。表向きは石油会社ということになっているワシントンDCに設けられた拠点で勤務し、蜘蛛の研究をする夫との暮らしをしていた…

その夫との結婚記念日…“定時退社”をしようとしていた彼女は呼び止められた…ロシアのスパイが保護を求めているというような話しなのだ…

彼女は問題の男の事情聴取に立ち会う。男は言い出した…米国内に少年少女の頃に送り込まれていて、何年も米国人として暮らしていながら、指令が出れば破壊工作を行うロシアの特殊要員が多数居て、急逝した米国副大統領の葬儀出席のためにニューヨークへやって来るロシア大統領の暗殺を企てていると…そして…その要員の一人こそイヴリン・ソルトその人で、ロシア大統領暗殺を実行しようとしている人物であるとした…

事情聴取に加わった関係者は、とにかくも驚いているイヴリン・ソルトを、とりあえず足止めしようとするのだが…彼女は「とにかく夫に会いたい…」と抵抗し、そこから逃げ出した…

彼女は何をするのか?そして彼女は何者なのか?全編がなかなかに迫力のあるアクションに彩られたサスペンスである…なかなかに愉しめた作品だ!!

些細なことだが…アンジェリーナ・ジョリーや何人かのキャストがロシア語を話す場面が在った…

『仮面ライダー555(ファイズ)』

何となく眠れなかった土曜日の夜から日曜日の早朝に掛けて、レンタルしていたDVDに興じてしまった…

或いは、眠れないところでDVDに興じてしまった故に、益々眠れなくなってしまったのかもしれないが…

約1年間に亘って放映された、各回30分間枠のテレビシリーズ…物語の半ばを過ぎて結末に向かう辺り…

↓次々と観てしまった…1本に4話が収録(vol.13のみは3話…)されている…第33話から第51話(最終回)までだ…
仮面ライダー555 VOL.9 [DVD]
仮面ライダー555 VOL.9 [DVD]

仮面ライダー555 VOL.10 [DVD]
仮面ライダー555 VOL.10 [DVD]

仮面ライダー555 Vol.11 [DVD]
仮面ライダー555 Vol.11 [DVD]

仮面ライダー555 Vol.12 [DVD]
仮面ライダー555 Vol.12 [DVD]

仮面ライダー555 Vol.13 [DVD]
仮面ライダー555 Vol.13 [DVD]
↑本来はレンタル期間の一週間―利用しているレンタル店で「5本まとめて…」と安価に利用出来たので5本レンタルした…「毎日1本」なら一週間で丁度良い…―で、徒然に観て愉しもうかと思っていたのだったが、眠れなかった夜のお供にしてしまった…

作品の題は“555”で“ファイズ”と読ませる。これはギリシア語アルファベットの“Φ”(ファイ)にも掛けた呼称のようで、ヒーローの顔が“Φ”のような形状になっている…

作品の世界は…

“オルフェノク”なる、「人間が突如として超進化する」ことで出現する怪人が居る…この“オルフェノク”と関わりが在るらしい謎の大企業“スマートブレイン”は、或る条件を満たす者が着用することで凄まじい力を発揮する姿に変身―一部の描写を視ると、パワースーツが電送されるような仕組みになっているようだ…―することが出来る“ギア”というものを開発した。この“ギア”が在れば、強力な“オルフェノク”を倒すことも出来るのである…

“オルフェノク”なる怪人は「人間が突如として超進化する」ものなので、各々に“人生”や“考え方”が在る…“オルフェノク”の強大な力にのめり込んでいくような者も在れば、「飽くまでも人間」であろうとする者も在る…

主人公の乾巧は、“ファイズ・ギア”を義父から託されたという園田真理から偶々預けられたそれを駆使して“ファイズ”となり、“オルフェノク”と戦っている…他方、過去の経緯で“オルフェノク”を激しく憎悪する日下正人が居て、彼は“カイザ・ギア”を駆使して戦っている…更に“デルタ・ギア”というものが存在し、それを巡って色々と在る状況である…

というようなことで、視始めると思わず嵌ってしまうものが在る…

『仮面ライダー』シリーズのような特撮ヒーローに登場する“敵役”の“怪人”は、何となく「人々を害することを企んで行動するので、ヒーロー側がこれを排除」という“記号”のような描かれ方で終始する場合が多いのだが…所謂“平成ライダーシリーズ”の“ドラマ性重視”の路線で、本作の“オルフェノク”に関しては、各々の“人生”や“考え方”、その変化が詳細に描かれていて、それが折り重なって物語を綴っている…挙句の果てに、「主人公が“実は”…」というのまで入ってきたりする…

“オルフェノク”なる怪人各々の“人生”や“考え方”…その力で世界の主流になることを目論む謎の大企業“スマートブレイン”の村上や、彼に連なる“ラッキークローバー”の面々に対して、「飽くまで人間」で生きようとする長田結花や海堂直也、また彼らの道標的な存在であったものの、最後には人間に絶望する木場勇治、更に「人間を棄てた!!」と公言して村上達に接近しながら、棄てきれない真理や正人の同窓生である澤田などの劇中人物達が詳しく描かれる…

『仮面ライダー』シリーズは、超人的な力を得てしまった主人公が、自らの意思で“悪魔の科学”を弄ぶような悪の組織との戦いに臨む、というのが“シリーズらしさ”であると思う。主人公は、或る意味で“運命”に「選ばれてしまった」存在である…

そうした意味で…本作では「“ギア”を手にした一定の条件を満たす色々な者」が変身してしまうので、何か少々の違和感も在ったのだが…夢中になって視て感じたのは、“ギア”に象徴される“強大な力”や、それを駆使することに伴う“責任”に対峙する「等身大の若者達」が良く描かれているというようなことだ…(「変身する者」には、その力で敵対する主人公達に挑む悪役側の者も居るのだが…)更に、仲間が示す“強さ”や“優しさ”に突き動かされるというような場面も多く見受けられる…或いは「SF仕立て、特撮アクション付きの“青春ドラマ”」という趣にもなっていると思う…

2003年、2004年の作品で、未だ然程旧くはないように思うが…それでも7年、8年も経っているが…今視ても色褪せてはいない!!意外にお奨めだ!!

『戦火のナージャ』

公開情報を得て、かなり「観たい!!」と思っていた作品である…

Movie/戦火のナージャ
↑DVDが出たので、レンタルしてこれをじっくりと愉しんだ…

なかなかに見応えが在った…

単純に時系列で物語が進行する訳でもないので、場合によっては若干判り難い面も在るのかもしれない…

が工夫して造り込まれた独ソ戦時代の画や、ディーテールにさりげなく込められたものなど、眼が離せない作品だった…

未だ新しい作品で、“ネタばれ”は未見の皆さんに迷惑であろうから、ストーリー絡みの話題は“続きを読む”以下に綴る…

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映画『探偵はBARにいる』

少し“前のめり”に「観たい!!」と思った作品が稚内の映画館にやって来ている!!

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(一寸、モノクロのHDR画にしてみた…)

「稚内の映画館で愉しく観た」という主旨のお話しも耳目に触れている…非常にこの映画を観たくなった…

平日の上映時間を見ると「やや行き悪い…」時間帯だったので、休日に機会を設けた次第である…

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(稚内に在るモノには「日本最北の○○」が多々在ると思われるが…映画館もそんなものの一つで、入場券にもそんなことが刷り込まれている…)
(これもモノクロHDR画にしてみた…)

この映画は“ススキノ探偵シリーズ”を原案とした作品である。このシリーズは、文庫本が出ている作品は殆ど読んでいる…そして気に入っている…

“プログラム”の中に“ススキノ探偵シリーズ”の作者の東直己氏によるコメントが在る。一部を引かせて頂く…

「10作以上続いているシリーズですから、主人公=探偵に対するイメージを読者の人はある程度持ってしまっていると思うんです。でもその不安や不満を、踏み潰すような形できちんと世界が成立していた。これは素晴らしい」

というコメントだが、私はこのコメントに大賛成だ。

映画関係で、私は“原作”という一般的な言い方をせず、“原案”と勝手に言わせて頂いている。それは「小説と映画とは“別”」と考えているからだ…

そう言ってみても「小説を愉しく読んだので…」と映画化作品に触れると、何か「やや期待外れ??」ということが多い…故に…「映画が気に入った場合、原案小説を読む」ということにする場合さえ在る…

しかし、本作はそういうことが無いと思う。「人気の小説シリーズに着想を得た独自の映画」として受け止められる。大変に気に入った!!

原案となっている『バーにかかってきた電話』は、「90年代の或る時期に、80年代を振り返っている」という調子で綴られていた小説だが、映画は「2009年とか2010年の話し」になっている…そして「原作の手触りのようなものは活かし」(先程引いた東氏のコメントから)た型で巧みに脚色されている。

「ススキノの雑用は…」という主人公の“探偵”だが、「何となく調子が好い男のようでありながら、独自の価値観で、何物にも屈せずに動く不思議な男」を大泉洋が好演している。危機一髪の場面を些か余計な冗談で交ぜっ返しながら必死に切り抜ける様や、飄々としているようで存外に真摯な辺りが、意外に好い。この役…彼以外には考え難いかもしれない…北海道出身で活躍している俳優なので、少し親近感は持っていたが、この映画を通じてファンになってしまった。

“探偵”の相方となっている“高田”…これは松田龍平以外の配役は考え難かったかもしれない…原案の小説では同世代で、主人公が中退してしまった大学で知り合ったということになっているが、映画ではどういう経緯かで友達になった年下の男で「居眠りばかりしている北大農学部の助手」ということになっている。彼は好い意味で「余計な力が抜けた」感じで、独特な存在感を放っていた。

作品は、札幌市の協力で色々な場所を利用して大掛かりな撮影をやってはいるようだが、特撮めいたことやCGなどは使っていない。旧き善き撮り方の映画だ。アクション場面も多々在るが、大泉洋や松田龍平ら各配役が体当たりで挑んでいる…

↓映画館で好評上映中なので、筋書きには言及しない。その辺は出回っている予告を…


全編、ワクワクしながら、笑いながら観た映画である。終わった後には本気で拍手喝采をしたくなった…「愉しかった!!」という、昂揚した気分で映画館を後にした…

この作品のプログラムだが…

↓主人公が毎晩居座っているバーのマッチを意識した、なかなかに凝ったデザインになっている…
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↑なかなかに素敵だ…

本作は“シリーズ”を意識して制作されいるようだ…であれば…“次回作”も期待大だ!!!

刑事ヴァランダー シーズン1&シーズン2

久々に拙宅のテレビの電源が入った…

拙宅のテレビは、最早「DVDモニター」なのだが、面白いDVDを入手した!!

↓雨の最中に届いたのが下記の2点である…

刑事ヴァランダー シーズン 1 DVD-BOX


刑事ヴァランダー シーズン 2 DVD-BOX
↑到着以来、日中、夜中、早朝とゆっくり愉しんでしまった…

ヘニング・マンケルの“ヴァランダー警部”シリーズを原案とするテレビドラマで、英国BBCのものだ。ケネス・ブラナーがヴァランダー役を演じており、役者は大半が英国の人で、英語を話している…が、殆どの場面がスウェーデンのスコーネ地方で撮影されていることが判る…英語を話しているが、視る分には「スウェーデンのドラマを視ている」感覚になる…一寸不思議だ…

ヘニング・マンケルの作品は、1990年代を舞台にしており、各作品の間隔は数ヶ月や1年、2年を経ている…しかしこのテレビシリーズは“シーズン1”が2007年、2008年頃を、“シーズン2”が2009年頃をそれぞれ舞台としている。また、ヘニング・マンケルが作品を発表した順番と異なる順序で映像作品を創っていて、“事件の骨”以外の、ヴァランダー個人に関する挿話等はかなりアレンジされている…

そして、映像作品であるが故だと思うが、劇中人物も少なめに整理されていて、またヴァランダー以外のキャラクターも小説版とはやや異なる感じだ…例えば、小説では「取っ付きが悪い職人気質な男」という雰囲気の乾式班長ニーべりは、ドラマでは「ヴァランダーと世代が近い、話しが判る善き同僚」という雰囲気になっている…マーティンソンは小説のイメージより若い感じだ…フーグルンドは、小説のイメージに近いかもしれない…

“シーズン1”は、第1話が『目くらましの道』を原案にしている。第2話は翻訳未登場のもので、第3話は最近出たばかりの『背後の足音』だ…

“シーズン2”は、第1話が『殺人者の顔』、第2話が『笑う男』、第3話が『五番目の女』を各々原案にしている…

小説とこのドラマの設定年代の違いが最もハッキリ判るのは…『背後の足音』である。コペンハーゲンに向かう場面が在るのだが、小説では高速船を使う。ドラマではマルメー・コペンハーゲンの橋を車で飛ばす…私自身、橋が開通して以降、コペンハーゲンへは行っていないが…

またヴァランダーが乗る愛車だが…小説にはプジョーと在るのだが…ドラマではボルボに乗っている…これはテレビドラマ制作時の“大人の事情”なのだろう…

小説のファンの間で、このBBCによるドラマは好き嫌いが判れるようだが…私は大変気に入った!!

