大阪の梅田…何度も利用している“休憩所”に入った…雨模様だ…
船上で夜明かし…何時以来になるか?記憶が確かなら、2008年に八戸・苫小牧のフェリーに乗船した時は「オーバーナイト」だったが…他には最近の例は思い浮かばない…
11月25日、辿り着いた九州から関西へ折り返す段取りを想った時…思い浮かんだのは「週末の宿泊の難しさ」であった。「取れない…高い!」が蔓延しているのだ…25日の金曜日に関しては、何とか取れるかもしれないと考えた。(実際に取った…)場合によっては何処かの“休憩所”(ネットカフェ)も「在り」と考えた。が…26日の土曜日は、何処へ行っても大変そうに思えた…
今般、山陽路を列車で気侭に進んで九州に至った。山陽路で存外に時間を要し、九州は「奥へ進む」が叶わなかった…他方、通って来た山陽路にも「“積み残し”…」という想いが在った…「来た道をそのまま引き返しながら、何処かに更に寄りながら、日曜日に大阪に至る?」とも考えていた…
実際…「神戸市内⇒福岡市内」の乗車券で動いたが、今度は「福岡市内⇒神戸市内」の乗車券を入手しようと、11月25日に宗像大社を訪ねようとしていた辺りには考えていた。が…東郷駅から博多駅の車中で「気が変わった」のだ…
11月25日は九州に残り、11月26日に船で関西へ向かう…それであれば、「26日の土曜日の宿泊?」は心配無用…私が好んで用いる宿よりも高いが、何処かで1泊するような感じの価格で、九州から関西の交通費も込みということになる。博多周辺の様子が車窓に流れる中、「これだ!!早速に博多駅で…」とそわそわして来た…
博多駅構内には、昨年利用した経過の在る旅行代理店が…思い出してそこを訪ねた…係の方には、若い女性が多いが…目が合って話したのは、営業所の幹部と見受けられる、「少なくとも私より年上?」に見受けられた男性社員だった。ベテランの方に尋ねるのは、少し心強い…
旅行代理店で切り出したのは…「北九州から神戸や大阪のフェリーに明日の夜に乗船したい」ということだった…乗船券を手配するには500円少々の手数料も要するということだが、その程度は差し支えない…
そして決めたのは、新門司・神戸の航路…<阪九フェリー>の利用だった…
手配に際し…完全に一人で使える個室が在って、「洗面台もテレビも無い」と旅行代理店の方は何度も仰る…私は「少し広めな場所に、列車の寝台車的設えで、正しく北海道方言で言う“あづましい”(居心地が好い)状態で、静かに過ごして朝に到着」を思い描いていたので、「何ら問題無い!テレビ?真夜中には視ないし、洋上で巧く映らないかもしれないじゃないか…」と応じた。口にはしなかったが、私は自宅アパートにテレビを置いていない…だから「テレビも無い」と言われて「だから?」なのだ。巷には、テレビのようなモノが在ると「とりあえず点いていなければ落ち着かない」ように見受けられる人も在るように思えるが…私にはよく理解出来ない…
そしてそのまま手配をして頂き、料金を支払ってフェリー乗場への送迎バスのことを確かめた。小倉駅の、私が気に入っている“メーテル”がベンチに居る側、新幹線口または北口から出て、階段を下りた辺りで乗車するようになっている。「週末なので、多少混みあう場合も在るかもしれません」とは旅行会社の方の言だ…
ゆっくりとした一日を過ごし、「名残!!」と小倉城の夕景も愉しみ、小倉駅傍の店で焼肉定食を掻き込んで、指定のバス乗り場へ…何やらとんでもなく人が多い…「何だ?!」と思った…
聞けば、団体旅行の人達が在って、彼らが集合していたのだという。添乗員氏が何やら仕切って居た…そして送迎バスは「3台が順次来ます!!」という話し―添乗員氏が居合わせた群衆に向かって言っていた…―だった。一瞬、「これは“バス1台”から完全に溢れる人数だ…どうする?どうなる?」と思ったが、問題は無かった…そして最初に現れたバスに紛れ込んだ…
夕刻に小倉城を眺めていた辺りから小雨が交り始めたのだったが、新門司へバスで向かう中で雨は多少強まった…ターミナルは存外に遠かった…バスで30分弱を要した…
暗く、雨なので、ターミナルの建物の外観はやや判り難かったが、何やら奈良の平城宮址に再現された宮殿を想起させるようなな感じのデザインだった…1階が券を求めたり乗船受付を行う場所で、4階が待合室と乗船口だ…2階と3階は、フェリー会社等で何やら使っていると見受けられた…
「4階から乗船」ということで…船は大きい!1階に居た時に一寸様子を伺ったが…雨の中でトレーラーをどんどん車輛甲板に搬入していた…九州・関西の物流を、更に関西から先も含めた色々なモノの動きを支える航路なのだろう…
何気なく視ていて、フェリーの船名が見えた。<やまと>…漫画『沈黙の艦隊』に登場した潜水艦の艦名と同じ…笑ってしまったが…<阪九フェリー>では、九州北部や関西の旧国名を船に付けている様子で、<やまと>は奈良県の大和国に因む命名なのだろう…<大和>と言えば、福岡へ向かう途中に通過した呉で建造された旧海軍の戦艦の名であったが…
乗船して船内のカウンターで受け付ける…一寸した宿の部屋のような鍵が渡され、キーホルダーの番号の場所へ向かった…そして少し驚いた…ベッドとテーブルとして利用出来る場所が在る「本当の個室」だった…「寝台列車のような設えで、自身がゆっくり出来るスペースがとりあえず確保」―確か、八戸・苫小牧の航路でそういう場所を利用した…―を思い描いていたので、嬉しい誤算だ…
誰憚ることなく過ごすことが叶う…誰かに煩わされる必要に無く、誰かを煩わせてしまう危惧も無用…実に好い!!船内には、最近の大きな商業施設に見受けられるような“喫煙コーナー”や、何となく座って過ごすパブリックスペースも在る。売店やレストランや、色々なサービスも在るようだ…私は売店で、フェリーのロゴが入ったトートバッグを求めてしまったが…
随時、甲板で戸外の様子も伺っていた…雨が続いた…そして明石海峡大橋が近付く辺りで明るくなって来た…巨大な橋が、雨や雲に煙っていて、その傍を<やまと>が通り抜け、あの巨大な橋の下も潜った…
このフェリー<やまと>の旅…好かった!!個室で快眠、ゆったりで、船内を適当に動いて、「宿泊と同時に移動」である…朝は船内レストランでカレーライス(大盛)を頂いて、神戸上陸後に備えた…
その後…運賃230円のバスで阪急御影駅に向かい、隣の岡本駅で特急に乗り換えて梅田駅に着いた次第だ…雨なので、先ずは休む…
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