『SRO VI 四重人格』

↓「御無沙汰の友人や知人の近況を知る…」という感で愉しむことが出来る「気に入っているシリーズ」の新作が登場した!!些か、登場までに時間を要した感で、少し待ちかねていたのだったが…

SRO 6 四重人格 中公文庫 / 富樫倫太郎 【文庫】

価格:950円
(2015/9/28 08:06時点)



↑最も近所の書店で入荷が見受けられず…少し離れた書店に立寄ると在った!!入手直後から、ファーストフード店のテーブルに陣取って読み始め…何か夢中になって、断続的にどんどん読み進め、夜遅くまでに読了してしまった次第である…

“SRO”というのは「警視庁広域捜査専任特別調査室」と呼ばれる捜査班のことだ。県警の管轄を超える事件を発掘し、解決を目指す、或いは各地の県警の捜査に協力をする「FBI的なモノ」を目指して設立された捜査班である。が、出来上がってみた捜査班は、少し「はみ出し者」的なキャリアの刑事達が集まった、事務職員を含めて7名と小規模な、やや風変わりな部署となった。

その“SRO”は、これまでの5作を通じて、幾つもの事件に取組んでいる。最大の事件は…「或いは連続殺人を実行している者が在るのでは?」と気付いたことが切っ掛けで正体を知るに至り、一旦逮捕した後に逃走し、再び対決に及んだ「史上最狂の連続殺人犯?」という感の近藤房子関係の事件である。

第5作で“SRO”は近藤房子の挑戦を受ける型となり、捜査員達は彼女との激しい戦いに身を投じることとなった。そして、その事件とは別な次元の事情が発生した者も在った。

本作では、前作(第5作)の後日譚的な内容から入りながら、新たな事件が発生し、SROのメンバーは新たな事件に取組んで行くこととなる…

東京と秋田県内で、トリカブト毒を使用した殺人と見受けられる事件が相次いだ。トリカブト毒は、心臓に問題が生じて急死したと看做されてしまう場合が多く、保険金殺人で使用される事例も多い代物だ。東京の事件は、健康診断を受けたばかりで、特段に問題が無かった女性が急死したことから、遺族が申し出て解剖が行われたことで毒の使用が明らかになった。秋田県の事件は、同じ日に死亡した2人が、或る事情で実は互いに関係が在ったことから警察が不審なモノを感じ、遺体を各々解剖したことから毒の使用が明らかになった。

SROの山根室長は、東京の事件と秋田の事件の関連を危惧し、SROとしての独自捜査活動も始まる…緻密な計画に基づく殺害と見受けられる事件と、何か深い計画が感じられない事件とが立て続けに発生しているが、何れもトリカブト毒という凶器が共通している不思議な事態である…

一連の事件の犯人…こちらの側でも「思わぬ事態」が発生し、犯人は生き残りを賭けた行動に走る。そうした犯人の行動により、思いもかけぬ“連続事件”という様相を見せ始め、SROの面々は必死に犯人を探す。

追われる側の思わぬ行動…それを追うSRO…やがてSROは、思わぬ行動をする犯人を待ち伏せることとなって行くが…思い掛けないような展開に夢中になってしまう…

タイトルや、物語の前半の辺りで示唆されてはいるが…犯人は途轍もなく不思議な人物である…或いは、かの“近藤房子”のように、この犯人はシリーズが続く中で“強敵”として再登場、再々登場ということも在るのかもしれない…

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