“サハリン土産”:ロシアの流儀の黒パン(2015.06.11)

“2015シーズン”としては初めての「コルサコフ行」となった<アインス宗谷>が6月9日に稚内港を発ち、6月11日に「稚内行」ということになって戻って来た…

6月9日、稚内辺りはやや雲も多く、多少の雨も交じっていて肌寒かったが、サハリンも6月9日から6月10日はこの辺と似たような天候傾向だったようである…6月11日は、若干雲が多い感では在ったものの、青空が覗いて穏やかな感じであった…

↓サハリンから稚内に到着した方から御土産を頂いた…

↑ロシアの流儀の黒パンである…一口に“黒パン”と言っても、色々なモノが在る…今般頂いたモノ…何となく「最もスタンダードな雰囲気?」と思える…

何時の間にか「かなり古い話し」になった学生時代…或る教授が話題にしていた。ロシアの黒パンが「美味い!」と思った教授は、ロシア滞在を終えて帰国する際に黒パンを買い込み、手荷物のバッグの一番上にそれを入れた。出国手続時、税関吏にバッグを開けて見せるように求められた。税関吏は黒パンを即座に認め、何やら笑いを噛み殺し、「結構…」と言って、他は特段にチェックせずに教授を通したのだそうだ…或いは黒パンは「ロシアで出くわす、身近なモノで、最も美味いモノ」の一つなのかもしれない…

何年前だっただろうか?サハリンを訪ねた際、何となくパンを求めて同僚への土産にしたことがあった。同僚は“パン好き”で、眼を輝かせた。爾来、私の周りでは、その同僚のために「サハリンへ渡って、多少ゆとりが在れば、黒パンを土産に…」という慣行が確立してしまった…

実際、ロシアの流儀の黒パンは、なかなかに美味いと思う。確りした歯応えが在り、パンらしい香ばしさと甘味に、ほんの少々の酸味のようなものが加わる。

↓切ってみると、こういう按配になる…


こういう黒パン…ロシアを含めて、欧州の「北、または北寄りな国々」でポピュラーな感じである。ロシア、北欧諸国、ドイツやオランダ等々で視掛けるイメージのパンである…それらの国々では、「ホテルの朝食バイキング」のようなものを利用すると、隅の方に大概、この黒パンをスライスしたものが並んでいるのを思い出す…

“パン好き”な同僚によれば…このロシアの流儀の黒パンは、適当に薄切りにして、冷凍庫に保存し、食べる場合に引っ張り出してトースターで温めると、少し長い間に亘って美味しく頂くことが適うのだという。私はその同僚を、戯れに“黒パン親善大使”と呼ぶことも在るが、同僚は土産のパンが届くと「先ずは確り保存…」と、パンを薄切りにして冷凍庫に入れる作業に勤しむのだそうだ…

さて…私も「少し御無沙汰だった黒パンを一寸愉しもう…」と頂いた一つを持ち帰ったが…“黒パン親善大使”こと同僚のように、冷凍庫に保存しようにも…拙宅には無い…引越し後、未だ冷蔵庫を買っていない!?友人の言を借りると「懐かしい、旧き善き貧乏学生のような暮らし振り」―考えてみると、学生時代には冷蔵庫は持っていて、先日の引越しの際に処分するに至るまで使っていたが…―なので…持ち帰った日の夕方と、明けた早朝で、確りと頂いてしまった…黒パンは「密度が高い」感じの仕上がりで、存外に「食べ応え」が在る…

それにしても、このサハリン土産の、ロシアの流儀の黒パンは美味い!!例年の事例を思い起こすと…「フェリーの運航期間」には、何度か頂く機会も在るかもしれない…

この記事へのコメント

  • bayou

    私も若かった頃に一度だけユジノサハリンスクを訪ねる機会があり、この黒パンを食しました。あちらでは市内の粗末なレストランでもホテルの食堂でも、これをスライスしたものが料理に添えて出てきたように記憶しています。すっかり気に入って2斤か3斤、土産に持ち帰りました。ズシリと重い手応え、口に入れるとポロポロと崩れる舌触り、豊かな穀物の香りと酸味。「パンを食べている」実感がありました。忘れられない味です。
    2017年01月19日 12:15
  • Charlie

    こんばんは!コメントありがとうございます。
    頂いていたコメントに気付くまでに時間を要してしまいました。
    この黒パンは、ロシアの食べるモノの中では、「非常に印象に残るモノ」の一つであると思います。
    2017年02月06日 17:56

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