小説とテレビドラマは“見せ方”が異なる…小説に在った「犯行に及んだ側の事情や心情」の描き込みがドラマではどうしても浅くなるのだが、それでも「何時も疲れ果てて、ソファー等で転寝…」という具合―携帯電話の不思議な着信で起こされる…―で、憤激、苛立ち、戦慄、涙と表情豊かなヴァランダーの描き方が気に入った…また風貌も、小説を読んで受けるイメージに非常に通じるものが在る…

各話が89分間なのだが、あっという間だ…オープニングの哀愁感の在る女性ヴォーカルの曲や、BGMも素敵だ…作中の事件は凄惨な感じのものが多いのだが、スコーネの風景は素敵である…

雨の日に、このDVDの御蔭でなかなかに愉しい時間を過すことが叶った…

>>小説の“ヴァランダー警部”に関しては「ブック/スウェーデンのミステリー」を御参照頂きたい…

『将軍―SHOGUN』

多少は名を知られた作品でも、「そう言えば全編を通して確り観たということでも…」というものは存外に多く在るものだ…そして、そういう作品がレンタルDVDに在るのを知ると、何か気に掛かる…

↓そんな作品を確りと観てみることにした。

将軍 SHOGUN スペシャル・コレクターズ・エディション <初回限定生産>

物語は、日本に漂着して徳川家康に仕えたという英国人“三浦按針”に着想を得た創作である。1600年頃を舞台としていて、作中人物達は史上の人物を多少意識はしていると思えるのだが、聞いたことの在る名前は無い…

主人公の英国人ブラックバーンは、“パイロット”としてオランダ船に乗り込み、大西洋を越えてマゼラン海峡を通過し、太平洋に出て東アジアを目指していた。2年近くに及ぶ航海で、船に乗っていた者の多くが命を落としたが、僅かな生き残りは日本へ漂着した…ブラックバーンは生き残った乗組員の代表として日本人達と接することとなる…

ブラックバーンは習俗が異なる未知の国で色々な愕きを多々経験することになるが、日本人達から“按針さん”と呼ばれるようになり、関東地方最大の大名である“虎長”に仕えることとなる…

“虎長”に対して、大坂には“石堂”が強力な勢力を誇っていて、両者は周囲の諸勢力を巻き込んで色々な型で競り合っている。そしてアジアの富を山分けしようと目論むスペイン人やポルトガル人は、宣教師達を“窓口”のようにして蠢いている。“按針さん”はこういう世界に飛び込む訳である…

“按針さん”の世話をするチームの中に、“虎長”の家臣の妻である“まり子”が居た。彼女は英語が出来る。(どうして出来るのか、よく判らないが…)“按針さん”と“まり子”は、やがて惹かれ合うようになる…

ということで、作品世界は1600年の数ヶ月間のお話しで、“戦国”に飛び込んだ“按針さん”の冒険が描かれる…

1980年頃、米国で大変な人気を博した作品ということで、ストーリーは非常に判り易く整理されている。そして「安土桃山時代らしい画」というものも、意外に好く出来ていると思う…「旧き善き大河ドラマ」という風の、勇壮なテーマ音楽も素敵だ…ただ…日本人登場人物の呼び名が、姓なのか名なのか官職(○○守とか○○頭というようなもの、またはその略称)なのか判然としないことが目立ち、時代劇に馴染んでいる者としては多少苛立った…それから、劇中の外国人、または外国人と接触が在って教養が在りそうな日本人は尽く英語を話すのだが…時間が経つに連れ「出て来る外国人はポルトガル人、スペイン人ということだから?」と少々不思議な気がしてくる…

30年も前の作品だが、外国人目線で創られたなかなかに美しい戦国絵巻という按配で、4枚のDVDに収められた全編を殆ど一気に観てしまった…

この作品と言えば…“まり子”を演じた島田陽子が大変に評判が好かったという話しが伝わっている…作品を観ると、なるほどなかなかに好い…

今更、余り話題にもならない作品であっても、旧いヒット作には「流行っただけの魅力」は詰まっていて、思い付いて今日観ても非常に愉しい…

『告白』

↓昨夜、WOWOWで放映されていた映画である…

告白 DVD特別価格版
↑何気なく観てしまったが…“怖さ”に引き込まれた…

或いは…「今の日本の“問題”」が濃縮されているような感を抱かせるような内容で、それがなかなかにスタイリッシュな映像で綴られている…

とある地方の、とある中学校…シングルマザーの女性教師が学校に連れてきた幼い娘が死亡する“事故”が在った…

女性教師は学校を退職することにしたが、最後のホームルームで“告白”をする。娘は事故死ではなく、生徒Aと生徒Bによって殺害されたとである…警察の調べを蒸し返すつもりはないが、彼らを許さないことと、命の重さを考えるようにと告げて去った…

冒頭の方にこうした衝撃的な話しが在り、これがもたらした“波紋”が描かれる…

本作は…未見の方向けには詳しくストーリーを語ると迷惑になってしまうので、敢えて詳しく言及することは避ける…

ある種の“ホラー”かもしれない作品だ…“佳い”とか“佳くない”というのではない…“凄い”作品だ…

『幸せの黄色いハンカチ』

増毛の観光案内所で『駅 STATION』という映画のスチル写真が掲示されているのを眺めていた時、案内所の方が「ある作品と混同される場合も在る」という話しをされていた…

↓この作品である…

幸福の黄色いハンカチ

この作品と『駅 STATION』とは全然違うのだが、両作品に共通している出演者が何となく目立つ…そして制作年代が近いので、「記憶に在る出演者達の風貌」が何となく重なって見えてしまう面が否めないかもしれない…

実は…タイトルが非常に知られている作品だが…私はゆっくり全編を観たことがなかった…そこで『駅 STATION』と合わせて観る機会を設けた…

「刑務所を出所した男が帰宅しようとしているが、色々と経緯が在った中で罪を犯して収監されてしまった男を、妻が迎えてくれるのか否かで逡巡している。そんな中、迎えてくれるなら黄色いハンカチを家の前に掲げておくように葉書を出したが…」という、外国の原案を翻案したというストーリー…やや重いような気もしないではないが、本作は「4月末か5月上旬頃の北海道を舞台にした、“旅路”の愉快な映画」という仕上がりになっている。

東京で勤めを辞めた欽也は車を購入し、それをフェリーに積み込んで一人で北海道旅行に発った…釧路に上陸して網走に至った彼は、旅の道連れを求めて駅前で旅行中の女性達に声を掛け、やがて明美と知り合い、共に移動を始める。海岸で2人は一人旅の男性、勇作に出くわす。勇作は刑務所から出所したばかりなのだが、2人はそれを知らない…2人は勇作を車に乗せた。そして3人の珍道中が始まる…

道中の話しで、2人は勇作が夕張の炭鉱マンで九州出身である旨を知る。そして帯広駅で別れる相談になるのだが、駐車場でチンピラと諍いが起きてしまう…その場を離れようと、勇作はハンドルを握った…やがて…

というような展開だ…全編の半分近くは笑いながら観た作品だった…欽也と明美が勇作の物語を知って以降の展開は、勇作を応援する2人の目線と自然に重なり合うものが在った…

何かほのぼのとした雰囲気の作品だが、個人的には「やや懐かしい北海道内の様子」というものが、何となく和んだ…

『鉄道員(ぽっぽや)』

「増毛に行くと、1981年の映画であるにも拘らず大々的に紹介されていて…一寸気になったので『駅 STATION』という映画を観て…それがなかなかに好かった!!」というような話しをすると…「あれだよね?」と違う映画の話しが出ることが在る…

↓その『駅 STATION』と、やや紛らわしいかもしれない作品がこれである…

鉄道員(ぽっぽや)
↑これは…10年程前の作品である…

この作品も大変愉しく観た!!「心温まる…」という雰囲気の作品かもしれない…

嘗て産炭地だった“幌舞”(ほろまい)(※架空の名称である…)に、駅長が一人で黙々と業務をこなしている小さな駅が在る。幌舞は“美寄”(びよろ)(※これも架空の名称…)から延びる“幌舞線”の終着である。“幌舞線”は「近く廃止?」という話しが在るローカル線だ…

駅長は、若い頃は蒸気機関車に乗っていた。機関士だった…やがて駅長の辞令を受け、随分永く幌舞駅に勤めている…

駅長には妻と娘が居た。娘は赤ん坊の頃に病死してしまった…妻も病死している…駅長は一人で幌舞駅に隣接した社宅に暮らし、黙々と仕事をしている…そして定年が近い…

周辺では少し大きな街である美寄で駅長を務める機関士時代の仲間は、駅長の定年後の身の振り方を気遣い、年始挨拶を兼ねて幌舞に訪ねて来る…そんな時期…駅長は少し不思議な体験をすることになる…

駅長は、“鉄道員(ぽっぽや)”という矜持と責任感を拠所に真っ直ぐな生き方を貫いた男である。この彼がどうなるのか?

という、何処と無く『世にも奇妙な物語』に在るストーリーのような感じもした物語だった…

この作品で駅長を演じるのが高倉健だ…『駅 STATION』も彼が主人公の刑事を演じていた…一寸混同し易い…また『鉄道員(ぽっぽや)』はずばり“駅”が物語の舞台だ…

『鉄道員(ぽっぽや)』だが、ロケが行われたのは、旭川から内陸を南下し、富良野から新得・帯広方面へ向かう途上に在る幾寅駅だそうだ…何度か通過している駅だ…

これもなかなかに愉しい作品だ!!

