ユニークな設定のミステリーという感じだ…
↓第1作
↓第2作
↓第3作
↓第4作
杉並中央警察署に生活安全課総務補助係、通称「何でも相談室」という妙な部署が、年度途中の不自然な時期に設立された。署内では「0係」、「“0”なモノは幾つ掛け合わせても“0”」と揶揄される、一種の“左遷部署”の様相を呈していた。警察署に持ち込まれる、市民からの苦情めいた雑用を足す係となっていたのだ。ここに、「現場勤務」を熱望していた20代半ばで警部というキャリア警察官、小早川冬彦が赴任して来る。
冬彦は科警研で研究職ということになっていたのだったが、警察の裏金に関することを報道等から考察してレポートを纏めた。それを「会心の出来!」と上司に提示したところ、警察庁に呼び出され、レポートに関しては忘れてくれと言われる。「その代わり…」と希望する現場の仕事に就けるということで杉並中央署に赴任したのだった。
冬彦は「どういう経緯か判らないが“島流し”なキャリアの警部殿」と見られるのだが、本人としてはそんなことは一向に気にならず、「望んだ現場の仕事」と張り切る…
冬彦は犯罪学の様々な深い知識を有していて、対峙した人物の反応から心情や人物の背景等を読み取るようなことを得意としている。他方で、所謂「空気が読めない」ような一面が在り、思うことを正直に口にし過ぎて摩擦も多い。また車の運転は完全なペーパードライバーで、「危ないから運転はさせるな!」という具合で、武道や逮捕術も苦手で、射撃は練習時に1発目の発射音に驚いて、2発目を壁に撃ち込んでしまい、練習場で「信じ難い奴が居た…」と伝説になっている程に下手くそだ…実に極端で、何か飄然とした若きキャリア警部なのだが、係の仲間達と共に色々な出来事に関わって行くことになる。
第1作では、連続放火事件や、暴力団幹部が背後に居る違法カジノを巡る捜査情報の漏洩というような案件に取組んでいる…
第2作では、「高校生だった娘は自殺したが、彼女に自殺する理由など無かった!」と相談に訪れた母親の話しを切っ掛けに、同じ学校で生徒の自殺が相次いでいることを不審に思い、思わぬ事件を暴いている…加えて、「ストーカー被害」なるものを訴える女性が現れ、その件に関しても謎を解き明かす…
第3作では、どういう訳かマンションの新聞受けに投げ込まれた現金という出来事から、古い事件の真相を明かし、加えて猫の虐待という事件を解決する…
第4作では、「自殺」ということになっている友人の死から立ち直れない女性の相談を受け、事の真相を解き明かす…
極々簡単な紹介に止めたが…型破りな冬彦の活躍…非常に愉しい!!
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