<スマート珈琲店オリジナル>を「今朝の2杯目」として淹れた。「1杯目」の<Qグレード認証 エチオピア>とは異なり、「老舗の解答」という感の「珈琲らしい」とでも言うべき味わいであるような気がする。静かな朝にゆったりと頂くのには、こういう感じも酷く好いものだ。
<スマート珈琲店オリジナル>は京都から、<Qグレード認証 エチオピア>は名古屋から取寄せている。京都・名古屋間はJRの最短距離で147.6km、新幹線の列車は40分余りで往来しているようだ。京都と名古屋とだが、多分、「147㎞で最速40分の距離」とは思えない程度に、各々が個性を持っていると思う。偶々手元に在る各々の街から取寄せた珈琲の味の違い以上に、個性の差は大きいかもしれない。
こんなことを不意に思ったのは、北海道内の様々な街に関しては、「京都・名古屋間=147㎞」を「超える距離」という例が多々在るということに思い至ったからだ。
「京都・名古屋間=147㎞」を「超える距離」の北海道内の様々な街という、自身としては判り切ったことを改めて思い出したのは、昨夜偶々「偶々滞在することになった北海道で、折角なので時間を設けて列車に乗って方々を一寸巡ってみている」という方と言葉を交わしたからだ。
その方…札幌で「窓から鉄道の高架線=高架線を走る列車が一寸視える」という部屋に御泊りだったということだが、深夜に線路の除雪をしていた様子を垣間見て、「多くの関係者が努力していることに感謝せねば…」と強く思われたとしていたが同感である。
何かの知り合いに出くわしたということでもない。御近所の居酒屋のカウンターに居合わせたに過ぎない。互いに一寸食事を愉しんでいた。自身は、既に別な店で食事をした後、もう一品気に入っているモノを摘まみたいと、序でに居酒屋の店主氏が流しているビデオでも拝見してという程度の思い付きで道草した。居合わせた方から、北海道内の特急列車のことで話し掛けられて「あの車輛…この車輛…」と話しが合い、更にもう一方在って、何やら列車で翌日か翌々日に移動するようなことを考えていたらしく、列車の話しを始めた方が話し掛けている。「連れ立って?」と尋ねれば「先程ここで出くわして…」ということだった。そんな訳で、自身と居合わせた二方と御店の方達で何となく話しが盛り上がった。
最初に話し掛けて来た方は、御住いの地域で貨物列車を眺めたのだそうだ。何時も眺める列車のコンテナを視て、気になって調べれば、北見でタマネギを詰め込んでいるコンテナであったという。件のコンテナは北見から紅いディーゼル機関車が牽引する貨車に載せられ、峠を越えて旭川に出て、更に北海道を南下する。函館の近くで電気機関車に交代で、青函トンネルを潜って、貨物列車は本州を縦断する訳である。大勢の人達がそうした輸送網を護り、活用し、日頃の暮らしで使うタマネギのようなモノが広く国内に行き渡っているということに、その方は想いを巡らせているようだった。そして、その貨物列車が遠い西日本を目指して出発し、峠を越えるような辺りの様子を眺めに出掛けたことも在ったそうだ。
こういう御話しは酷く面白いが、話しが盛り上がったのは、何となく話しが大阪圏の鉄道網に及び、「西日本方面に所縁の人達に、稚内の人が説明している…」という「奇妙な事態?」になったからだ。「人口が多い吹田市にJRの新快速が停まらない…」、「だから阪急は頑張る…」、「天下茶屋の地下鉄は阪急なのか?」、「天下茶屋・天神橋筋6丁目は地下鉄で、そこから先は阪急…阪急の列車が地下鉄に乗入れている。天神橋筋6丁目の向こうの淡路で阪急の京都線に乗換えられる…」、「奈良から難波に出て、大阪ドームの傍を通って、尼崎に通じ、神戸三宮行なら甲子園にもそのまま行ける…」と、何かよく判らないことで盛り上がった…それらに加えて「稚内でドライブ?日本海側コース?宗谷岬を越えてオホーツク海側へ向かうコース?」ということや、「小さな駅に寄りたい…でも途中下車をすると次の列車が…来ないので動けなくなる…」ということも話題にした…
居合わせた人達で少しだけ話しが弾んだという程度のことだが…こういうのが、何やら酷く愉しい…“オフ”というのは、或る意味では「かくありたい」という感でもある。
心地好かった夕べを思い出していると、紅いマグカップを満たしていた<スマート珈琲店オリジナル>が残り少なくなった…
昨夜の段階で、既に「好くない路面」であったが…今日は「とりあえず気を付けろ!」という感だ…
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