旭川・稚内間 “臨時快速”(2013.12.23)

稚内・札幌間の特急列車は旭川を経て札幌へ向かっていて、1日3本の列車が設定されている。その3本の中1本は、車輛の問題で「運休扱い」が続いている…

「1日3本」の中で「1本」が動かない…“1/3”である…少し“影響”が大きい…そこで「代替となる輸送ルート」ということで、「旭川・稚内間に、特急が動いていた時間帯に快速列車を運行して、旭川・札幌間は特急列車を利用」という案が浮上して運行が始まった。名付けて“臨時快速”である…

列車は基本的にキハ40を2輛連結したモノとするが、「空いている車輛」を用意する関係上、キハ40を改造した車輛が登場する場合も在るということだった…ただし、その改造した車輛(=鉄道ファンが喜ぶ珍しい車輛)が登場する日を特定することは難しいということであった…

“臨時快速”は、運休扱いになっている特急列車が動いているような時間帯、午後2時頃に旭川を発ち、午後6時過ぎに稚内に着くスケジュールである。この時間帯での運行で、“普通列車”の範疇に入るモノだ…

従前からの列車運行状況の中、「普通列車で稚内へ」ということを考えると、旭川から11時台、12時台の名寄行に乗ると、「その日の中で稚内に到着可能」な列車に接続が可能である。が、それに“14時”が加わったことになる。<青春18きっぷ>を手に、普通列車で移動をしようというようなことなら…“臨時快速”は「朗報」という面も在るかもしれない…

この日は、前日の空路運航が乱れた関係の“仕切り直し”ということで、羽田空港から新千歳空港への早朝のフライトを利用した。新千歳空港から札幌に出て、乗換えて岩見沢へ向かう辺りまでは普通列車の本数が多い。しかし、岩見沢・旭川間は、「特急列車ばかり」な区間になっている。この日の中で稚内へ戻ろうとすれば、何処かで別途に切符を求めて特急列車を利用せざるを得ないかもしれないと思っていたが、岩見沢で巧く旭川行の普通列車に乗ることが出来た。旭川では、“臨時快速”までに昼食を摂って一息入れるには十分な時間まで在った…

↓そして旭川駅で“臨時快速”に対面した…
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↑「赤い車輛!!」と少々驚いた…しかもディーゼルカーだ…現在、北海道内の鉄道で「赤い車輛」と言えば、あの711系電車位しか思い当たらない…

この赤いディーゼルカー…「キハ400 500番台」と言う…

“キハ400”とは、機関車で客車を牽引する型で運行していた急行列車をディーゼルカーに置き換えるため、1988年にキハ40に改造を施したものである。エンジンを換装し、冷暖房設備を施し、また一部に飲料の自販機も取り付ける改造を施した。

この改造を施した“キハ400”について、それまで運用していて老朽化した“お座敷列車”のディーゼルカーを置き換えるため、更に改造が施された。それが「キハ400 500番台」である。これの室内は、“お座敷”ということで、床面をかさ上げしてカーペット敷きとし、深さ30cmの掘り炬燵構造になっている。外装は赤基調のものになった。

列車は、名寄までの比較的利用者が多い区間の乗客も多く、存外に賑わっていた。そして私は…何となく「赤い車輛!!」と驚いた側…“お座敷列車”に乗車した…

“お座敷列車”だが…1時間位であれば、掘り炬燵に小さな座椅子というような場所も悪くはないが…約4時間乗りっ放しで移動という状況では、やや疲れる…

↓赤いディーゼルカーが稚内駅に到着…
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↑後尾側なので、跳ね上げた雪を多く被って、それが貼り付いている…「冬季の北海道を走る列車」という風情である…

↓前方は然程雪を被っていない…
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↑現在、北海道内で見掛けるキハ40の多くはこの塗装である…考えてみると…「これ」が名寄以北に姿を見せるのは、久々の出来事かもしれない…“キハ400”の急行が姿を消した2000年以来ではなかろうか?

↓これが車輛の側面に掲げられる“臨時快速”のボード…
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↑何か「如何にも“臨時”」という雰囲気の代物だ…

これから先、この“臨時快速”はどういう具合になるのか?詳しいことは知らない…が、<青春18きっぷ>等を手に普通列車での移動をする場合が在る私としては、“臨時快速”の存在を「悪くない」と思っている。正直なところ、旭川・稚内間に関しては、現在運休中の特急列車と、走行時間に大きな差が在るでもない。何故なら、本当の普通列車が停車する多くの駅を通過しているからである。宗谷線は、特急型車輛が性能を発揮して高速運転出来る区間が、実は名寄以南らしいのだから…

とにかくも…“臨時”な列車で、通常は団体旅行向け等に運用する車輛で移動…面白い経験ではある…

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