「島原から熊本へ船で渡った」という話し…航路に関して、知られていると言えば知られているものの、知らない方も存外に多いように見受けられる…
↓利用してみたのはこの航路だ…
>>熊本フェリー|長崎(島原・雲仙)と熊本を最短時間で結ぶ高速カーフェリー『オーシャンアロー』
「従前の約1時間を約30分に短縮した高速フェリー」というもの…強く興味を抱いた…と言うよりも、「とりあえず一度乗船してみなければならない」とまで思った。と言うのも、自身も港町の住人であり、フェリー航路というものに強い関心を寄せているからなのだが…
島原鉄道で島原外港駅まで向かい、静かな駅から海側へ3分も歩けばフェリーターミナルに着いてしまう。上記のサイトの熊本フェリーの窓口は直ぐに判り、切符を求めた。熊本のフェリー乗場から熊本駅までのバス乗車券もセットになった切符が在る。これが1100円だった。30分程度の乗船に加えて、バスは20分と少しを要する。妥当な料金…否、安価だと思った…(現在は100円値上げになったようだが、それでもリーズナブルな価格だと思う…)
早朝から動き回っていて、食事らしい食事も摂らずに居たので、ターミナル内でうどんを頂いた。九州の流儀のうどん…やや麺が柔らかいような感じがするのだが、それもなかなかに好い…
<オーシャンアロー>は静かにターミナルで待機中というのではなかった…熊本から到着して、直ぐに折り返すようになっていた。ということで、その雄姿はターミナルから見える岸壁には無かった…
↓暫く様子を視ていると、<オーシャンアロー>はスルスルと滑るように港に入って来て、手慣れた様子で接岸した。
↑想像していた感じより大きいようにも、小さいようにも思えた…一寸「微妙な大きさ」という感じの船だった…
接岸して程なく、車載甲板の大きな扉が開き、埠頭に設けられている橋に沢山の車輛が吐き出された…そして待っていた多くの車輛が、積込車輛に割り当てられた待機所方向へ移動している…
そんな様子を視ていると、案内が在って乗船が始まった。長い通路に列になって待っていると、何かコンサート会場に入る場面や、スポーツの試合を観戦する場面のように、差し出した切符を係員が次々と集めて、係員に切符を渡した乗客が次々に船内に吸い込まれた。
船内は、ホテルのロビーや、古くから在る店舗面積が広い喫茶店のような、5人、6人が一寸したテーブルを囲んで座るような按配のラウンジ風な場所と、講演会を聴くホールのようにシートがずらりと並べられた場所とに大別出来た。
↓船の進行方向側には、別料金が必要な指定席のシートが並んでいた。
↑船内は見る見る乗客で溢れたが、この指定席シートは空いていた…
結果として、熊本が近付くに連れて雲が少し多目になって行ったのだが、島原港は晴れて気持ちが良く、「私の基準」では寒いという程でもなかったので、外の様子が視易いデッキに陣取った…
↓カモメが沢山居た…
↑カモメは“渡り鳥”で、こうして視られる時季も在れば、視られない時季も在るのだそうだ…
このカモメに関して…餌を撒いて大騒ぎと言う人達が大勢居て驚いた…単に「声が大きい」というだけなのかもしれないが…そうやって大騒ぎしていた人達の中にアジアの方々から来ている外国人グループが非常に目立っていた…日本語の話し声が殆ど聞こえない程だった…
カモメに餌を撒いて大騒ぎという状況下、船が動き出すと、島原半島の山々が見る見る遠ざかった…小さな船のように、“高速”が強く意識されるのでもない。稚内で利用したことがあるフェリーも含め、一般的なフェリーは15ノット程度の巡航速度であるというが、<オーシャンアロー>は30ノット程度であるらしい。船が或る程度大きいためか、「通常の倍程度」という速度は意識し悪い―高速道路を乗用車で走る時と、バスで走る時の、速度の感じ方の差に似ているのかもしれない…―ものだったが、「山の遠ざかり方」を視て速度を感じた…
外の様子を視ていて、船内の様子を覗いて、売店を冷かして、珈琲を一杯頂いてというようなことをしていた間に、熊本の沿岸、養殖漁業等をしていると見受けられる様子が見えて、直ぐに熊本に到着した…30分程度という時間など、あっという間に経ってしまう…
熊本に着いてみれば、ターミナルの通路と船を結ぶ扉が開き、正しく「催しが終わった後のホールの出口」という感で、次々と乗客がターミナルに出て行った…
↓熊本のターミナルの方が、船の全般的な雰囲気がよく見えるかもしれない…
熊本では、島原と逆の向きに船が接岸していた。「車輛はどうやって出す?」と思えば…船の前側と後側の両方の扉が開閉可能なようだ。島原で車輛はトンネルに入るような要領で前進し、熊本に着いた時点でそのまま前進して上陸出来るということである…これは便利だ…
或る程度広い船で、何となく過ごす30分間…快適とか、快適でもないという次元ではなく、正しく「あっという間」であって些か驚いた…機会が在れば、また乗船してみたいものだ…
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