『駅 STATION』

増毛駅に到着し、駅から街へ入ろうとする辺りに“食堂”の看板が掛かった旧い建物が在る…

↓なかなかに趣が在る建物だが…
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“食堂”の看板は掛かっているが、飲食店として営業している訳ではなく、“観光案内所”になっている…

掛かっている看板は、映画撮影に利用されたものをそのままにしてあるということで、中の“観光案内所”ではその映画のことが大々的に紹介されていた…大きなスチル写真が何枚も壁に貼ってあった…希望者には見せられるように、DVDも用意してあるという…

↓この映画である…

駅 STATION
↑1981年の映画ということで30年も前の作品だが…増毛では「永遠の名作」という扱いだ…

かの倉本聰が脚本を手掛けていて、主演は高倉健である…

増毛を訪ねてみて、他の場所やパンフレット類でもこの映画に関連する紹介を幾分見掛けたので、「そう言えば観ていない作品だ…」と非常に気になった…そこで…旅から戻った翌日に、レンタル店に立ち寄り、店のスタッフに尋ねて探し出して借りてきた…

主人公の三上栄次…射撃の五輪代表で、北海道警察の刑事である…彼と和子、すず子、桐子という3人の女性が関る物語である。作品は3部構成だ…

三上栄次は雄冬(おふゆ)出身である。雄冬は長く“陸の孤島”だった地域である。映画の中の時代には、車で往来出来ない場所で、増毛から小さな連絡船で往来していた…

三上栄次は妻だった和子と別れ、危険な任務と五輪競技に打ち込み、また何年か経って五輪競技を離れて任務に打ち込む中で、事件関係者のすず子を追う…すず子を増毛で張り込む…

という辺りまでが第1部と第2部である…盛り上がるのは第3部だ…

凶悪犯を追う危険な任務に疲れて、年末年始に雄冬へ帰省をしようとする三上栄次は増毛に立寄る。荒天で、連絡船を待つ羽目になった…街へ出た彼は、居酒屋で桐子と出逢う…

未見の方のために、これ以上は筋書きに踏み込まないが…何か非常に余韻が残る、或いは「日本の名作らしい」雰囲気の作品だった…

作品の第1部は1968年、第2部は1976年、第3部は1979年と十年間程度の時間の経過が作中で経過している。これで思い出した。倉本聰は「作中の主要人物の年譜を起こしてから、脚本を創る」という話しである。富良野に在る、かの『北の国から』の資料館で、彼のそうした手法が詳しく紹介されていた…恐らくこの作品でも、主人公と3人の女性に関して、そうしたことが行われたのであろう…

本作では「今より少し賑やか」だった頃の、増毛や幾つかの街の様子が活き活きと映し出されている…それがなかなかに好い感じである…第2部では夏の増毛が、第3部では冬の増毛が出て来る…きっと、それなりの長期ロケで、町の全面的な協力というものが在ったことであろう…そんなことも伺える作品だ…

なかなか気に入ったので、レンタル期間の間、ゆっくり愉しみたい!!(今日も朝からゆっくり愉しんでいた…)

追記

>増毛を訪ねた経過などはこちら…

>増毛での写真を含むコレクションはこちら…

『事件』

昨日の午前中、WOWOWで放映されていて、思わず興じてしまった映画だ…

↓この作品である…

事件 <期間限定生産>

19歳の青年が、同棲相手の女の姉を視察してしまう事件が発生した…公判が始まり、弁護士が丹念に事件を調査する中、青年を同時に愛してしまった姉妹の葛藤が浮かび上がる…

なかなか重厚なドラマで非常に見応えが在った!!既に他界してしまった方達も含め、各キャストが各々に熱演していて、引き込まれてしまった…

『湯けむりスナイパー』

休日の午後、喫茶店“O”でゆっくりとしていたのだが…店主氏が流していたDVDのドラマが面白かったので、ゆったりと見入ってしまった…

↓観ていたドラマである…

湯けむりスナイパー DVD-BOX
↑深夜帯に30分枠で放映されていたドラマらしい…全12話…愉しく観た!!

秘境の温泉宿“椿屋”に住み込みで働く寡黙な男“源さん”…この男…実は“殺し屋”だった…「殺すに値する者達」を殺してきたが、人生をやり直そうと、新聞で求人を見掛けた“椿屋”にやって来たのだった…

この“源さん”や周りの人達の物語なのだが、なかなかに味わいが在る…漫画を原案にしているものらしいが、原案は読んだことが無い…が、それでも愉しい!!

「重い過去」を引き摺りながら、真面目に働く“源さん”…色々な経験をする…彼は彼の“秘密”である「重い過去」をどう精算するのか?最終話まで眼が離せなかった…

“源さん”を演じる遠藤憲一がなかなかに好い!!!最近では“朝の連続テレビ小説”『てっぱん』の“お父ちゃん”役が非常に記憶に残るのだが…

休日の午後を愉しく過すこととなったこのドラマ…お奨めだ!!恐らく「非常に短いロケ期間だったのか?」と思わせてくれるようなものは在ったのだが…それは些事だ…

『グリーン・ゾーン』

WOWOWで放映の映画を興味深く観た。

↓この作品である…

グリーン・ゾーン ブルーレイ&DVDセット(Blu‐ray Disc)
↑なかなかに“問題”なテーマの作品で見応えが在る…

物語の舞台はイラクのバクダッドである…

米軍は「大量破壊兵器(化学兵器や細菌兵器)を多量に隠匿している」ことを理由にイラクを攻撃した。激しい攻撃によってフセイン政権が瓦解してしまった所に米軍が入る…

主人公のミラーは米軍の士官で、分隊を率いている。彼の分隊が負っている任務は、隠匿されているという大量破壊兵器が在る現場を押さえ、そうしたモノを押収することだった…

指示に在った、元の政府系施設にミラーの分隊が到着してみれば、施設内の色々なモノを持ち出す群衆が溢れて混乱し、そんな中でも米兵の姿を視ると銃弾を撃つイラクの狙撃兵が隠れているという、何やら訳が解らない有様であった…

そんな状況下、ミラーは狙撃兵が潜んでいると見受けられる場所を攻めながら果敢に現場に踏み込み、指示が在った場所に辿り着く。しかし…踏み込んだ場所は何年も使われていないような、埃を被った便器が積んである廃工場だった…

ミラーは苛立ち、何か“違和感”のようなものを感じていた。“便器工場”以前にも、踏み込んだ先には尽く目指す“大量破壊兵器”が無かったのである…

ミラーは激しく訝しがる…“大量破壊兵器”は彼自身を含む兵士達が命懸で戦っている戦争の“理由”だった筈である…しかし、それに全く出逢えない…

ミラーは「情報は精確なのか?!」と現場指揮官を集めたミーティングで参謀将校に食って掛かる…そんな様を視ていた、作戦の遂行の中で“傍流”の位置に置かれてしまっているCIAの支局長が「何か在れば声を掛けてくれ…」と接触する…

ミラーはまた指示を受けて出動するが、「地下に“大量破壊兵器”」という触れ込みで、重機まで借り受けて掘り返しているのは道路のど真ん中で、近隣住民が集まって騒いで混乱しているような有様だった…ミラーは「どうしても納得出来ない!!」と独自の行動で、“大量破壊兵器”の問題を調べようと試みる…

ということで、ミラーが突き止める「事の真相」というのが「観てのお楽しみ!!」ということになるのである…

イラクの問題だが…何時の間にか年月が経っているのだが…未だに“問題”のままである…最初の方で、「何か禍根を残すようなことが在ったのでは?」という面が在るように思えるのだが、この映画は“ミラー”という熱血漢の現場指揮官を“探偵”役に据えて、多くの人の疑問に対する回答を示唆しようとしている…

戦乱のバクダッドで、自分や部下や仲間達が命を懸ける状況になっている“理由”に向き合おうと必死なミラーの姿が描かれるが、その映像は「カメラを抱えて、現場の部隊に同行している従軍記者が撮影…」というような雰囲気に仕上がっている。「カメラマン達がカメラを手持ちして、自らも動き回りながら動き回る俳優達を撮る」という手法が多用されたようだ…これが、「多少“歴史”になりつつあるが、“歴史”と言い切ってしまうにはやや抵抗が在る」という時期の出来事を「生々しく」伝える効果を醸し出している。一部の画は、「報道映像」のような感じさえする…

“問題”を告発するという重要な一面も在るのだが…「自分や部下や仲間達が命を懸ける状況になっている“理由”に向き合おうと必死なミラーの姿」には心動かされる…作中人物が巧く絞り込まれ、なかなか観易い按配に仕上がっていると思う…

“グリーン・ゾーン”というのは…バクダッドの中の「安全地帯」になっている場所で、進駐した米軍の本部になっていたり、政府が派遣した官僚達が滞在している場所のようだ…言ってみれば…「安全地帯の向こうで発生している混迷」というようなものを際立たせたいという意図の題名であろう…

なかなかにお奨めだ!!

『ザ・ウォーカー』

WOWOWで放映された映画を、なかなか興味深く観た…

↓この映画である…

ザ・ウォーカー
↑正義漢、悪漢、肉体派、頭脳派、富豪、困窮する男等々…どんな役でも自在に演じる、あのデンゼル・ワシントンが主演しているSF映画である…

年号は明記されていないが、“近未来”と思われる設定だ…大きな戦争で文明が破壊され尽くした世界が舞台となっている…

荒廃し切った大地の街道の址を黙々と歩き続ける男が居た。「西へ向かう」と言うだけで、何処を目指すのかも解らない。既に30年も歩き続けているのだという…

荒廃し切った大地には、水や食糧に始まり、あらゆる日用品が欠乏している。そういう状況を工夫して凌ぎながら、男は歩き続ける…荒廃し切った大地では、目ぼしいモノを奪おうとする暴漢も出没するが、男はそれと戦って退けながら、只管に進む…

男はある“町”に辿り着いた…“町”を支配する独裁者は、或る本を捜し求めている。その本が在れば、「全人類に君臨することさえ叶う」のだという…その本を、「どうやら辿り着いた男が持っているらしい」ということになる。それを寄越すように独裁者は男に迫るのだが、西へ向かうという男はそれを拒む。そうすると「力ずくでも」ということになり、西へ向かう男は戦い、逃避行を始める…

男が大切に持っている本とは何か?彼の果てしない旅の行き着く先は何処なのか?という物語である…

果てしない旅を続ける男を、デンゼル・ワシントンが演じている。劇中、彼の名前はよく解らない…“町”では「ウォーカー」と呼ばれる。「歩く者」が転じて「旅人」という程の意味であろう…

「荒廃した世界を彷徨う主人公が、辿り着いた“町”で悪漢と戦う」という様子で、何となく漫画『北斗の拳』の最初期の雰囲気に通じるものが在る様に思った。が、物語が進むに連れ、寧ろ『華氏451度』という、かなり以前に読んだ小説を想い起した…

↓『華氏451度』

華氏451度

『華氏451度』という作品は、「本が禁止されている」という社会を描いたSF小説だ。“華氏451度”という題は「紙が自然発火する温度」から取られたものだったと記憶している…禁止された本を焼き払ってしまうのが生業である“焚書官”が主人公で、彼は“本”を護ろうとする人達と出会う…そんな物語だった…

映画を観てこんな小説を思い出したのは、作中の描写で「本を読めない」、「読書という営みを知らない」という人達が居るからであった…そういう世代が形成されてしまった、荒廃し切った世界で、主人公の男は一冊の本を大切に持っていて、毎晩のように眼を通しているのだという…作中では、その「本を読めない」、「読書という営みを知らない」という世代の一人が男に惹かれ、感化されるのだが…

この映画は、「“文化”を真っ当に受容れている者に対して、それを歪曲して利用しようとする者、更にそれを知る機会を得られなかった者」というような劇中人物を配し、「“文明”や“文化”とは何か?」を問うているように思えた。何か「良く出来た舞台劇」のように、劇中人物が巧みに“抽象化”されていると思う。或いは「空想の翼を力一杯広げて創った舞台で展開する人間ドラマ」という、“SF”というジャンルの愉しさを目一杯に見せてくれる映画になっているかもしれない…

なかなか好い作品に出逢うことが叶った!!

ドラマ『新選組血風録』―なかなか楽しみなドラマが始まった…

たまたまテレビ番組情報が眼に触れて「!?」と気になり、時計を視ると「20分後位から放映」と解り、思わず観てしまった連続ドラマである…

>『新選組血風録』番組公式ホームページ

“新撰組”と聞くと、何か思わずそちらを向いてしまうのだが…これは有名な司馬遼太郎の小説を原案としたドラマだ。残念ながら有名な小説は未読なのだが、これは“土方歳三”を主人公に据えた物語である。

偶々観たのは第1回だった…第12回まで在るそうだ…

第1回は、箱館で“最後の戦い”に出る土方歳三の様子が出て、新撰組の草創期に話しが飛ぶ…そこから、新撰組が、そして土方歳三が歩んだ幕末が描かれるという訳だ…

第1回では、新撰組の前身ということになる“壬生浪士組”が京都で活動を開始したばかりの頃が描かれる。

新撰組関係者というのは、“史上の人物”で在るのだが、「ドラマの中」では飽くまでも“劇中人物”である。色々な小説や、ドラマや映画で散々見ている彼らが、「今度はどんな具合に…」と観るのが、私には非常に愉しい!!

