その鹿児島駅の周辺だが、JR貨物が基地にしていると見受けられる広いスペースが見られた。何やら貨車や機関車が散見した。そんな様子を遠くに望みながら進んだのだが、何やら「不思議な色?」と思える車輌に気付いた…
貨車の場合、様々な色のコンテナを載せていることも在り、時には「何だろう?少し目立つ…」というものに出くわす可能性も在る…しかし機関車の場合は、或る程度決まった色になる…確か、国鉄時代は直流電化区間は青基調で、交流電化区間は赤基調で電気機関車を塗装していた筈で、“JR化”以降も基本は変わっていなかった筈だ…だから交流電化の九州で、貨物列車の牽引に使用される電気機関車を視掛けるとすれば、赤基調の筈だ…
しかし私が気付いたその車輌は、遠目に「電気機関車?」という型をしていたにも拘らず、何やら「鈍い金属色」に見えた…
私は「正体」を探ろうと、辺りの様子を伺った…何やら駐車場になっている場所と、件の不思議な車輌の見える場所との間には低い金網フェンスが在る程度で、一寸様子を視て不思議な車輌の「正体」を知るには問題が少なそうだった…
↓近付いてみて、眼前に在ったのはこれである…
↑電気機関車だった…EF81の303号機である…
EF81は“直流区間”、“交流50Hz区間”、“交流60Hz区間”と日本国内の鉄道の電化区間―異なる3方式で順次電化が進められた…―で採用されている各方式に対応し、長距離の列車を牽引して活躍出来る電気機関車である。例えば日本海縦貫ルートでは、途中で“交流50Hz区間”、“交流60Hz区間”が切り替わるのだが、この機関車はその変化に対応してそのまま走り続けることが出来るのである。昨年の1月末に乗車した青森・大阪の夜行列車<日本海>を牽引していたのはこのEF81型だった…
↓因みにこれが青森駅で待機している<日本海>牽引のEF81である…
EF81は、1968年から1979年まで製造された機関車であるが、“JR化”の後になる1989年と1991年、“後継機”登場が遅れていたことからJR貨物が若干の追加製造を行ったという。現在では“後継機”に入れ替えられ始めているようだが、既に少数派となった長距離の客車による旅客列車の牽引、貨物列車の牽引に現在でも大いに活躍している機関車だ。
303号機である…これは「湿気の多い関門トンネルで、主に本州と九州とを往来する旅客列車の牽引に運用する」という意図の下、4輌だけ製造されたという代物の中の1輌だ…ステンレスの車体で、無塗装の金属色が目立つ特徴である…
この「300番台」だが、関門海峡から他所に転出した2輌が、ステンレスのボディーに赤系の塗装を施された…それは後に関門海峡に還ってもそのままになった。そうした事情で、この「剥き出しの金属色」の機関車は2輌しか無いらしいのだが…その中の1輌を間近で視ることが出来た!!
嘗ては、東京から本州を縦断して下関にやって来た客車に繋がれて、客車を九州に送り届ける役目を専らにしていたこの機関車だが、現在は各地に赴いて貨物列車を牽引している…私が視掛けた303号機…本州方面から鹿児島まで、重い貨物列車を牽引して来て、引揚げるまでの束の間、待機していたのであろう…
この記事へのコメント
みいまん
廃車にならず、今でも現役で活躍しているというのは何よりです。
最近は飛行機にのるのは基本として、小学生以来の趣味の「鉄」も継続したいと思っている次第です。当面、機会があれば、地元の「関東鉄道」の全線制覇はどうだろうと思っています。東京から1時間圏内でディーゼルのひなびた感じのローカル線はどうだろうと思ったりしてます。
DJ Charlie
鹿児島で視掛けた金属色のEF81は“歴史的”な車輌なので惹かれる面も在りますが、とにかく目立つ機関車でした。思わずフラフラと寄って写真を撮ったのでした…
鉄道の旅!!色々な意味で佳いものです…関東となれば…「ディーゼルの列車」というのは稀なのでは??