『仮面ライダークウガ(漫画)』(01) - (14)

↓近所の書店で見掛けて衝動的に購入した。3冊のセット…纏めて一気に読了した漫画である…

仮面ライダークウガ TV放映20周年記念 1~3巻 SPECIALプライスパック (ヒーローズコミックス)



↑3冊の本が千円程度…「漫画の原案」(?)となっているテレビシリーズの放映から20年ということで「特価!」が設定されたようだ…

この作品…現在時点で14巻まで出ているのだという。

素早く読了した最初の3冊がなかなかに好かったので…記事末尾に挙げるが4巻から14巻までを順次入手し、各々をなかなかに愉しく読んだ。

何やら、特定のコンビニチェーン―拙宅の近隣には無い店…―で売られている月刊誌に連載されている漫画を単行本化したモノであるという。作品の存在は何となく承知していたが、冒頭に挙げた「3冊セット 特価」に出くわして初めて作品を手に取って読んだという次第だ…

『仮面ライダークウガ』と言えば、所謂「平成ライダー」と呼ばれる特撮テレビドラマである。2000(平成12)年に登場していて、「平成ライダー」と呼ばれるシリーズの嚆矢となった作品だ。

この漫画は、特撮テレビドラマの『仮面ライダークウガ』を軸に、次作である『仮面ライダーアギト』の要素も取り込み、作中世界の舞台を漫画連載が始まった2015(平成27)年頃ということにして「全く新たに創った」という物語である。故に記事冒頭部で「漫画の“原案”となっているテレビシリーズ」という言い方をしてみたのである。

特撮テレビドラマの『仮面ライダークウガ』や『仮面ライダーアギト』については、特撮テレビドラマの放映当時に親しんでいた。“仮面ライダー”を冠する映像コンテンツは1990年代にも些か見受けられたが、“連続モノ”として新たに制作されてテレビ放映というのは随分と久し振りであった。そういうことで期待しながら内容に触れたが、期待を裏切らない…否!期待以上の佳作であったと思う。

『仮面ライダークウガ』…これには超古代の世界で封印された、異形の怪人となって人間を殺す数を競うという禍々しい<グロンギ>が、考古学研究者達の発掘調査を契機に現代に蘇ってしまうということから物語が起こる。考古学研究者のグループに関わっている大学院生の友人を訪ねて現場に現れた主人公の五代雄介は、超古代の世界で<グロンギ>を封印する戦いを展開した戦士<クウガ>と一体化し、「人間を殺す数を競う」という禍々しいことを繰り返す<グロンギ>に立ち向かい、「人々の笑顔を守りたい!」と必死に奮戦することになる。

何となく「特撮テレビドラマの世界」では、悪の怪人達は正体不明の劇毒、爆発物、妙な形の刃物やその他の鋭利な武器、場合によって銃器の類を使うのだが、そういう危険なモノの使用を取り締まる、或いは不審な死傷者が生じた場合に事情を調べる、危機に陥る人達でも在れば救援するという“警察”のようなモノが登場しないことが多い。が、『仮面ライダークウガ』ではその“警察”が劇中に登場し、関係者の活躍も描かれる…

長野県の山中で、考古学研究者達のグループが<グロンギ>の封印を解いてしまったことで遭難するのだが、その場面では「山岳遭難と見受けられる事故への対応」ということで“県警警備部”が登場する。この“県警警備部”に、最終盤まで主人公に協力することになる一条刑事という人物が在る。やがて<グロンギ>が東京で禍々しい事件を引き起こすようになると、警視庁は警備部の幹部を本部長に据えて“対策本部”を設ける。一条刑事はこれに参画することになる。

そういう『仮面ライダークウガ』に対し『仮面ライダーアギト』であるが…これは『仮面ライダークウガ』で描かれた禍々しい出来事の2年程後と設定されている。<グロンギ>の関係とはやや違う者達が出現して殺人事件のようなことを起こしてしまうのだが、<クウガ>とは少し趣が違う経過で変身する<アギト>という主人公が在り、警察ではその種の事態へ対応するために戦闘強化服<G3>を用意していて、<アギト>の他方で謎の者達を迎え撃つのである。

これらが「原案」のシリーズだ…本作は、超古代の世界で封印された、異形の怪人となって人間を殺す数を競うという禍々しい<グロンギ>が現代に蘇ってしまった中、最初から警視庁の刑事である一条刑事達が何とか対応しようとし、主人公の五代雄介は超古代の戦士<クウガ>の意を受けて「人々の笑顔を守りたい!」と必死に奮戦するようになって行くという展開が主軸になる。これに加えて、<グロンギ>の一部が「人間から<アギト>を造る」という、別な意味で禍々しいことを展開している。

<クウガ>と<グロンギ>との戦いに、続々と生まれる<アギト>の動き、そして警察関係者や主人公や<グロンギ>のドラマが複雑に絡み合ってゆっくりと展開しているというのが本作である。

テレビ放映の特撮ドラマとは全く異なる、紙面に描かれる漫画ということで、<グロンギ>はより怪異―人間の形ながら変貌する怪人のネタになっている鳥獣に由来する不可思議な関節の動きを見せる場面や、怪人の姿に関して“画”でしか表現のしようが無いと見受けられる身体のバランスになっている描写が見受けられる…―で不気味な振る舞い―より陰惨で凶悪な犯行に及ぶ、或いは“画”ならではの「豪快な破壊」や「大量殺戮」が描かれる…―に及び、劇中人物達の各々の物語のようなモノも一層掘り下げられる。そして<グロンギ>の中に「少し異色な考え方で行動する者」が現れているのだが、こういう趣向も一寸面白いと思う。テレビシリーズで登場していた役、その限りでもない役、同じ役名でも役割が全く違う感じ等、実に色々だが…何れも、普通の人間も、その限りでもない者も全て「“本作!”の劇中人物」として面白い。

ハッキリ言えば、「テレビ放映の特撮ドラマの設定を拝借して新たに創造した、新しい物語」と、「テレビシリーズとは別作品!」と思って本作は紐解くべきであろう…

殆ど一気に14冊の漫画…久し振りかもしれない…作品は未だ完結していない。続く内容の15巻以降が登場するなら、それらも読んでみたい…

仮面ライダークウガ(4) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(5) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(6) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(7) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ (8) 通常版 (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(9) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(10) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(11) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(12) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(13) (ヒーローズコミックス)




仮面ライダークウガ(14) (ヒーローズコミックス)



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