今回のドラマの“土方歳三”…少し意表を突かれた…神社の境内で女に乱暴を働こうとする無頼浪人に出くわし、彼らを斬り捨ててしまったのだが、それが「初めて実際に人を斬った」という経験だった…この経験から、彼は「人を斬る」ということに逡巡し、やがてそこから抜け出すという様子が描かれていた…こういう演出…私は初めて観た!!

今回のドラマの“近藤勇”…これも意表を突かれた…彼は名刀“虎徹”を愛用していたというが…その刀は…これ以上は“再放送”等を観る方のお楽しみを妨げるので詳述しないが、なかなか面白い話しだった…

最初に“箱館”を出したので、戊辰戦争までの経過を背景に、土方歳三や新撰組の面々のドラマが描かれていくのだと思う。徐々に色々な人物が掘り下げられるのが、非常に楽しみなのだが…第1回で目立った人物の中で、「秀逸!!」と思えたのは“芹澤鴨”だった…

“芹澤鴨”…草創期の新撰組が出て来る物語には欠かせない“悪役キャラクター”のように思う。

新撰組の経過を扱うもので、彼が“悪役風”でもない画描かれ方をしている例…『輪違屋糸里』に出て来る「“非武士”である近藤や土方達の前に立ちはだかる“武士”」として登場しているもの位しか思い浮かばない程なのだが…大概、小説やドラマ等に登場する彼は…腕自慢でそれなりに学の在る男らしいが、傲岸不遜で、乱暴者で、何を考えているのか解らず、蛮行を繰り返して悪名を馳せる…というような人物として描かれている…

今回のドラマの“芹澤鴨”…凄い迫力だ!!演じていたのは…以前、会計士の世界を描いたドラマで、「主人公の先輩で、新しい監査法人を興す切れ者の会計士」の役をやっていたのを記憶している俳優だ…色々な役をこなしてしまう演技派である…流石だ!!“芹澤鴨”は、史実でも近藤一派に斬られるのだが、その場面まではその「怪物ぶり」が「裏の見所」になるような気もする…

久々に、「少し楽しみな連続ドラマ」に出くわしたので紹介してみた…

『戦火のナージャ』が観たい!!!

久々に…「前のめりに観たい!!」という映画の情報を得た…

↓予告編を是非!!

↑これを視て、益々映画が観たくなった!!

物語は…スターリン時代、第二次大戦の辺りのお話しである…

“粛清”で父と離れ離れになったナージャ…「父は死んだ」と思われていたが、実は…ナージャは従軍看護師になって戦火を潜り抜けているが…父との再会を果たすことが叶うのだろうか?

というようなことなのだが…迫力映像の中で感涙の物語が綴られる映画であろう…

監督は、あのニキータ・ミハルコフである…

ミハルコフ監督は、日本でも監督・俳優として一寸知られた存在だ…

昨今の震災に際して、メッセージを発信している…

>以下、映画の公式サイトから引用…

何よりも私個人から、そしてスタジオトリテ のスタッフ一同から、
日本の皆さまが被った悲劇にたいし心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
あなた方の苦悩に深く心を痛め、共に感応し耐えていこうと思います。
同時に、日本の皆さま方の勇気と忍耐強さに、私たちは極めて感嘆しております。
時間があらゆる傷を癒し、日本が再び素晴らしく花開く日が到来することを強く信じ、お祈り申し上げます。敬意を表しつつ。

「戦火のナージャ」監督・ニキータ・ミハルコフ
ディレクター レオニード・ヴェルシャーギン
スタッフ一同


ということである…

映画は4月16日から東京で公開される旨が発表されている…北海道は?札幌のシアターキノが計画しているようだ…昨年1月に『カティンの森』を観た場所である…

ここに貼った予告編…何度も観てしまう…本編も是非観たい!!

>映画 戦火のナージャ オフィシャルサイト

『てっぱん』…還って来た…

『てっぱん』…開始前は特段に高い関心は示していなかった…何かと話題だった『ゲゲゲの女房』の後番組で、“視聴習慣”が抜け切らずに何となく観たドラマだった…

ということだったのだが、次第に「一寸楽しみ…」という按配になってきた…

ヒロインのあかりは、尾道の高校生だったのだが、ある日出くわした“ベッチャー”(鬼婆)と呼んでしまった妙なおばさんが「実は祖母」ということを知る。合わせて、自身が「尾道にやって来た女性が産んだ子で、自分を産んで直ぐに他界してしまったので、現在の両親が養子に迎えた」という事実を知ってしまう…

そんな彼女は高校卒業後に就職で大阪に出るが、出てみれば会社が倒産し、鰹節屋に勤めるようになったのだが、紹介された下宿が祖母の家だった…

ということで、祖母や鰹節屋の人達、下宿の人達、近所の人達、あかりの家族や友人という人々の物語が綴られる…それぞれに悩みも在る色々な人達の“人情ドラマ”がなかなかに好い。

このドラマ『てっぱん』…震災報道の都合で、放映が休止になっていた…

3月12日の土曜日から休止してしまったが…休止する前は「良い場面」だった…

ぶつかったり、近寄ったりという間柄だったあかりと、“駅伝くん”こと同じ下宿の住人だった陸上選手の滝沢…互いが大切な存在であるということに気付き始めたのだが、滝沢は移籍で福岡に去ってしまう…そして、大阪のマラソンに出場するために滝沢は大阪に現れる。彼はあかりに電話をした。「優勝したら、伝えたいことが在るんや…」とである。下宿の人達とあかりが見守る中、滝沢は力走した…そして優勝した!!

この滝沢が力走する場面…思わず「頑張れ!!」と声援してしまった…彼はゴール直前の、スタジアム内で先頭の選手を捕えた…そして一着でゴールテープを切った場面では拍手までしてしまったのだが…

更に…あかりの長兄が滝沢の応援に大阪へやって来て、その後女性に半ばプロポーズというようなことをする…

そこで放映が途切れてしまっていた…続きが気になっていた…

その続きの放映が始まった!!思わず視てしまった…ある程度、想像出来る展開だったが、なかなかに好かった!!

来週月曜日から、また放映だ…もう直ぐ最終回なのだが…

明るく元気で、やや不器用なあかりという劇中人物…何となく好感を持っていたのだが、暫く「おあずけ」になってまた視ると、好感度は増した…来週も愉しみたいものだ…

『魔界転生』

WOWOWで放映の作品…何度も観ていながら、それでも観てしまう…しかも、同じ原案小説をベースに、四半世紀の間隔を開けて制作された複数の作品が存在し、双方とも何度も観てしまう…

↓1981年版
魔界転生 [DVD]
魔界転生 [DVD]

↓2003年版
魔界転生 [DVD]
魔界転生 [DVD]

この“魔界転生”だが、基本ストーリーは…“島原の乱”で果てた天草四郎が、“魔界転生”という秘術で甦り、天下騒乱を目論む。その術で名だたる武芸者達を甦らせ、“魔界衆”として暗躍し始める。その動きに気付いた柳生十兵衛は、天草四郎ら“魔界衆”に戦いを挑む…というものである。

1981年版と2003年版とは、上述の基本ストーリーは同様ながら、「全く別なもの」と考えた方が良い…換言して「各々の魅力が在る」とするべきか?

1981年版…柳生十兵衛を演じるのは、あの千葉真一である…これが「この人しか居ない!!」と言いたくなる程に似合う!!既に他界した名優達も多く登場し、熱演で魅せる!!クライマックスの「燃える江戸城での激闘」という場面だが、当時の撮影技術を思うと、「かなり危ない撮影」をやっていると思う…凄い迫力だ!!

2003年版…「最近のドラマ」であり、“スタイリッシュな画”で魅せてくれる。最近の映像創りなので、大胆なCGも駆使した“時代劇ファンタジー”になっている…

というように双方共になかなか好いのだが…残念ながら原案小説は未読だ…

この作品を観ると、思うことが在る…天草四郎や武芸者達は“未練”を遺して逝ってしまい、魔力で甦り、それを取り戻そうとする…が…或いは「日々、“未練”を生み出し続ける」というのが「人生そのもの」という面も在るのかもしれない…

『ナイトウルフ』

「レンタルで見付かるだろうか??」等と思い、久々に入手したDVDソフトだ…

↓これである…

Movie/ナイト ウルフ 武装襲撃
↑なかなか愉しく観た…

これは、過日読了したノルウェーの小説『狼の夜』を原案にしたノルウェーの映画である…

作品は1時間半以内のもので、非常にスッキリと纏まっている。「なかなかの大部」とも言える小説から、枝葉を見事に削り、骨太なドキュメンタリー的なムードが漂うドラマに仕上がっている。

ノルウェーの映画で、出演はノルウェーの俳優が中心である。ロシア人やチェチェン人に関しては、或いは実際にロシア人やチェチェン人の演者が入っているのかもしれない…基本的にノルウェー語だが、ロシア人やチェチェン人が絡まるやり取りは英語で、ロシア人達が話している場面はロシア語である…「○○の作品で御馴染み」というような俳優が出ている訳ではないので、妙に「何処かの国の事件の実録…」という風に見えてしまったりする…

「国際的な政治的なテロ事件」と見受けられたものが、「実は…」という“落とし所”に向かって、そしてアクションもエスカレートし、非常にスピーディーに展開する作品だ…

マイナーかもしれない作品だが、なかなか良く出来ている。お勧めだ。

『ミレニアム2』&『ミレニアム3』

3部作の小説を夢中で読んだのだったが、これを原案とする映画が在る。

第1部は既に観ていたのだが、比較的最近になって登場した第2部、第3部の映画をDVDで観た…

ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]
ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]

聞けば、当初から映画を創る話しだった第1部に対し、第2部・第3部は“連続テレビドラマ”ということで制作が手掛けられたらしい…

第2部・第3部のキャストだが、第1部から出ている劇中人物達(ミカエル、リスベット、『ミレニアム』誌の人達、ミカエルの妹で弁護士のアニカ等)はそのまま同じ俳優陣が演じている…

第2部・第3部の小説の方は、第1部以上に密度が濃い感じがするのだが、映画は巧くそれを整理し、なかなかスリリングなサスペンスドラマとして纏まっている。

ただ…「本来はもっと時間が長い“連続ドラマ”を編集している??」とハッキリ思った箇所が在った。それは、描写や、それを仄めかすやりとりが無かった事件に関して、最終盤でハッキリ言及する劇中人物が居ることである。これは、原案の小説を読んでいない人が気付いた場合、「??」ということになるかもしれない…

「??」というのはその1箇所だけで、その外は「2時間強で見せる」ものとして、巧みに整理されていると思った。この辺りは映画と小説との“文法”の違いだ…

「??」ではないのだが…原案小説で詳しく描かれる「捜査陣のゴタゴタ」がややアッサリし過ぎている感じがして、それは「敢えて言えば減点」というようには思う…もう一寸、その辺を組み込んで欲しかった…ただ、それをアッサリさせたことで、原案以上に“熱血漢”というイメージになっているミカエルの活躍が際立ったとも思えるが…

しかし、重大事件の容疑者となってしまった、また悲惨な生い立ちで社会的に不利な立場に貶められているリスベットを必死に救おうと戦うミカエルの様が、なかなかに好い!!

