運航日誌:“緩急”の“緩”か“急”か?「鎮西入り」へ…(2018.11.25)

時間を設けて動き回るという場合に、どうしても“緩急”というようなモノは生じる…今日は…「早くから動き回っていた」という意味では“急”だが、「意図的にゆっくりした夕刻を過ごそうとしている」という意味では“緩”だ…

多分「始発」と見受けられる列車で、広島から岩国を目指した…

早朝の広島駅へ向かってホームに出てみると…見慣れない車輛が?!「団体列車が発車します」というような案内放送が流れたが…<トワイライトエクスプレス瑞風>だった!!

<トワイライトエクスプレス瑞風>…JR九州の「クルーズトレイン」に触発され、JR東日本とJR西日本もその種の列車を運行するようにした…そのJR西日本のモノが<トワイライトエクスプレス瑞風>だ…嘗て、青函トンネルを潜ってから日本海を縦断というルートで札幌・大阪間を走っていた<トワイライトエクスプレス>の名を冠しているが、あの列車に使っていた客車を思わせる深い緑の車輛だった…“実物”を初めて目撃出来た訳だ…

岩国を訪ねたのは…あの錦帯橋を一寸眺めたかったからに他ならない…列車が岩国に着けば、既に路線バスは普通に運行されていて、駅前と錦帯橋との間を往復した…川風が多少冷たかった…

岩国からは…広島を通り越して西条に至る列車に乗車した…

西条は酒造が盛んな地域だ…古くは「四日市宿」という西国街道の宿場町だったそうだが、明治期に寧ろ「西条」と呼ばれるようになり、鉄道も通って酒造業が盛んになって行った経過が在るのだという…

今日の感覚では余りにも狭隘な「メインストリート」が嘗ての街道ということで、その辺りに酒造会社等が在り、なかなかに趣きが深い…

結局、西条で最大の酒造会社と見受けられる<賀茂鶴>(かもつる)と、江戸時代の1670年代からの伝統を受け継ぎ、「広島県内最古の酒造会社」と言われる<白牡丹>(はくぼたん)に立寄り、一寸「試飲」もさせて頂いて、土産を買い込んで“地方発送”である…

西条は、赤茶色の瓦を使った古くからの建物が見受けられる…これはなかなかに特徴的なので紹介されているが、石州瓦の職人達が流れ込み、盆地地形で冬季の気温が周辺より低い西条で「低温に強い」とされる、石州瓦のノウハウで造られた瓦が好まれたという経過が在ったのだそうだ…石州瓦と言えば…ユジノサハリンスクに伝わるサハリン州郷土博物館の屋根にも使われている代物だ…

何か、今般はなかなか視る機会の無い列車を期せずして視て、錦帯橋を眺めて、銘酒の故郷を訪ね、非常に愉しい!!

朝早くは上着を引っ掛けていたのだが…西条で日が高くなった辺りには…上着が少々邪魔に感じられ、また抱えて持ち歩くという展開になっている…

西条からは広島へとりあえず引揚だ…

ハッキリ言えば…設けている時間の大半を、広島辺りに陣取って山陽地域で過ごすのも悪くない…そうは思ったが…結局は「更に西」へ進んだ…今般は何となく「鎮西入り」を意図していたからに他ならない…深く考えずに…別府に宿を取ってのんびりすることにしたのだ…

広島で…前夜に美味かった“お好み焼き”を「アンコール!!」で頂き…<のぞみ>で小倉に移動し、小倉で一息入れてから<ソニック>で別府に入った…別府では、駅のホームから建物が視えるような、便利で安価な宿を押さえることが適ったのだ!!

別府では…何となく散策に出たは好いが…前夜の眠りも浅い中で早朝から動き回り、やや草臥れていたのと…宿で頂いた近隣地図に在る“〇〇通”と称する辺りの街路の通称が、実際に歩いてみるとよく理解出来ず、加えて薄暗くなっていて迷子になりそうだったので、直ぐに駅の近くへ引揚げた…

歩き廻って、何やら面白いモノに出くわしたのではないが…近所の居酒屋で頂いた<とり天>、<馬刺し>、<琉球丼>という料理や、<閻魔>という大分麦焼酎のハイボールが美味かった…

<琉球丼>というのは…その昔、船員や漁師が沖縄に行って、「彼の地ではこういう流儀で…」と魚の刺身に調味料で濃い味を付けて、それを摘まむことを好んだと伝わり…刺身に味付けをして、小鉢や皿に盛って摘まむことを<琉球>と呼び習わしているのだという説が在るらしいが…仔細は判らないという…店では、カンパチの刺身にゴマと醤油で味付けをしたモノを丼飯に乗せて<琉球丼>と呼んでいた…

<とり天>は…鶏肉の唐揚げとは一味違う、大分県でポピュラーだという揚げ物…<馬刺し>は隣県の熊本県のモノで、赤い肉に「鬣(たてがみ)」という白い脂身も在って、一寸美味かった…

こういう具合に「九州の味」を少々楽しんでいる次第だ…

更に…別府駅傍の宿には、温泉の浴場も備わっていた!好みの湯加減で、多少ゆったりと…何か…久し振りのような気がする…

こういう具合に長閑に過ごしているという意味で“緩急”の“緩”のような感だが…多分「始発」と見受けられる列車から動いているという意味では“急”だ…明日のことは?明朝に考える…

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