“残念会”…(哀)

「下り坂」な天候という予報な割に、朝の好天は比較的続いたように思う。時々雲が多かったが…気温も15℃を超えていた…

氷を求め、<會津ほまれ 純米大吟醸 極>を氷の入った容器にドブドブと注ぐ…美味い“清酒ロック”が出来上がりだ…爽やかな吟醸香が、冷たくなることで爽快さを増す…肴は、丹後のオイルサーディン…これもなかなかに好い組み合わせだ…

意識下では“夕刻”ながら、未だ明るい中、爽やかな“清酒ロック”を、ささやかな贅沢という風な肴で…非常に好い時間なのだが…他方で非常に残念なことが…

永く応援しているNBAのウォリアーズ…2年連続で進出したファイナル…敗れてしまった…対戦したクリーブランドは、「“1勝3敗”から“3勝3敗”に持ち込み、最終戦で勝利して優勝」という、永く歴史に残るような戦いを…ウォリアーズは“引き立て役”風になってしまった…

2015-16シーズンのウォリアーズ…凄まじいモノが在った…昨シーズンの優勝という経験から、「簡単には敗れない…」という「強い自信」を掴んだとは見受けられるのだが、最早“伝説”となったシカゴ・ブルズが打ち立てた「レギュラーシーズン最多勝」を塗り替えて73勝9敗でプレイオフに突入した…

NBAのプレイオフは過酷だ…「7戦で4勝」の方式の、「リーグ戦の何倍もの重圧が掛る一発勝負」を何度も繰り返して、漸くファイナルの舞台に辿り着く。バスケットボールそのものが、「試合終了のブザーが鳴り終わる瞬間まで加点を競う」という過酷なゲームで、「たった1本や2本のシュート」に相当する2点差や3点差、または4点差程度で勝敗が決する場合も多々在る。観戦する分には…そこが厳しくもあって興味深い点ではあるのだが…コートに立つ選手達や、選手達を率いるコーチ陣にとっては、とにかくも大変だ…

ウォリアーズは、「もう少し“上”を狙いたい」とスティーヴ・カーをヘッドコーチに迎えた。優勝を果たした昨シーズンのことだ。

スティーヴ・カーが招聘された時、「9.11事件」の少し後の、彼の挿話が紹介されていた。イスラム教徒が、「凶行に及んだ者達の同類」のように悪く言われていた雰囲気の中、“有名スポーツ選手”であった彼は「どういう信仰を有していようと、凶行に及んだ者とそうではない者を同一視すべきではない。自分が辛く悲しい想いをしていた時、本当に同情してくれた信頼すべき友人達の中に、イスラムの信仰を有している人達も居るのだ」という主旨の“正論”を堂々と吐いたという…スティーヴ・カーの父はイスラム文化の研究者で、エジプトで活動中にテロ事件に巻き込まれて他界した経過が在るのだ。そういう経験を有していながら、悲嘆にくれる自身を励ましてくれた人達の中に、凶行に与しない人達が多く居たという当たり前の話しだが、それをあの「9.11事件」の後に堂々と言ってのける…“漢”だと思った…こういう人が指導者になるなら、ウォリアーズもきっと躍進してくれるであろうと私は期待した。そして期待以上の成果となる「40年ぶりの優勝」を掴み取ったのだった…

結局、選手時代のスティーヴ・カーは“ベテラン”と呼ばれる域に入った辺りでは、先発するばかりではなく、途中出場も多かった。「何でもやるベテラン」という型で、大きな存在感を示していた。傾きかけた流れを呼び戻し、相手エースを執拗に追って気を吐くというような“働き”が、そういう「何でもやるベテラン」には求められる。昨シーズン、彼はそういう役割を、あのアンドレ・イグドーラに託して成功した訳だ…

今シーズン…「昨シーズンの成功を踏まえて、再び…」と躍進したが…正しく「僅かな差」で、優勝は逃してしまった…或いは昨シーズン、ファイナルの各試合で、対戦したクリーブランドに負傷欠場が目に留まったが…今季は逆にウォリアーズに負傷欠場が目に留まった…こういう具合に、勝敗は僅かな差で決まる…

スティーヴ・カーの方針は「ベンチ入りも含めて、12名の全選手で戦う」というようなことのように見える。「勝率の高いチーム」というものは、先発がベンチに下がった場面でも“見劣り”が少ないのだ…これは「玄関マット」と揶揄されていた時代、ウォリアーズが地区首位を争うようなチームと対戦した場面で「何時も感じた」ようなことだった…最近のウォリアーズは、「誰が先発していても違和感が無い」位になっていると思う。

ファイナルが終わると…ドラフトやら、新人や若手が主体のサマーリーグが在って、プレシーズンの試合が始まって、次の2016-17シーズンはあっという間だ…NBAは大胆な選手の異動も見受けられるリーグで、来季が始まる辺りでは、どういうことになっているのか予想が難しい。ウォリアーズに関しては、優勝はクリーブランドに譲ったものの、「73勝」を果たした。来季は各チームが「好き勝手はさせん!!」と挑みかかってくることになる…それを如何に迎え撃つのか?

ところで…クリーブランドと言えば、かのレブロン・ジェームスだ。彼はオハイオ州出身で、NBAデビューを果たした時のチームでもあるクリーブランドに強い想いが在って、「我が強度に優勝の栄誉を!!」と頑張って来た…優勝が決まり、用意して在った“チャンピオン”を書かれたキャップを被って、各選手が笑顔溢れる中で、無精髭を蓄えたような厳つい顔付のジェームスはキャップをかなり目深に被って、顔を半ば隠して号泣していた…こういう様子が何か強く記憶に残る…

実は2006年に、札幌でレブロン・ジェームスを間近で見たことが在る。FIBA2006の、各地で行われた予選の試合で、彼が登場したUSAチームが札幌に現れたのだった。ジェームス…実際の体格以上に「大きい」感じがした。漫画の『北斗の拳』で、強敵拳士が現れると、身体の周りに“闘気”が炎のように揺らめいて、普通の人の倍位も在りそうに描かれるが…ジェームスは、漫画の画ではない眼前の実在人物ながら、そういう「誇張表現」のような迫力が感じられる人物だった…あれ程の人物が、死力を尽くして、結果を出して号泣している…何か心揺さぶられるものも在る…

史上最高のレギュラーシーズン勝率を挙げたウォリアーズを向こうに回し、優勝を掴み取ったクリーブランドには拍手を贈るが…ウォリアーズは、またきっとやってくれる!!と信じて、私は応援し続けたい…

そんなことを想いながら…“清酒ロック”をぐっと空けたところだ…空腹で呑んでしまったので一寸利いている…

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