私は第2部・第3部のDVDについて、各々“日本語吹替”で1回、“スウェーデン語+日本語字幕”で1回と複数回観てしまった。

判り易さでは当然“日本語吹替”だが、“字幕”で聴く聞き慣れないスウェーデン語の音が意外に愉しいとも思った…

スウェーデン語は、字面を見ると「ドイツ語のような、英語のような…」という感じである。言語学の分類では“ゲルマン系”でドイツ語の従姉妹になるようだが…何か歌うような、囁くような、独特な抑揚で話される言語であると思った…

DVDには、俳優やスタッフに関して紹介するデータが着いている。些か残念なのは、俳優に関してはミカエル役とリスベット役のみの紹介に止まっていることだ…第2部、第3部共、結構渋い男性、麗しい女性が熱演していて、彼らに関して一寸興味が沸いたのだが…

監督については紹介が在った。私が観たことが在る範囲では、90年代に少し話題になったテレビドラマ『刑事マルティン・ベック』シリーズを手掛けた人らしい…

マルティン・ベック DVD-BOX
マルティン・ベック DVD-BOX

テレビドラマ『刑事マルティン・ベック』シリーズは60年代から70年代に掛けて書き継がれたシリーズを原案としながら、舞台を90年代に翻案したものである。これもスウェーデンを代表するような作品である…

やや話しが逸れたので戻すが…この『ミレニアム』の映画シリーズは見応えが在る!!!それから…随所に映るストックホルムの町並み、また第3部で出て来るイェーテボリの町並みも美しい…

ところで…レンタルの方だが…私が利用している店では、“新作”は1泊2日レンタルである…これから返却に出掛けなければならない…

『仮面ライダー The First』

公開当時に札幌の映画館で観て、DVDが発売されて日が浅かった頃に観て…

↓更に何となく観たくなってしまった作品をまた観てしまった…

仮面ライダー THE FIRST

確か、劇場公開当時は“R12”だったと記憶している。「大人向け」な作品ということになる…

この作品は、原案となっている漫画の『仮面ライダー』の雰囲気を、極力大切にしながら“今風”に創ったものである。

『仮面ライダー』というのは、悪の秘密結社“ショッカー”の狂気によってとんでもない力を持つに至った主人公が、「自分の意思で、たった一人であることも厭わず、敢然と彼らに立ち向かう」という物語であると思う。そういう意味で、本作は“正しくそのもの”である。これこそ“永遠のヒーロー”だと思う!!!

↓サントラも在って、こちらもなかなかに好い!!

仮面ライダー THE FIRST オリジナル・サウンドトラックアルバム
↑クールな作品世界を盛り上げる各楽曲である…

多分、この作品はこの先も何度も観てしまうような気がする…

『笑う警官』

「返却に行って、また借りる…」という「レンタルの“循環”」に嵌ってしまった…

↓多少、気になっていた佐々木譲の小説を原案とした映画だ…

Movie/笑う警官
↑なかなかに愉しめた作品である!!

物語の舞台は“北海道警察”である。映画でも、見覚えの在る風景が随所に登場する…

「見覚えの在る風景…」等と長閑な話しをしているが、この物語はなかなかにハードである…

“道警裏金”で揺れる中、北海道議会では“百条委員会”を設置し、現職警察官を証人として招聘することにしていた。

そんな時、札幌のビルの一室で女性の遺体が発見された。“大通署”の刑事達が現場に出向いた。遺体は道警本部に勤務する女性警察官だった…

その現場に本部の人間が現れ、“大通署”の刑事達は追い払われてしまった。状況に不満な刑事達が様子を伺っていると、普段はこの種の現場に現れない本部の部長達が姿を見せるなど、状況が胡散臭い…

そうしている間に、“大通署”の刑事の一人が懇意にしている警察官が容疑者ということになり、彼に関して「発見次第“射殺”しても構わない」という異例の命令が出る…そして、その容疑者になってしまった警察官は「自分ではない…」と訴えている…

という中で、“大通署”の刑事達は独自に調査を試みる…という訳だが、“どんでん返し”の連続で、最後まで眼が離せない…

なかなか見応えが在る作品だ!!

『タイガーマスク』(vol.13)

かなり久し振りにレンタルDVDの店へ…

いきなり…アニメ『タイガーマスク』のDVDが、存外目立つ場所に在るのに出くわして驚いた…

最近、何か“伊達直人”という署名をして、匿名で児童施設に寄附をするというのが一寸流行っていて、“伊達直人”という名の出所である『タイガーマスク』が一寸話題になっているということを聞いた…そんな訳で、私が立寄った店でも注目したのであろう…2年間近く放映されたテレビシリーズを収めたDVDは結構な本数なのだが、何本かが“貸し出し中”になっていた…

『タイガーマスク』の“伊達直人”…児童施設“ちびっこハウス”に居た少年だったが、悪役プロレスラー養成所の“虎の穴”に入門し、やがて虎の覆面を被ったプロレスラー“タイガーマスク”としてデビューする。タイガーマスクは“黄色い悪魔”と渾名され、アメリカ等で悪名を馳せるようになる…日本のプロレスに登場するようになった彼は、“ちびっこハウス”が困窮していることを知る。彼は“虎の穴”への“上納金”を支払うことを怠り、「運良く金持ちになった伊達直人」として“ちびっこハウス”を支援するようになる。そして“上納金”を収めない彼は「“虎の穴”の裏切り者」ということになり、彼を始末しようと“虎の穴”が送り込む強敵達との死闘を続ける…やがて、子ども達のために正々堂々と強敵に立ち向かう姿を見せようと、“悪役系”から“正統派ファイター”にスタイルを変え、人気レスラーとなる…

大雑把に言って、上記のような話しなのだが…幼い頃、随分一生懸命観ていた作品だ…テレビの再放送も何度と無く観てしまったし、今日寄った店でレンタルDVDを視付けて観た経過も在る…

ということで、今更観なくても構わないのだが、最も気に入っている“佳境”のエピソードを収録した巻が在ったので、思わずレンタルして興じてしまった…

↓この“vol.13”である!!

タイガーマスク Vol.13

↓収録されているのは下記の6本である…
第73話:「『虎の穴』の切札」
第74話:「第三の裏切り者」
第75話:「『虎の穴』大脱走」
第76話:「幻のレスラー達」
第77話:「死闘のタッグ」
第78話:「猛虎激突」

これが何故“佳境”なのか?!名だたる強敵との対戦が絡むエピソードが集まっているからである…

第73話は“イエローデビル”との対決だ。“イエローデビル”は、「母親の死にタイガーマスクが絡んでいる」等と吹き込まれ、「打倒タイガーマスク」に燃える若いレスラーだ…

イエローデビルVSタイガーマスクはタイガーマスクが勝利する。イエローデビルは“虎の穴”に処断されることを覚悟するが、タイガーマスクに協力する、矢張り“虎の穴”を裏切った大門に諭され、タイガーマスクと共闘することになる…

そして第76話から第78話で描かれるのが“ビッグタイガー”、“ブラックタイガー”、“キングタイガー”の「幻の3人タイガー」との死闘である…

「幻の3人タイガー」とは“虎の穴”の最高幹部で超一流の実力を持っている。彼らはタイガーマスクに挑戦状を寄越した…ビッグタイガーとブラックタイガーは、タイガーマスクにタッグマッチを挑む。タイガーマスクのパートナーは協力者の大門が正体である“ミスター不動”だ。そしてキングタイガーはタイガーマスクはシングルの“デスマッチ”を申し出る…

ビッグ&ブラック組とタイガー&不動組の試合は、「タイガーマスク抹殺」を目論むビッグ&ブラック組の悪辣な攻撃でタイガーマスクが危機に陥るが…身体を張り「眼には眼を…」で応戦した不動とビッグ&ブラック組の“相討ち”で終わる…タイガーマスクは生き残った…雷雨の日の試合で、不動とビッグ&ブラックが相討ちになってしまう場面では落雷で停電してしまうという演出だ…

キングタイガーとタイガーマスクの対決…キングタイガーが「気の弱い奴は会場を去れ!!タイガーマスクは真っ赤な血の海に沈めてやる!!」とマイクパフォーマンスを見せる所から始まる。“試合”というよりも“襲撃”という凄まじさで、キングタイガーが大暴れし、両者共に血糊に足を取られながらの死闘が繰り広げられるが、キングタイガーがリング下に転落した際、場外乱闘で叩き割ったテーブルが背中に刺さり、彼は動けなくなってしまって試合終了であった…

上述したような内容など、何回も観て知っているのだが…それでもついつい…改めて観て思ったが、「それは無いだろう…」というような凄い“戦い描写”の他方、なかなかに重厚なドラマが感じられる作品だと思った…

非常に長いテレビシリーズのDVDだが…「とりあえずお奨めのもの?」とでも問われれば、私はこの“vol.13”を挙げたい…

『桜田門外ノ変』

稚内の映画館では最近になって上映され始めた作品である。他所で10月に始まり、「稚内には来ない?」と残念に感じていたのだったが、上映の報を受けて大変愉しみにしていた。原案の小説を大変愉しく読了していた経過が在るので、少し“前のめり”に「観たい!!」と思っていた映画であったからだ…



「原案の小説を読んだ後に映画を観る」ということをすると「落胆する場合が多い」と私は思っている。が、本作はそういうことはなかった。大変に幸いである。“小説”と“映画”とは、“文法”とでも言えば良いのか、「モノを伝える手法」が違うので、それ故に「両方知った中で思ったこと」というのは幾分在ったが…映画は吉村昭による小説を原案としている…

>原案の小説について…

作品のタイトルでもある“桜田門外ノ変”は1860年の事件で、今年は150年目である。それを踏まえて、2010年公開を目指し、“制作委員会”を立ち上げて取組まれた映画である。映画のエンドクレジットに夥しいまでの団体名が“Special Thanks”(御協力に感謝)として出ているが、自治体や地方議会に始まって、茨城県の様々な団体が色々な型で関与しているようだ。史上の“桜田門外ノ変”は水戸の武士による事件で、茨城県では「郷土縁の史実を伝える映画」という受止め方で、盛り上がっていた、或いはいるのかもしれない…

映画は、“桜田門外ノ変”として伝えられる、「大老・井伊直弼が登城する際に襲撃」という事件の“現場指揮官”を務めた関鉄之介の目線で描かれている。“桜田門外ノ変”は幕末関係の様々な映画やドラマで取上げられているのだが、「事件そのもの」と「襲撃に加わった人達の人生」とを中心に取上げたものは…もしかすると、この映画が最初なのかもしれない。

“小説”は、ディーテールにこだわり抜く吉村昭の精緻な筆によって時系列に極力沿って綴られている。対して映画は「“襲撃事件”の少し前から事件そのもの、事件後に“お尋ね者”となってしまう関係者の辿る経過」の間に「“事件”の背景となる、少し以前からの経過」が挟み込まれる、所謂“フラッシュバック”的な手法が採られている…こういう辺りが、「読むモノ」と「観るモノ」との“文法”の違いなのであろう…

“小説”は、“桜田門外ノ変”に至る引き金となった“安政大獄”に至るまでの経過が順次積み上げられ、そこから事件と事件後の関係者の物語に進んでいる。対して“映画”は、「“事件の引き金”に至るまでの経過と“事件の引き金”そのもの」が「後から出て来る」ので、やや解り難いかもしれない…そして、事件そのもののディーテールの伝え方も、“小説”に軍配が上るのかもしれない…

しかし!!関鉄之介らの「梯子を外された急進的行動と情熱」というものの、何とも名状し悪い“虚しさ”というのか、「こういう“熱さ”も記憶に留めて良いのでは?」とでもいうような“投げ掛け”ということについては、圧倒的に“映画”が素晴らしいと思う!!

