「販売をする」ということであれば、「正規に輸出を行う」ということになる。「輸出」ということは、「輸入する側の国に在るモノに関する諸々の規制に照らし合わせて問題が無い」ことを明らかにしながら、通関することになる。そうした手続に関する経費と輸送コストが販売価格に転嫁されることとなるので、店頭に並ぶ場面では、“微妙”な価格となる。
「輸出する側」での価格が極端に安いのであれば、「輸入する側」で諸経費を価格転嫁した後でも、「普通に競争力が在る」価格で店頭に登場する。その限りでも無い場合は、特殊用途であるというような事情や、質の圧倒的な違いというような事由でもなければ簡単に輸出が促される訳でもない。
「輸出」を目指そうとして「輸入する側の国に在るモノに関する諸々の規制に照らし合わせて問題が無い」ことを明らかにしようという手続の中で、モノそのものに関すること以外の、流通上のルールや慣行が問題になる場合も出て来るものだ。
色々な“壁”を越えて送り出された「輸出品」は35品目ということになった。これは参加6市で生産されているモノや、参加6市の企業で販売を手掛けているモノである。もっと間口を広げてモノを募集しても40品目前後程度にしかならなかった例も過去には在るので、“大健闘”であろう。
「モノが無い!!」という場所に向けてであれば、恐らく「何故?」というようなモノであろうとも、輸出をすれば相当に売れることであろう。が、「何でも在る!!」場所に関しては…簡単ではない。それは例えば「何でも在る!!」状態の日本国内で、「何らの縁も無い場所に全く新規に店を出して、ありきたりなモノを販売しようとする」ことに似ているかもしれない。
サハリンには何でも在る。ハッキリ言えば、「ユジノサハリンスクに在って稚内に無いモノ」は非常に多いと思う。が、「稚内に在ってユジノサハリンスクに無いモノ」など…思い付くのは“マクドナルド”位だ…そういう場所に向けての「輸出」は、手続等々の壁を度外視しても難しい。拙宅近所の店では視掛けないが、日本国内のコンビニで、「100円台、200円台の飲料が売られている箇所に400円以上のウーロン茶が売られている」のを視掛けることがある。「何らかの事情、事由」で一定程度の売上げが在るが故に、販売品の棚からそれは撤去されずに残っているのであろう。北海道からサハリンへの「輸出」に関しては「コストが価格転嫁される」という意味で、何を出しても「100円台、200円台の飲料が売られている箇所に400円以上のウーロン茶が売られている」という例のような状態が出来するのである。
拙宅近所の店では視掛けないが、日本国内の「100円台、200円台の飲料が売られている箇所に400円以上のウーロン茶が売られている」のは「何らかの事情、事由」で一定程度の売上げが在るが故に売られ続けている例のように、コスト転嫁で高価になりがちな輸出のモノを売り続けるためには、輸出入に関与する当事者間で「何らかの事情、事由」を見出す活動を継続的に行うしかない。“回り道”は無制限に在ろうが、恐らく“近道”は無い…
前置きが長くなったが、こういうような事情は「無視されがち」、または「実は判っていない」にも拘らず「判っている」などとされ易いので敢えて綴ってみた…
ВЫСТАВКА-ЯРМАРКА "СЕВЕРНЫЙ ХОККАЙДО" 2013(ユジノサハリンスク道北物産展 2013)の現場に居合わせたが、この催事に関しては、想像を超える勢いで、サハリンで情報発信が行われてきた様子だ。普段は必ずしも人で溢れているでもない「朝=開店時」の商業施設内に人が溢れた…
「おめでたい席での日本の流儀」を紹介する意味合いも込めて、オープニングセレモニー―施設入口辺りで催されたが、動けない程に人が集まった…―で“鏡割り”が行われた。樽と日本酒を用意しての「普通」なものと合わせて…「用意の樽にウォッカを注いで」という「(恐らく)史上初」と思われる「ウォッカの鏡割り」も行われた…
↓そういうオープニングセレモニーの直後辺り…
↑自身が混雑に対する免疫が弱く、具合が悪くなりそうだった…とにかく集まった…
先日の、宿の館内に在るカフェ・レストランの店員さんとの話しで、先方は「日本のモノ」に関して、想像を遥かに超える“信奉”とでも言い得るようなことを言っていたが、「日本からの商品が展示販売」という場合の「サハリンでの期待の高さ」はとにかくも判る…
↓こちらのコーナーは「開店から2時間足らず」で、「第一日目の予定販売数量」が売り切れてしまった…
↑こちらではメロン、スイカというような実績が在るモノ、人気が高く「稚内・コルサコフ間のフェリーを利用して」という型では恐らく初めて輸出される米等を扱っていた…
この凄まじい行列で争うように買われる状況…或いは「何だか判らないが、金を払ってモノを袋に入れて貰い、帰宅してから開けて“これは?”…」となるような状況…「雰囲気買い」、「お祭り」というようなことなのかもしれない。ここで飛ぶように売れたモノが、「次回に輸出されたとして、勢いよく売れるか否か」はよく判らない。或いは、この場で「雰囲気買い」、「お祭り」というようなことで求めたモノをよく視て、違和感を覚えるような例が在ったとしてもおかしくはない。
「日本からの商品が展示販売」という場合の「サハリンでの期待の高さ」は、サハリン側での熱心な情報発信で夥しい人がВЫСТАВКА-ЯРМАРКА "СЕВЕРНЫЙ ХОККАЙДО" 2013(ユジノサハリンスク道北物産展 2013)に大勢が集まったことを割り引いてしまったとしても、とにかくも非常によく判った。「今後の問題」は、モノを売り続けるためには、輸出入に関与する当事者間で「何らかの事情、事由」を見出す活動を継続的に行うことが叶うのか否かということに他ならない。
「催事に多額の経費を要した」として、「早急な成果」を論じるような事例が在るように思うが…こんな問題に関しては、「早急な成果」等論じられる筈が無い。より重要なことは「今後の問題」で、それの進展には相当な時間を要する。そういう意味合いでの“継続”が大切なのだ。
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