『スカーフェイス3 ブラッドライン 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』

↓所用を済ませて安堵し、ふらりと立ち寄った商業施設内の書店で眼に留めた…「あのシリーズ!!」と素早く入手した一冊である…

スカーフェイス3 ブラッドライン 警視庁特別捜査第三係・淵神律子 (講談社文庫)



↑買物の後に喫茶店に立寄って紐解き始め…引き込まれてしまって頁を繰る手が停まらなくなってしまった…そして素早く読了に至ってしまった…かなり夢中になった…

本作は女性刑事、淵神律子をヒロインに据えたシリーズの第3作で、過去作品は大変に愉しく読了している…

淵神律子は格闘技も射撃も車の運転も得意で、独特な勘も持った腕利きの刑事だ。被疑者との格闘で頬に傷を負った経過が在って一部に<スカーフェイス>と呼ばれている。この淵神律子はやや荒っぽい面が在って、捜査一課で持て余され、資料整理が本分となっている“閑職”の「特別捜査第三係」に左遷されてしまう。そしてそこで、若いキャリア組の藤平や、大ベテランの円と組んで独自の活動で事件の解決を目指すのである。他方、淵神律子には年老いた両親が在り、看護師の町田景子と一緒に住んでいるという暮しも在り、それらが事件に絡む場合というのも在った…

第3作となった本作…若い藤平が、警視庁を訪ねて来た友人の母親と、その友人の婚約者の女性から相談を受ける辺りから物語が動き出す。

相談を受けた藤平の様子を視て、酷く思い悩んでいると観た淵神律子と円は事情を問い質す。藤平の友人が「学生時代のテニスサークルで縁が在った女性を誘拐して行方を眩ませてしまっている」という話しになっていて、警察が既に捜査活動を行っているのだというが、事情がよく判らずに悩んでいて、警視庁に勤務している藤平を思い出して相談に訪れたのだという。藤平としても、婚約者も在る友人が、女性を誘拐するというような事態は想像し難いことで、とりあえず相談を聴き置いたが、どうしたものか悩んでいたのだ。

淵神律子と円は係長に申し出て、捜査一課で取り組まれている捜査とは別に“調査”を独自に行うということにした。時間外に本来業務とは別に行うということで、藤平と淵神律子と円は“調査”に取組む…

行方を眩ませてしまった女性が住んでいた部屋からは、藤平の友人の指紋や、女性と争った際に散ったと見受けられる2人の血痕が発見されている。その指紋や血痕の故に藤平の友人は誘拐をしたと視られているのである。

調べ始めると、判らないことだらけの不思議な事態である。行っては戻りという状態で調査は続くが…

ということなのだが…思わぬことから「もしかして!?」と事件の謎が明らかになる…それにしても、この事件の犯人…「恐るべき…」である。

過去2作に比べるとアクションというような要素は少な目だが、淵神、藤平、円という面々が各々の持ち味で謎が多い事件に挑む様子は夢中になる…

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