【全巻】機動戦士ガンダムUC バンデシネ<1-12巻 最新刊>大森倖三 価格:7,322円 |
↑とりあえずここの画は、“最新”の第12巻の表紙が採用されているが…12冊各々に美しいイラストのカバーが付いている…
“バンデシネ”というのは“bande dessinee”というフランス語で、カタカナでは“バンド・シネ”と書く場合も在るそうだ。「描かれた帯」という意味で「続きモノの漫画」という意味だ。
“バンデシネ”とやや見慣れない語が在るので「サイドストーリーのような感じ?」と思ったのだが、『機動戦士ガンダムUCバンデシネ』とは「UC(ユニコーン)の漫画版」ということであった…実際、読んでみた本作は「続きモノの漫画」という以上でも以下でもなく、小説やアニメで知っている物語であった…
『機動戦士ガンダムUC』については、原案の小説を大変愉しく読了し、アニメ化されたモノもDVDで観た…
↓読了した小説版はこちらで御紹介した…
>>ブック/『機動戦士ガンダムUC』
『機動戦士ガンダムUC』は小説を起源としているが、アニメ作品、漫画作品も登場している。各作品は、各々に各媒体が有する特長を活かして作品世界を見せてくれる。
「描かれている時点」に至るまでの出来事や劇中人物の経験や思考が精緻に描き込まれ、やや言葉が悪いが「くどい」のが小説であるとすれば、それらを整理して映像、音声で表現する「スッキリ」したのがアニメであろう。漫画は両者の中間でやや小説に寄っているように思った…
漫画に登場する劇中人物やメカは「アニメに登場したデザインを意識した作画」と見受けられた。或いは「アニメのファンに向けた」という要素が在ってそうしたのかもしれない…ストーリーづくりの方は、アニメ程の大胆な“整理”をせずに小説に寄り添っていて、更に言えば「画と台詞と説明的文」で見せる関係上、「膨らませている」かのように見える箇所も見受けられた…
本作の主人公であるバナージが搭乗員になって行く、“主役メカ”ということになる<ユニコーンガンダム>と呼ばれるようになって行く<RX-0>が作中に初めて現れる辺りだが、漫画は特徴的である。<RX-0>は「数年後の制式化を目指して試作された機動兵器で、目下のところ各種の試験が行われている」ということになっている代物だ。漫画では、この試験の模様が詳しく描かれ、「恐るべき新型」ということが読者に提示される。その上で、バナージがこれに巡り会う物語が進んでいる。この辺は小説よりも膨らんでいるように思えた…
本作では「永年の最高機密」であった“ラプラスの箱”なるものの争奪戦という状況が生じた中、<ユニコーンガンダム>は“中立”であるかのように争う陣営間を右往左往するのだが、宇宙空間で始まった物語の舞台は一旦地上に移る。この“地上”の部分だが、アニメでは「大胆な整理・再編」が生じていて、小説とはかなり違う感じがする箇所なのだが、アニメでは劇中人物の相関関係に「小さな整理」が加えられているに留まっている。或いは「小説より好い」感じかもしれない。
というような按配の漫画作品…手持ちのアニメ版サウンドトラックを少々聞きながら、夢中で読んだ…
第12巻は、“地上”―というよりも、巨大な「空飛ぶ要塞」という感の航空機の上で展開する“上空”の部分も面白いのだが…―の部分の最後辺りで終わっている。以降、物語は再び宇宙空間で展開する。多分“続き”も登場するであろう…気長に待ちたい感じだ…
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