12月19日は、「九州に到達し、機会が設けられるなら是非訪ねよう」と少し前から密かに目論んでいた平戸へ向かうことを念頭に、平戸方面へ向かう松浦鉄道の始発に相当する佐世保を目指した。途中の肥前山口駅でノートパソコンを開き、佐世保で夜を明かす宿も駅の近くに確保した。そして佐世保に到着である…
佐世保で宿に入り、早速宿の人に尋ねたのは“佐世保バーガー”に関することである。到着したのは午後7時近く…一息入れて「午後8時辺りにでも訪ねて、店内で頂く」ということがしたかった…“佐世保バーガー”の店だが…やや距離が在ったり、午後6時閉店であったり、駅構内に店を出している所は「持ち帰り専用」だったりと、宿の人と話していてもなかなか条件に見合う場所が無い…「こんな所までやって来て…ダメなのか?!」と思い始めたが…
と…「ここへ来る途中、あっちの方に、妙に明るい一画を視掛けましたが、あの辺は?」と尋ねてみた…すると「あそこは繁華街で…そうだ!“ビッグマン”が在りますよ!」と、宿の方も思い出してくれた…
↓そんな経過で、少し歩いて辿り着いたのが“ビッグマン”という店だ…
↑「街角のハンバーガー店」という好い雰囲気!!趣が在るというものだ…
佐世保駅近くの道路から、物凄く明るく見えた商店街辺りに、色々な種類の店が在る飲食店街が拡がっていた。店を開けたばかりという雰囲気の艶やかな方に「こんばんは…」と声を掛けられるような中で、辺りをぐるぐると巡りながら、終いにはその辺で客待ちをしていた年配のタクシーの運転手さんに尋ねてみるなどして、やや苦心して辿り着いた場所だった…薄暗かったので、鮮やかな店構えが見付け難かったのかもしれないが…
↓“佐世保バーガー”のイメージキャラクターがこれらしい…2003年に、かの『アンパンマン』のやなせたかし氏が、佐世保市からキャラクターの使用許可を求められた際、「それなら新しいキャラクターを!」と水兵服を身に着けたハンバーガー人間がデザインされたのだという…なかなか味わいが在るキャラクターだ…
↑“佐世保バーガー”の店では、こういう具合のキャラクター入り看板を設えている場所も在るようだ…“認定”の店が用意するモノなのかもしれない…
“佐世保バーガー”とは何か?特定のハンバーガーを示すのではなく、佐世保市内の店で提供される「手作りで」「注文に応じて作り始める(作り置きをしない)」こだわりのハンバーガーの総称である。だから、店毎の色々なモノが在る…
佐世保は海軍基地の街で、大戦中は空襲を受けて被害も甚大であったが、占領期以降は米海軍の拠点が設けられていた。1950年頃から、“朝鮮特需”で経済が復興する中で、加えて米軍関係者を顧客にする店が起こる等、外食業も盛んになって行く…そんな中で米軍関係者から伝わったらしいハンバーガーというものが佐世保に登場したという。
この「佐世保のハンバーガー」というのは長く受け継がれていたが、1999年頃に旧軍港都市の交流というような場面で、佐世保のハンバーガー店が出店し、「そう言えば佐世保のハンバーガー…懐かしい…」と佐世保勤務経験を有する自衛隊関係者等の間で話題になったということが在ったらしい…
そうした経過を踏まえ、2001年頃からは佐世保市で「名物」的に宣伝するようになり、2007年には“認定制度”というものも設けられているという…
「手作りで」「注文に応じて作り始める(作り置きをしない)」ということなのだから…店舗で出来立てが頂きたかった…そんな細やかな願いが叶い、結局2つ頂いてしまった…
↓こういう“新作”と…
↓こういう“伝統的”な感じのモノである…
こちらのお店では、極端に大きいとか小さいということもなく、普通な「食べ易い」感じの、佳い材料で作った「らしい」ハンバーガーを愉しむことが出来た。
正直…その気になればあと数個は頂けたが…夜にハンバーガーのようなカロリーの高いモノを摂り過ぎるのは好くないかもしれない…
近年は、一口にハンバーガーと言っても色々なモノが在る。この佐世保で頂いたモノに「近いかな?」と思わせるモノも全く無い訳ではないと思う。しかし、佐世保在勤経験者が「懐かしいな…」と思い出すような存在感が在ること、そして「他所に先駆けて登場した可能性が高い」ということ等が“佐世保バーガー”の個性なのだと思う…
佐世保に関しては、平戸を訪ねようとした際の経由地として「夜到着、朝出発」ということをしてしまって、訪問から約1ヶ月を経て尚「後ろ髪を引かれる思い」が強く残っている…“佐世保バーガー”を再び頂くべく、そして“積み残し”という感が強い佐世保の様子に親しむべく、また訪ねてみたいと思う…
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