各種のPRに触れる範囲では、どうも制作委員会は「こういう“熱さ”も記憶に留めて良いのでは?」とでもいうような“投げ掛け”に重点を置いているように思える。が、私はそれ以上に「梯子を外された急進的行動と情熱」の“虚しさ”というようなものを強く感じた…

関鉄之介は方々を巡った後、水戸領内の嘗て仕事をしていた村に潜伏していた。その時期に、生き残っている関係者と会って事件関係のことを話し合っているという場面が映画の中に在った。その場面で、大老を護ることが出来なかった責任を取り、事件現場に居た彦根井伊家中の者は尽く切腹する羽目になったことや、実行犯グループに関する厳しい探索の中で拷問を受けて死んでしまった縁者が居たことを知り、関鉄之介は「大老の首一つで、一体どれだけの命が…」と呟く…

“事件の引き金”である“大獄”もある種の熱が産出したテロルであった訳だが、それに対する関鉄之介らの起こした事件もテロルそのものである。テロルは「悪い循環」を産出すばかりだ。その場面で感じたのは、「信念を貫き通して行動をした!!」と主張する脇で、その行動が嵌り込んでいる「悪い循環」に驚愕し、戦慄している様というものである…「為政者の首を…」という程に大袈裟なものでもないが、実は多くの人が「かなりスケールダウンしたこの種の驚愕と戦慄」というようなものを、日々の暮らしの中で感じているのかもしれない…

全般的なことはこんなところだが、この映画は“桜田門外ノ変”そのものの描写がとにかく凄い!!時代モノのファンにとっては、あれを観るだけでも「映画館の入場料分以上に価値が在る!!」と私は思う…

オフィスから引揚げて道草して映画を観る…映画の後に食事をして、それから観た映画を振り返る…なかなかに好い時間の過し方だ…

>映画『桜田門外ノ変』公式サイト

『小説吉田学校』

このところ、やや以前の作品を観てみることに嵌っている感じなのだが…

↓1983年作品である…

Movie/小説吉田学校

吉田茂首相に関する物語の映画である…「GHQが他の人物を首相に推している」というような話しを跳ね除けて、第2次吉田内閣が成立する辺りから始まり、サンフランシスコでの講和条約と安保条約、党内での闘争、その後首相を退く辺りまでの物語である。

この作品だが、前半のサンフランシスコの講和条約辺りまでは「昭和20年代のフィルム?」というようなモノクロ風になっていて、以降は普通のカラーフィルムだ…

作品の雰囲気だが…前半は何か“プロジェクトX”的な、講和までの苦心譚という色彩が感じられるが、後半は“仁義なき戦い”(暴力は無いが…)のような抗争である…

劇中人物達だが、何れも実在の政治家である…私の世代でも名前を知っているような政治家が非常に若かった時代が出ていたりするのも面白い…

キャストがなかなか渋い。森繁久弥が吉田茂を演じている。鳩山一郎を擁して彼と争う三木武吉を若山富三郎である。後半は、この両者の争いが軸になっている…他に…吉田の娘役であの夏目雅子も出ている!!

作品の筋とは然程関係無いが…後半の方に、海岸で少年が遊んでいて、森繁演じる吉田が近付き、夏目演じる娘が犬を連れて横に出て来るという場面が在るが…考えてみるとこの海岸の少年が平成の時代になって首相になる訳である…

なかなか力の入った作品で、興味深く愉しんだ!!

『皇帝のいない八月』

映画に関して…「内容や配役をよく覚えていて、タイトルを忘れてしまう場合が多い」という作品も在れば、「タイトルが妙に記憶に残るものの、内容や配役等が思い出せない」という作品も在る…

実はこの『皇帝のいない八月』という作品…私にとっては「タイトルが妙に記憶に残るものの、内容や配役等が思い出せない」という作品の代表的なものだった…

↓「タイトルが妙に記憶に残るものの、内容や配役等が思い出せない」という作品の代表的なもの“だった”と“過去形”を用いたが、観る機会が設けられた。ゆっくり愉しんだ!!

皇帝のいない八月

『皇帝のいない八月』というのは、劇中で用いられる“作戦名”である。どうも、「架空のクラシック曲の題」ということのようではあるのだが…

198X年…一部自衛隊員がクーデターを画策し、全国各地から“決起部隊”は各々に東京を目指した…“藤崎”が指揮を執る一隊は博多から夜行特急<さくら>で出発した…

物語は、この“皇帝のいない八月”と名付けられた作戦の顛末が描かれる。中心となるのは“藤崎”が指揮を執る一隊が乗り込んだ<さくら>の様子である…<さくら>には、“藤崎”の妻、そして偶々福岡出張から東京へ戻ろうとしていた彼女の元婚約者が乗り、“藤崎”を巡るドラマが展開する…

劇中、「藤崎の妻」を吉永小百合が演じているのだが…美しい…一定以上の世代の皆さんが彼女を「憧れ」とするのもよく判った気がした…本作では、なかなかハードな運命を辿る役だが…

観た後に「大袈裟な仕掛けの割りには…」という感じもしないではなかったが…なかなかに面白かった。クーデター計画に対峙する内閣情報室の作戦室の描写が“時代”を思わせた…そして、今では運行されていない「九州・東京」の夜行列車…なかなかに好い…

『沙粧妙子―最後の事件』

レンタルDVDを視付けた際、「これが在るのか!?」と思わず昂奮を覚えてしまった…

↓テレビ放映当時、かなり観ていた作品だったのだが、DVD化が実現したのは今年らしい…

沙粧妙子 最後の事件+帰還の挨拶(SPドラマ) DVDコンプリートBOX

これはかなり渋いサスペンスである…

沙粧刑事は、“犯罪プロファイリングチーム”のメンバーとして、連続殺人犯、猟奇殺人犯の異常行動の研究に従事した経歴を持っている。彼女は高坂警部の捜査班で、連続殺人事件を追っていた。岩手県警からの研修ということで警視庁に配属された松岡刑事とコンビを組んで行動することになる。

連続殺人の容疑者を追い詰め、容疑者が自殺してしまい、事件は落着したかに見えたのだが、沙粧刑事はそれに疑義を唱える…そして、「彼女に向けられた恐るべき事件」が巻き起こる…

というお話しなのだが、これが非常に面白い!!サスペンスなので、未見の方のために筋書きを詳しく綴ることは控えさせていただくが…

本作は1995年のテレビドラマで、後に高名になっていく俳優も存外多く出演していたりする…また捜査員役、犯人役の熱演が素晴らしい。非常にクールな雰囲気だ…そして…怖い…なかなかの名作だと思う。

全11話の4本の本編DVD…土日で確りと、一気に愉しんでしまった…もう2回か3回位観てしまいそうだ…お奨めな作品だ!!

『ブラックサンデー』

かなり以前に原案の小説を読んだ記憶が在るのだが…映画もなかなかに愉しい!!


Movie/ブラック サンデー

米国へのテロ攻撃を意図する女性テロリスト…彼女を追う、イスラエル情報部の男…女性テロリストが取り込んだ、ベトナム帰還兵の実行犯…スリリングな追跡とテロ攻撃の準備が展開し、攻撃目標となった8万人が集まる“スーパーボウル”のスタジアムを巡る攻防が…

一寸嵌ってしまう…

『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

何か…「思わず観てしまった…」という按配な作品である…


アニメ/宇宙戦艦ヤマト 復活篇

“完結篇”で水の天体に轟沈したヤマトが、新装成って再登場―何度目だ?―である…

ただ…明らかに“続編”を匂わせる造り…何かスッキリしないものも在るが…「如何にも…」という“らしさ”が、妙に新鮮な感じもした。

考えてみると、この“ヤマト”は非常に息が長い作品となっている…活躍した関係者で、他界された方も多い…作品のエンドクレジットに、そうした方々への追悼のメッセージも在った…

或いは…“ヤマト”と聞いて反応する世代の人はとりあえず観るかもしれないが、新たなファンを掴む力が在るか否かは未知数な気もした…

稚内で上映中の映画『氷雪の門』…

「定時でオフィスから退き、その足で映画館へ向かい、話題の作品を鑑賞してから道草し、食事を愉しんで帰宅」というような“アーバンライフ”…最近は稚内でもそういう展開が“在り”となった…

鑑賞した“話題の作品”を御紹介したい…

↓これだ!!
P1080541.JPG
↑1974年作品である…

実はこの映画は、非常に不運な経過を辿った力作である…

1974年当時の“5億”という制作費は、日本の映画としてはなかなかの大作だったと言えるように感じるが…「反ソ連宣伝ではないか?!」という話しになり、当初上映を予定していた映画館チェーンが手を引いてしまい、別な映画館チェーンが極一部で公開したに止まり、「幻の作品」とされていた…

この時代の映画は、フィルムが複写されて方々の映画館に送り込まれて上映されていた訳で、「上映されない」という残念な状態になってしまえば、年月を経てフィルムも所在がよく判らなくなってしまう…しかし!!2004年になって、制作当時に助監督を務めていた新城卓氏が貴重なフィルムを発見し、編集してデジタル化し、映画館での上映を可能な状態にすることが出来たのである。

という訳で新城氏らが“上映委員会”を立ち上げ、各地の映画館で上映されるようになった。そういうニュースを以前から聞いていて、「機会が在れば観たい…」と思っていた…そして、今年6月に稚内に映画館がオープンして暫くした頃、「東京等の大都市で『氷雪の門』をやっている…映画のロケ地でも在った稚内でも、折角映画館もオープンしたので上映しては?」という話しになり、11月3日からの上映が実現した。11月12日までやっている…

複雑な経過を辿った映画の経過に字数を費やしてしまったが、本作は「樺太の戦争」を当時の住民の目線で描いたドラマである。或いは、混乱した現場で苦しんだ樺太駐留の将兵の様子も描かれる…

1945年8月…激しさを益す戦禍ではあったが、樺太は比較的平穏であった。8月15日の“玉音放送”が在り、「戦争は終わった…敗れた…日本人は樺太から引揚げるか?」という状況が在ったが、そこにソ連軍の侵攻が始まる…

物語は“九人の乙女”の挿話で知られる、真岡(今日のホルムスク)で電話交換業務に従事していた女性達とその家族を軸に綴られている。“最前線”となった国境周辺の町に暮らす彼女らの家族が辿る過酷な運命…そして彼女ら自身が取ってしまった自決という行動…それらが詳しく描かれる…

それにしても…「避難民の列に銃撃する戦闘機」とか、「“武装解除をしようとしているので、攻撃を止めるのが国際法ではないか”とする日本軍の参謀に“負けた国に国際法など無い!!直ぐ出て行け!!”とするソ連軍代表」とか、「白旗を持って“軍使”として停戦を求めた日本軍将校に、“ニェット!!”で発砲してしまうソ連軍将校」とか…強烈である…

現在のサハリンには“T34”(第2次大戦時のソ連軍の主力戦車)が飾られている場所が在る。往時も戦車が投入され、日本軍を蹴散らした訳だが…そのシーンは自衛隊の協力を得て、撮影当時の本物の戦車を使っている…この関連のシーンが、気持ち悪い程にリアルだ…

映画のロケは、当時の稚内で行われている。港や海岸でのシーン、国境周辺での戦闘、真岡の市街戦、避難民の列等、その占める割合は存外高いように思える…

一つ愕いたことが在る…映画の後に近所の“W”に寄り、「映画を観てきた」という話しをした…すると意外な事実が…“W”のママさんは映画制作当時、エキストラに応募して撮影現場を観たというのだ!!かなり旧い事で、仔細を記憶しているでもなく、出演していた女優のファンだった彼女の親に「近くで視てどんな感じだった?!」と随分訊ねられたことが妙に記憶に残っているらしいが…勿論、撮影現場を多少見た程度で「○○の場面に一寸映った」と判るものでもないが…聞けば、当時は稚内にも映画館―現在の“W”の直ぐ傍だったらしい…―が在って、「公開前関係者試写」は行われたそうだが…上述の不運な経過故に“W”のママさんのような「稚内ロケの大作映画!!」と少し期待していた一般の人は観る機会を得られなかったという…チラシを土産に持参したところ、彼女は非常に喜んでくれていたが…

この映画だが、なかなかに豪華なキャストだと思う。かなり“若い”ので、一瞬ピンと来ないが、活躍中の方、他界された方入交じり、存外有名な俳優が多く出ている…

この映画は「理屈抜きで愉しい」というタイプの映画ではない。が、平和の尊さを想い、史実に触れるという意味で一見の価値は在る…稚内や近隣の読者諸賢におかれては「12日まで」なので、お時間が許せば是非!!また、他地域の読者諸賢におかれては、近在で上映の機会が在れば一寸チェックしてみて頂きたいと思う…

↓“予告編”がネット上で観られる!!


