映画『孤狼の血』(2018.06.01)

日本国内の映画館で映画を観る…時には好いものだ…

↓この作品を観た!

↑ネットでこの作品の紹介を視て、「機会が在れば…」と思っていたのだったが、丁度好く上映中だった…

何か…「昔の東映の作品」を最近の流儀で再現したかのような…独特なムードが漂う作品だった…

物語は「広島県呉原市」という「架空の街」を主な舞台として展開するのだが…「呉原」は明らかに呉をモデルとしているようだ…広島から然程離れていない都市というイメージ…そして「これは呉だ…」と、判り易い場所で撮っているような画も見受けられた…

物語の冒頭は、やくざが何やら暴力を振るっている凄惨な場面で「昭和63年4月」という設定時代が示される…そして、14年前に呉原の組織と、広島の大きな組織の傘下団体と関連が在る組織による抗争が繰り広げられ、火種が燻っている状態で年月が過ぎているというようなことがナレーションで入る…

そして「昭和63年8月」と本編の時代に入って行く…

広島大学を卒業して警察官になって日が浅い日岡は呉原東署に刑事として配属されて来た。一緒に活動をすることになったのは、ベテランの大上刑事…好く言えば署の名物刑事たるベテラン…他方で暴力団との癒着というような噂も多い人物だ…

署内でこの大上が事情を聴いている女性…兄が行方を眩ませてしまい、既に4ヶ月程になるのだという。何処かへ出払っているという様子は見受けられず、日頃使っているモノが悉く自宅に残っている中、流石に「何かの事件?」と警察に相談に来たのだという…

この行方不明になってしまったという男…暴力団の組員ではないのだが、暴力団に関係が在る金融会社の社員であった…

14年前の抗争で、一方の組織の組長は服役しており、近く出所という情報が在る。そういう中、広島の組織の傘下団体に連なる側が「一気に抗争に決着し、呉原を押さえる」という思惑を膨らませているらしい。そういう中、有力な資金源と見受けられる金融会社につながる男が行方を晦ましてしまった…

大上は「手段を択ばず…」という強引なやり方で次々と情報を集める。二岡はそういう状況に呆れながら行動を共にして行くことになる…そんな中で俄かに“抗争”の状態が活性化し、色々と事件が発生してしまう…

大上が秘めているモノ?二岡が秘めているモノ?2人の関係?抗争の行方?「見どころ満載」で、独特なムードの中で物語が展開する…

久々に…「深い余韻」のようなモノが残る映画だった…

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