>>『スカーフェイス 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』
↓ヒロインの淵神律子が還って来た!!
↑「生き埋めにされているらしい被害者を救出?」と48時間というタイムリミットを意識しながら、全力で捜査を続ける顛末が描かれる物語で、頁を繰る手が停まらなくなってしまい、素早く読了に至ってしまった…
ヒロインの淵神律子…容疑者との格闘で負った傷が顔に残り、“スカーフェイス”という綽名も在る女性刑事だ。捜査一課に在ったが、実質的に資料整理係である“左遷部署”の「特別捜査第三係」に異動ということになっていた。前作では、この係で出会ったキャリア入庁で新人刑事同然の若手である藤平や、大ベテランの資料調査等の得意な円という仲間と独自に謎の連続殺人犯を追っていた…
本作…淵神律子は捜査中の負傷が癒えて、警視庁に出勤した初日だった…資料の書庫が在る地階に設けられた特別捜査第三係に顔を出すと、係の面々が歓迎してくれたのだが…「直ぐに捜査一課へ来るように」という伝言が在るので、とりあえず顔を出すという話しになった。
捜査に臨んでは荒っぽい手法も厭わずに、独断専行で動くという、行動が問題視される場合も在った淵神律子だが、負傷治療から戻ったばかりであり、捜査一課に呼ばれる事由が思い当たらなかった。行ってみると、取調中の容疑者の面通しをする小部屋に案内された。取調室に中年の男が在ったが、その男を知っているかと尋ねられた。淵神律子には、全く記憶に無い人物だった。
淵神律子が事情を聴けば、取調室に在る中年男はその朝早く「淵神律子に渡せ」とモノを持って警視庁現れた。モノは遺体から切り取られたと見受けられる人体の一部であり、ノートパソコンとイヤホンだった。ノートパソコンの画面には、生き埋めになっているらしい女性の様子が映し出されていた。
この生き埋めにされているらしい被害者を救出し、取調室に在る男の正体や、起こっている事態の解明のために捜査体制が組まれ、淵神律子は藤平や円にも手伝わせることを認めるという条件で捜査に参加することになった。
ノートパソコンの画面が示すモノを視る限り、女性を埋めている犯人は48時間で酸素が無くなってしまうようにしているように見受けられたので、何とか2日で解決を目指さなくてはならないということになった。淵神律子は活動を開始する…
埋められた被害者の身元、正体不明の中年男が持ち込んだ人体の一部の身元というものが、存外に速く明らかになった。多少不思議な感だったが、そこから突破口を開こうとする。奇怪な事態の背後に在る、犯行に及んでいる者の意図は何か?淵神律子がのめり込むように捜査に打ち込む他方、彼女の身近な人達の身にも普通ではない状況が発生していた…
というような物語である…概ね時系列で2日間の出来事が、淵神律子達が解き明かして行く事件の事情が綴られている…
前作では…「かなり個性的な女性捜査官」という感の淵神律子の人物像を打ち出しながら、謎の連続殺人犯の意図を読み解いて正体に近付いて行くという趣きだったが…今作はその淵神律子の人物像を巡るような部分は殆ど無く、数少ない感でもあり、敢えて示されている感でもある手掛かりから事件の背景を解き明かして行くという部分が殆どである…その展開に引き込まれてしまう…
恐らく…「次」も在るような最終盤の描写も在ったので、そのうちにヒロインの淵神律子と再会出来るかもしれない…
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