>映画『氷雪の門』オフィシャルサイト

何となく思ったのだが…或いは「日本の文物に関心を寄せるロシアの皆さん」の眼にも触れても善いのかもしれない…

『2012』

WOWOWで放映された映画を観た…

↓これである…

Movie/2012 - スタンダード版

地球に壊滅的な大災害が発生してしまう…という物語である…

これは大変話題になった映画だったが…なるほど凄い!!「CGである」と判ってはいるのだが、空前の大災害の描写は愕く…

物語は、今ひとつ売れない作家ジャクソンの一家を軸に進む…最後は「一緒に居る所が家だ」という話しになるのだが…そこに至るプロセスが凄い…

ところで…作中世界では2009年、2010年頃から2012年12月の大災害に対する準備が密かに始まっている…現在は2010年10月末である…何処かでそういうことが始まっているのだろうか?そんなことを考えてしまった…

『天と地と』

先週の土曜日にレンタルしたDVDである…


Movie/天と地と天ノ盤

これは海音寺潮五郎の小説を原案としていると言うが…一見してそういう雰囲気でもない…一部のナレーションが、海音寺潮五郎風ではあったが…そのうち小説を読んで確かめたいような気がした…

公開当時、なかなか話題になった映画だったように記憶しているが…結局は「川中島合戦の画を創って見せたい」ということだけに収斂している作品のように思えた…

カナダで撮影したという合戦シーンは、膨大なエネルギーを費やしていることは疑う余地がないが…やや物足りない印象も拭えなかった…

しかし…それはそれで意外に愉しかった…合戦以外のシーンにも美しい映像が多い…何か…“深いドラマ”というよりも“画の美しさ”に主眼が置かれた創り方だったのかもしれない…

これも何時の間にか結構旧めな作品になっている…しかし…漸く今般初めてゆっくり全編を観た…

『真田幸村の謀略』

先週の土曜日にレンタルしたDVDである…


Movie/真田幸村の謀略

これは所謂「真田十勇士」を、制作された時代なりの解釈で纏めた物語である…なかなかの“ファンタジー”である…

現在でも活躍している俳優達の非常に若い頃の活躍が観られるのが存外に愉しい…

『SHINOBI』

最近はレンタルDVDの“罠”―「返却に行って、何気なく見回して、気になったDVDをまた借りてしまう…」というパターン…―に嵌っている…と言うより、余りテレビも面白くないので「好んで入り込んでいる」面も無い訳ではないが…

↓何か妙に気になって手にした作品…

Movie/Shinobi
↑存外に愉しく、何度も―夕方に初めて観て、深夜に一寸、翌日早朝に一寸、また夕方…という程度の頻度だ!!―観てしまっている!!

これは特殊効果も多用しながら、忍者の闘いを描いた作品である。

ストーリーは…

最強の忍びを輩出し続け、また互いに憎み合っている2つの“隠れ里”である「甲賀卍谷」と「伊賀鍔隠」…両者は互いに実力行使で闘うことを禁じられていたが、その禁が解かれた…両者は徳川家康の命により「三代将軍を継ぐ者を決める闘い」を行うことになったのだ…

「甲賀卍谷」の頭目の後継者と「伊賀鍔隠」の頭目の後継者…実は密かに恋仲であった…(DVDのカバーやポスターは、そのイメージを大事にした画になっている…)各々が、腕の立つ4名を率いて死闘を演じることになる…戦いの行方は?そして2人の故郷の未来は?

という物語で、実にシンプルな感じだ。面倒な理屈抜きに愉しめる!!

山田風太郎の『甲賀忍法帖』という、有名な“忍法帖”の最初期作品―初出は1958年らしい…―を原案としているという…かなり以前に書かれた原案だが、“超人”的な秘技を繰り出す劇中の忍者達は、現代の映像技術を得たことで、初めて“らしく”画に出来るのかもしれない…

映画は2005年頃のモノだが、制作手法が一寸話題になったらしい。“ファンド”と言って、出資者を募り、興行成績やDVD等関連商品の売上に見合った配当が在るという仕組みらしいが…興行的には“目標”に届かなかったらしい…恋仲でありながら闘う両陣営の頭目は、オダギリジョー、仲間由紀恵と人気者が登場しているので、興行面も期待はされたようだが…

余計な話しも入ったが、存外に愉しい作品で、「偶然に見つけた掘出物」との感を抱いている…とりあえず「理屈抜きに愉しい!!」を求める方には薦めたい!!

『猿飛佐助 闇の軍団』―知られていそうで、知られていない?

「DVDをレンタルしてきた」と知人に言うと、「何?」と問われたのでタイトルを応えると、笑われてしまった…確かに、一瞬「何それ?」と言いたくなるタイトルではある…

↓という一寸した出来事が在ったのが、下記の作品である…

Movie/猿飛佐助: 闇の軍団: 天の巻

Movie/猿飛佐助: 闇の軍団: 2: 地の 巻

Movie/猿飛佐助: 闇の軍団: 3: 風の巻き

Movie/猿飛佐助: 闇の軍団: 4: 火の巻-完結篇
↑四巻で一纏まりになっている作品である…

本作はDVDで販売、またはレンタルする他方、一部は“映画”として劇場公開もされている…「映画とVシネマの中間」というような、一寸独特な展開を図った作品である…が、存外知名度は高くない…

知名度の高さと、作品の良さ…知名度が高いものは、一面では「良いから評価される」という面が在るのだが、だからと言って、それだけでもあるまい…上記の4本を一気に愉しく観て、そんなことも考えた…

本作は、真田幸村の下で活動する、甲賀忍者の猿飛佐助を頭領とする忍者集団“闇の軍団”の暗躍を描いた物語である。前半2本は“徳川家康暗殺チーム”を要請して活動しようとする側(“闇の軍団”陣営)と、それを阻止しようとする者達の闘い…後半2本は、豊臣秀頼が所望したという妖刀を巡る、“闇の軍団”と徳川方に立つ者達の闘い…となっている。

「“闇の軍団”の“暗躍”」とはしたが…寧ろ「若者の成長」というような要素も大きく…大袈裟な合戦シーンに代えて、忍者達の激しい闘いが在るという作品で、「壮大なスケール」を謳う割りには“地味”かもしれない…

しかし!!若手俳優によるアクションが多発の作品は、それなりに見応えが在る!!ストーリーも“破綻”が無く、それなりに面白いのだが…

『猿飛佐助 闇の軍団』ということだが…“猿飛佐助”を演じているのは…松方弘樹である…また後半には、“柳生十兵衛”が登場するが…演じているのは…千葉真一である…両者とも、なかなか強烈な存在感を示している…

「時にはこういう作品も…」という按配だ…




シャンパンゴールド または ブラック の “ポケットイン”


↓こちらもご参照を…
猿飛佐助 闇の軍団 - goo 映画

『新仁義なき戦い 組長の首』

レンタルしてきたDVDが気に入って、レンタル期間中に何度も観て、終には返却予定日の前日夜に至るまでそれを繰り返す…そんなことが時々在る…

↓その時々在る、「何度も観てしまった」映画である…

新仁義なき戦い 組長の首

“仁義なき戦い”シリーズが大好評で、4作の予定が5作となってシリーズが段落した後、“新仁義なく戦い”というシリーズが登場した…“仁義”の方は、5作一応連続しており―第1部と第2部は、舞台が呉と広島と異なり、時代は殆ど変わっていないが、基本的には戦後の20年程度の時間が流れている…―が「4部+1部の大河ドラマ」という様相を呈している。これに対して“新”は各作品毎に独立して完結している物語のシリーズのようだ…

『新仁義なき戦い 組長の首』に関しては…「山崎努が出演」と聞いて、俄然観てみたくなったのだった…そして実際に観て、大いに気に入ってしまった!!

舞台は北九州である…流れ者の黒田は、北九州を二分する一方の組の幹部である楠と謀り、敵対組織の組長を殺害した。黒田は自首し、7年間の懲役ということで刑務所に入った…

黒田は出所し、北九州へ向かった。楠の居た組は北九州を牛耳っていた。が、楠はヒロポンでボロボロになり、場末でひっそりと暮らしていた。「約束が…」ということになってしまった。

他方、組では最高幹部の赤松が“独立”を叫んでおり、内紛勃発寸前の様相であった。赤松の排除を目論む、同じく幹部の相原は黒田を利用することを思い立つ…

ということで、アウトローの黒田が街を牛耳る組に割って入り、血みどろの抗争の中で大きな役割を演じることになる…

これ以上は“ネタばれ”の怖れも在るので、詳述は避ける…

黒田を演じるのは菅原文太…“武闘派アウトロー”が似合う!!

楠を演じるのは山崎努…何か“狂気”を帯びたような男を怪演している…これが鬼気迫るものが在る…

男達の傍らには女が居るのだが…幹部達の間に蠢く妖しい女の役をひし美ゆり子が演じている。ひし美ゆり子…かの“アンヌ隊員”である!!

時にはこの種の、やや豪快な映画も愉しい!!




シャンパンゴールド または ブラック の “ポケットイン”


追伸
↓少し安価になっている“期間限定生産”というモノも在った…

新仁義なき戦い 組長の首 <期間限定生産>

『ゼロの焦点』

WOWOWで放映の映画を愉しく観た…


Movie/ゼロの焦点

松本清張の小説を原案とした作品である…

劇中の世界は“昭和32年”ということになっている。街の雰囲気や乗物など、なかなか“らしい”感じの画が創られており、好かった…

物語は…

ヒロインの禎子は、健一と結婚した。健一は会社の金沢営業所関係の業務に携わっており、金沢と東京とを往来していた。結婚から一週間、健一は東京での業務を専らとする部署に異動となり、業務引継のために金沢へ一週間の予定で出張することになった。禎子は駅のホームで健一を見送った。そして…それが禎子にとって、「最後に健一を見た」場面となってしまった…

予定の日に健一が帰って来ない…禎子は、金沢へ足を運んで健一を探そうとする…そして、手掛かりとなる2人の女と出会う…

ということで、これは“ネタばれ”が迷惑千万となるタイプの作品なので、これ以上は物語を詳述することは避けておく…

禎子を演じた広末涼子、2人の女を演じた中谷美紀、木村多江の3人を載せたポスターで宣伝されていたことが、未だ記憶に新しい作品だが…「3人の女」が物語を紡ぐ作品である…

実は放映以前には然程期待していなかったのだが…何気なく観て、一寸力が入ってしまった作品である…“名作”とされる原案の小説にも少々興味が沸いた…

『忍者武芸帖 百地三太夫』

今となってはかなり旧めな作品だが…

↓なかなか愉しい作品である!!

忍者武芸帖 百地三太夫

戦国時代を背景としたドラマであるが「史実に即している」と見受けられるのは、「織田信長勢が忍者が多く居た伊賀に激しい攻撃を加えた」ということ、「豊富秀吉が朝鮮半島での戦の最中に他界した」ということ位で、見事に“ファンタジー”な筋書きである…

物語は…伊賀が襲撃され、砦に篭って奮戦していた百地三太夫は、織田勢の羽柴秀吉に仕えていた不知火将監の騙し討ちに遭って落命する…一族が掃討されていた中、百地三太夫の遺児である鷹丸は追っ手をかわして中国大陸へ逃れた…10年余りを経て、鷹丸は日本へ帰って来た…その間、秀吉が天下の支配者になっており、不知火将監は彼の下で秘密警察の司令官的な活動をしていた…鷹丸は密かに生き延びた一族の残党を糾合して不知火将監への復讐を誓う…

というような按配だが、理屈抜きに愉しく観られる活劇だ!!「画面栄えのしない特撮よりもアクション」というような画創りが成されている。何だか訳の判らない演出も在ったが、二本の短剣で闘う鷹丸や、影のように付き従う僕との“三位一体攻撃”を繰り出す将監はカッコウ良い!!

