5月下旬に公開となって話題になっていた作品が…極最近になって近所の映画館にやって来た…約1ヶ月遅いことになるのだが…
何となく知人と「アレの上映が…」と話題にしていた作品…「日曜日の午後」というような、映画館に寄り易い時間帯に上映されたので、足を運んで愉しんだ…
↓こういう作品だ!
↑様々な映像作品で見覚えが在る俳優陣が活躍していて、艦船が登場する戦闘シーンも見応え在る仕上がりとなっていたと思う…
長く連載されていたコミックを原案としている作品であるという。コミックの存在は承知していて、掲載雑誌で少しだけ視た記憶も在る。が、詳しく承知しているでもない…だから、飽くまで「映画が登場して話題になっているので観た」という感じだ…
冒頭…字幕が出て状況が説かれる…「遠くない未来」の日本が舞台だ。作中の街並み、人々の様子は現在の状況そのもので、特殊な設定が在るのでもない…その日本の近海に“東亜連邦”なる新興国の船等が現れ、領海侵犯のような問題が頻発しているという…そして<いぶき>である。「航空機を搭載する護衛艦」ということだが、これは「航空母艦=空母」であって、その建造や就役を巡って騒然とした経過が在ったのだ。
そういう状況が紹介され、“事件”の「12月23日」が始まる…
海上保安庁の巡視船が、不審な漁船の一群を発見した。正体不明で外国のモノと見受けられることから、領海侵犯をしているということで対応しようとしたが…漁船に乗っていた一団に襲撃されて、国内との連絡が絶たれてしまう…
東京の政府では首相以下の閣僚達が急遽集まって対策会議である。近くで訓練航海中であった海上自衛隊の<第五護衛隊群>を現場へ差し向けているということになった。
<第五護衛隊群>は、<空母 いぶき>を旗艦とし、4隻の通常型護衛艦と1隻の潜水艦で組まれている艦隊である。訓練航海の取材ということで、ネットニュースの若い女性記者と、全国紙で自衛隊を担当しているベテランの男性記者の2人の部外者も<いぶき>に乗艦していたが、彼らはとりあえず艦内の部屋に隔離された。そして艦隊は現場を目指して進む…
本作の物語は、<いぶき>を旗艦とする艦隊の面々、首相以下の日本政府の面々が“侵略行為”に直面し、事態をどのように乗り切って行くのかという物語である。「“戦争”か?“戦闘”か?」ということが問われる中、「“自衛権”の行使」としての“戦闘”が展開する…
最近の海軍の兵装を研究したと見受けられるリアルな戦闘シーン、作中の指揮官や将兵が用いる戦術等、なかなかに見応えが在るのだが…「重い」テーマが込められている。
この「重い」テーマの部分…海上自衛隊の中でキャリアを重ねて来た<いぶき>の副長と、航空自衛隊の戦闘機パイロットから転身したという<いぶき>の艦長とのやり取りで打ち出される…2人は防衛大学校の同期生ということになっていて、職務上は艦長と副長とで上下関係が在るが、隅っこで2人だけになって意見を言い合う場面では対等だ…「戦争をする力は在るが、戦争はしない」に対し「戦わなければ護れないモノも在るかもしれない」…「戦死者が出ていないことを誇るべきだ」に対し「戦争犠牲者が発生していないことを誇る。国民を護って、自衛官は命を落としてしまう場合も在り得る」…というような具合に互いの考えが出て来るのだ…色々と考えさせられる…
色々な意味で見応え十分な作品だと思う。作中の「12月23日」がどうなるのか?是非、御覧頂きたいと思う…
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