↓所謂“北海道警察シリーズ”の新作である!!

佐々木譲/憂いなき街 ハルキ文庫
↑通算7作目…愉しく読了した!!津久井、佐伯、新宮、小島とお馴染みな、札幌の刑事の面々が活躍する…
閉店間際の宝石店で発生したという強盗事件で容疑者を追っていた機動捜査隊の津久井刑事は、寄せられた情報に基づいて老舗大ホテルのラウンジを訪ね、そこで容疑者を取り押さえた。そして、彼らの動きを見てさり気なく逃げた不審な男を逃がしてしまう。その時、ラウンジでピアノを弾いていた女性を気に留める…
翌日、津久井は馴染みの店<ブラックバード>に立ち寄り、女性と出くわす。ラウンジでピアノを弾いていた女性だった。女性は本来はジャズピアニストで、開催中の<札幌シティージャズ>のステージに急遽出演が決まったのだという。高校生の頃までピアノを習っていたことも在り、音楽好きで意外に熱心なジャズファンである津久井は、女性と強く惹かれ合う。しかし…津久井は女性の意外な過去を知ることとなり、衝撃を受ける…
やがて、女性の遺体が発見されるという事件が発生し、津久井の所属する機動捜査隊が出動する。殺害された女性は、津久井が知り合った女性ピアニストと共演するサックスプレーヤーの熱心なファンと見受けられる女性であった。
この事件の容疑者として、女性ピアニストが浮上する。ピアニストは、犯行推定時刻の行動に関する証言を一旦は拒んだ…益々疑いが深まっている…
こんな中、他事件で取り込む津久井は、女性ピアニストに証言をするように口説く役目を、友人でもある佐伯に託す…そして佐伯はピアニストを口説き、サックスプレーヤーを巡る女性達を新宮と共に追ってみることになる…
こうした本筋の他方、不器用な生き方しか出来ない窃盗犯を巡る佐伯の案件、シリーズではお馴染みになっている感の展開だが、“合コン”の最中に呼ばれて捜査に出向く新宮、少年事件に取組む小島、その小島と佐伯の関係の進展等が描かれている…
このシリーズの第1作となった『笑う警官』では、嫌疑が掛った津久井について、「それは無い!」と信じる佐伯達が奔走する内容だった。本作では、嫌疑が掛った人物について、「それは無い!」と信じる津久井が奔走することになる…
益々好調なシリーズという感だが、本作も愉しく読了した。
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