若き真田広之がかなり熱演している…千葉真一がかなり非常な悪役で登場している…志穂美悦子がカンフーアクションを披露している…というような“見所”も多い…

それにしても…この作品の1979年辺りには、なかなか凝った作品が多かった時代であることに気付く…そして「最近は…」等と言ってみたくもなる…

『服部半蔵 影の軍団』

“レンタルDVD”というものは、返却に行くと、その場で色々と眺めて「これ!!」というモノに出くわし、また借りてしまうということが多々在る…

週末に、見事なまでにそのパターンになってしまったDVDが在る…


服部半蔵 影の軍団 BOX <初回限定生産>

週末は、何となく動けずに寝たり起きたりしていたのだが、そんな中で起きていた時間に随分と観ていた作品である。

この作品…1980年のテレビシリーズなのだが…「1980年頃のテレビシリーズとは、こんなにも面白かったのか!?」と率直に言って愕いてしまった…

物語は、徳川幕府の3代将軍家光が薨去し、未だ幼い4代家綱が将軍となった辺りの時代を舞台としている…

伊賀忍者の頭領、3代目服部半蔵…先代が改易となってしまったことから、半蔵自身や伊賀忍者は方々で各々の暮らしを営んでいた。半蔵は湯屋の主人になっていた…

そんな時に老中が暗殺され、将軍の補佐役を任じられた保科正之が襲撃された。そして暗殺されてしまった老中の首は、江戸城の半蔵門に晒されてしまった…半蔵門は服部家縁の場所である。このことから、老中暗殺に関して「伊賀忍者犯行説」が浮上する…

半蔵は仲間を集め、保科正之と密かに接触して濡れ衣を晴らそうとする…

ということで、半蔵の率いる“影の軍団”が幼君治世下での様々な陰謀を潰えさせたり、伊賀忍者を排除しようとする甲賀忍者等の強敵との戦いを繰り広げる…

こんなストーリーのテレビシリーズなのだが、非常に愉しい!!重厚な感じのストーリーで、「忍者の闘い」ということで、それなりに凝ったアクションも見応えが在り、“夜の映像”が素晴らしく美しい…

実はこの“影の軍団”は、本作『服部半蔵 影の軍団』を第一弾として、4つのシリーズが制作されている。4つ目のシリーズである“IV・幕末篇”に関しては、高校生の頃に「毎週が楽しみ!!」とばかりに観ていたのだったが…第一弾は、今般のDVDで初めて観た…そして素晴らしさを実感した!!

さて…“服部半蔵”だが、史上に実際に登場している人物ではあるが、本作の“3代目”など、色々と創作されている人物である…

“服部半蔵”は“本能寺の変”の際、配下の伊賀者を指揮して堺から領国に脱出しようとしていた徳川家康を支援したとされ、その功績で取立てられたと伝えられている…

そんなことなどで「忍者の頭領」というイメージがあるが、実際には「伊賀に縁が在る一族の出だが、普通の戦国大名の家臣として活躍した人物」であったようだ…

“服部半蔵”には2人の息子が在り、何れも“半蔵”という通称だったらしい。上の息子は、伊賀者の末裔である“伊賀同心”を率いる旗本だったが、配下の統率が巧く出来ずに、やがて地位を失ったという…下の息子は、不正蓄財等で失脚した大久保長安との関りで失脚してしまった…その子孫と見受けられる人達は、地方の大名家に仕える武士として生き続けていたらしい…

そういう史実は史実として、この『服部半蔵 影の軍団』のような素晴らしい創作は思い切り愉しみたいものである。実際、愉しいので何度も観て、テーマ音楽が常時頭の中で鳴り響いているような状況だ…

実は視ていた…『ゲゲゲの女房』…最終回を迎えてしまった…

朝の連続テレビ小説…見逃してしまった回も結構在るのだが、3月末からのシリーズを殆ど視ていた…

今日、最終回を迎えてしまった…一寸寂しいものが在る…

連続テレビ小説 ゲゲゲの女房 DVD

↑第1組は発売中、第2組は10月、第3組は12月に発売である…

漫画家の水木しげる氏の奥さんが綴ったエッセイが原案…水木夫妻をモデルとした主人公や周囲の人達が繰り広げるドラマだった…

劇中人物達が、モデルになっている人達に比べてかなり若い感じもしたのだが…然程気にならない…「売れない作家に嫁すことになった女性と周りの人達が、主に昭和30年代から昭和60年前後を明るく生きる物語」という按配だった…

“テレビ小説”としては…「現代の、何か仕事をしている女性」というのではなく、「昭和の専業主婦」が主人公というのは、かなり久々で、何か珍しい感じがした…

今回は最初から最後まで、各々に好さが在ったように思う…

『新 必殺仕置人』

かなり久し振りにレンタルDVDを利用し、それに興じていた…

↓11本出ている往年の名作ドラマ…最終回までの4話を収めた「vol.11」である…

新 必殺仕置人 Vol.11

今回はこの「vol.11」と合わせて、物語の起こりである「vol.1」も愉しんだ…

数多い“必殺シリーズ”の中で、“名作”とされる作品である。

光と闇を対比した、見事な映像は古さを感じさせない…そして、多少のコメディーも織り交ぜながら、全体にかなりシリアスでなかなか好い…

『新 必殺仕置人』には“発明”とまで言われる“寅の会”というものが登場する…「寅の日」に江戸の仕置人グループの代表者が方々から“句会”という名目で集い、仕置人が倒す“標的”の“競り”が行われる…一番安い値段を申し出たグループが“落札”で、“標的”を倒す…

この“寅の会”に参加していた“念仏の鉄”は、“中村主水”が“競り”に登場したことに愕く…それが切っ掛けで、仕置人稼業から引いていた“中村主水”は仕置人に復帰する…

最終回近く…“念仏の鉄”ら仕置人グループが窮地に陥る…壮絶な戦いが繰り広げられる…

旧い作品だが、メイン以外の敵役等で出演している人達が、今見ればなかなか豪華であったりする…

休日の日中には、もってこいかもしれないエンターテイメントだった…

『仮面ライダーW FOREVER A to Z 運命のガイアメモリ』―3D版で観てしまった…

稚内に映画館がオープンして少し経った…

> 稚内の映画館の画…

> 稚内の映画館 「T ジョイ 稚内」のウェブサイト…

休日となったウェットな土曜日の朝、ふらりと立寄ってみた…

多少、喫茶店でゆっくりする範囲で観られそうな作品を物色…

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(近所の喫茶店で頂ける珈琲)

という経過で、日曜日の朝に存外愉しく観ている『仮面ライダーW』の映画を愉しんでみることにした…

チケットを求めてから喫茶店で一息…

↓チケットと、何やらオマケが…
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↓何やら300円で求めた代物…
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↓「サングラスではない」と断っている“3D”のための眼鏡なのだが、やや色の薄いレンズのサングラスにしか見えない…
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という状況で開場を待ち、映画を愉しんだ…

『仮面ライダーW』が観たかったのだが、最初は『天装戦隊ゴセイジャー』からだったが、“3D”を初めて経験した。モノが飛び散ったり、モノを突き出すような場面で、それらが眼前にグウッと迫ってくる…思わず身体を動かして、飛んでくるモノを避けてみたくなった程だった…

「なるほど、“3D”とはこういうものか…」と思いながら観ていた。何気なく“眼鏡”をずらすと、スクリーンにはやや焦点の合わない映像が映っている…“眼鏡”を普通に着用すると、普通に画が見え、「“3D”用演出」が施された箇所はその演出が愉しめる…ただ…この「“3D”用演出」は、「“これから”の技術」という感じがした。映画を創る人達が、もっと“3D”に慣れると、効果をより活かした画を創ることが叶うようになってくるであろう…些か「無理に3Dに?」と思えた場面も在った…

そんなことを思いながら『天装戦隊ゴセイジャー』を観ていて、いよいよ『仮面ライダーW』が始まった!!

2010AUG21 (3).JPG

『仮面ライダーW』は、探偵の翔太郎と謎の少年フィリップが“メモリー”の力で「二人で一人」の仮面ライダーに変身し、“メモリー”の力で怪人化する人達が関る事件を解決すべく戦うという物語だ。「旧き善き“石ノ森ヒーロー”」的な味わいが深く、敵役も各々の事情や思惑を抱えていて、ストーリーも愉しい。

今回の作品…“メモリー”の新世代製品が街にばら撒かれてしまい、翔太郎達がそれを追う…“メモリー”の新世代製品をばら撒く切っ掛けの強奪事件を起こすのは、謎の傭兵、テロリストグループ“NEVER”であり、翔太郎達は彼らと戦うことになる…

この事件を巡って、あの杉本彩が演じる謎の女“マリア”という人物が登場する。「家族の記憶」、当然ながら「母親の記憶」が欠如しているフィリップは、マリアに複雑な想いを抱く…

“NEVER”の陰謀は?フィリップの想いは?街はどうなってしまうのか?

未だ公開中の作品なので、ストーリーにこれ以上立ち入ることは避けたいが…ストーリーも好く、アクションも素晴らしかった!!とにかく愉しめた!!

> 映画の公式サイト…

『赤毛』―“維新”の一面を切り取る三船敏郎の熱演…

先週レンタルしたDVDを返却の序に…その感想などを少々…

タイトルを視て「何??」と思った。パッケージの写真には、明治維新当時の官軍の衣装―黒系の服に、赤い毛の鬘―に身を包んだ三船敏郎が…

↓思わず借りて確り鑑賞した…

Movie/赤毛

明治維新の当時…“草莽”による運動というようなことで<赤報隊>というものが結成された。<赤報隊>に関しては、以前に『草莽は枯れ行く』という小説を愉しく読了し、その中で詳しくいろいろな話しが出ていたのだったが…

この映画は、その<赤報隊>に参画した、三船敏郎が演じる“権三”が主人公だ。

<赤報隊>は“官軍”の先鋒ということで、各地に新政府による世直しを説きながら進撃を続ける。進軍を続ける中、次に到達する予定の宿場町は“権三”の故郷である。“権三”は本隊に先駆けて宿場に乗り込み、役目を果たしたいと申し出る。そして「故郷に錦…」と隊長が被っている赤毛の鬘を拝借する…

故郷の宿場町で“権三”は奮闘するのだが、やがて“官軍”は<赤報隊>を利用する価値が低下したということで意外な行動に出て、“権三”は窮地に陥ってしまう。

故郷でのさまざまな過去の経過がストーリーの展開と共に明らかになり、他方で“草莽”の理想の下、奮闘する“権三”の躍動する様に引き込まれてしまう…どちらに転んでも生き残ろうとする、やや戯画的な描かれ方の代官や、“権三”に協力する流れ者や、“権三”を巡って色々と画策する町の顔役や、その下の不思議な用心棒や、“権三”が愛する女など、各キャストの演技も素敵である。

<赤報隊>と“官軍”…“権三”を通じて、“維新”の裏にある犠牲と矛盾を捉えた作品である…作品は「昭和44年芸術祭参加作品」というようなことだが、丁度明治維新から100年という時期の作品である…そこから更に40年を経た現在でも、作品は色褪せていない!!

GOEMON―時空を超えるファンタジー…

「五右衛門」と聞き、“時代劇”と思ってみると面食らう映画である…


Movie/Goemon

何か、作品を観てアニメの『コブラ』でも観ているような錯覚さえ覚えた…或いは“時代物”というのは、それ自体が“SF”や“ファンタジー”と“紙一重”なジャンルなのかもしれない…

劇中人物は主人公の“五右衛門”を始め、“豊臣秀吉”、“石田三成”、“霧隠才蔵”、“茶々”、“徳川家康”、“千利休”、“織田信長”と時代物でお馴染みの名前だが…時代劇の常識、歴史の薀蓄は「忘れ去って、SFやファンタジーを愉しむ」という感覚で観るべき作品のように思う…

作中のかなり割合を占める場面が「CGを駆使したアクション」で、「理屈抜きで愉しむ」という画だ…

細かいことだが…微妙に受けたのは、終盤の合戦シーンで「全身に白い甲冑」という一団が登場したが、何処となく『スターウォーズ』の“帝国軍”のように見えたことだ…

戦国期には“南蛮”ということで、西洋風のデザインが入った甲冑も在ったようだが…本作の武将達は、何か「少女漫画に出て来る欧州の騎士」のような甲冑に身を包んで登場する…

とにかく痛快だ!!WOWOWで放映されたことを機会に触れた作品だったが、これは明らかに「劇場の大画面!!」を意図した画の創り方だと思う…