↓夕刻に眼に留めて求めた文庫本…夜に夢中になって読み…続きが気になって、多少の休憩を挟みながら、早朝までに一気に読了…それ程に夢中になった…
↑堂場瞬一による“刑事モノ”である…
「ガンさん」こと刑事の岩倉剛は、捜査一課から南太田署に異動した。定年まで10年というようなことになり、所轄署で個人的なことにも時間を割きながら仕事をしたいというような思惑も在った…
朝から新しい職場の南太田署に出た岩倉刑事は、近隣の様子に馴染もうと外に出てみたところだったが、そこに連絡が入った。事件である。何処となく、勤務することになった先々で、何やら事件が発生するというような傾向が在るようだ…
岩倉刑事に連絡を入れたのは、初めて刑事としての任務に就くこととなった女性、伊東彩香だった…事件現場で落ち合ったが、“教育係”を兼ねて、岩倉刑事は伊東刑事とコンビを組むというようなことになった…
発生した事件…70歳の一人暮らしの男性が、自宅アパートで惨殺されてしまった状態で発見されたというものである。被害者本人の色々な事情がよく判らない中で捜査が動き始める。
或いは“誤認逮捕”や“冤罪”というような問題が発生しかねない状態を免れるべく岩倉刑事の捜査が続き、一息入れていたところに連絡が入った。“警察回り”を担当している若い新聞記者の遺体が、自宅アパートで見付かったというのだ…どうやら自殺ということであるらしい…
岩倉刑事と伊東刑事は、この自殺したらしい新聞記者の件で、その事情を調べることになった。自殺らしい場合、「事件性の有無?」を考える意味でも事情は調べるものなのだ…
70歳の男の殺害と、若い新聞記者の自殺という、時期を重ねて発生してしまった一見無関係な2つの事件が、実は深い所で繋がる…
というような物語で、かなり夢中になってしまい、一気に読了してしまったのだ…
「或いは“誤認逮捕”や“冤罪”というような問題が発生しかねない状態を免れるように」と“停め役”を自認して動こうとする辺りや、新人の伊東刑事が「データベース」と思わず言ってしまう程度に古い事件の色々を記憶しているというような辺りや、妻と高校に進学した娘と別居していながらも娘の学校での都合を慮って離婚せずに居る他方で交際中の女性が居るというような辺りや、「定年まで10年…」と様々な想いを抱いているという辺り等、岩倉刑事の人物造形が酷く面白い…
その岩倉刑事が見出す、多少驚く「事の真相」?これは面白かった!!
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