福岡で何か大掛かりなイベントでも在るのか、ホテルが極端に取り難い状態になっていたことに気付き、今夜は小倉に泊まることにしたのは早朝だった…
昨夜は博多駅近くの“休憩所”で夜を明かした。睡眠と覚醒が断続するような状況だったが…不意に「今夜は?」と思い、“休憩所”を離れる前に宿を押さえたのである…
明日は“北上”のために福岡空港に入るのだが、その前に友人と会って昼食を愉しむ手筈になっている。それまでに博多駅へ向かえば用事は足りる…そこで…今回の旅で「3回目の利用」ということになった<九州ネットきっぷ>で調べてみると…小倉・博多間は特急<ソニック>で約40分…自由席は1,400円…これに決定した!!
<ソニック>…博多や大分で視掛けた、青く光沢の在る車輌か、博多や長崎で視掛けていて、佐賀・博多で乗車した<かもめ>でも試用されているタイプの車輌が登場することであろう…或いは嘗て<リレーつばめ>に使用されていた、鹿児島、宮崎、大分、長崎、福岡の各県で視掛けた暗いメタリックグレーの車輌か?一寸楽しみである…
近年のJR九州が投入している新車輌の基本デザインを手掛けているのは、かの水戸岡鋭治氏である。彼はデザインを手掛け、エンジニアがそれを型にするのだが、彼の画は“完成想像図”であり、同時に宣伝媒体にも用いられるものである。色々な制約と、多様なアイディアを、苦心して画にまとめ、それが実体となって行くのだ…
水戸岡鋭治氏の画に関する展覧会が、博多駅のビルで催されると知った。彼が関ったモノ…<みずほ>、<さくら>の新幹線、殊に800系新幹線、817系電車、<かもめ>等に実際に乗っている…そのデザイン…更に広告に用いられる画が視たい!!ということで、佐賀から<かもめ>で到着すると直ぐに観に行った…大満足である!!
彼の画は、華やかで鮮烈な色彩で描かれている。颯爽とお洒落な制服で仕事をしている乗務員や駅員が居て、老若男女様々な乗客や通行人が暮らしている様々な街を、鮮やかな列車が駆け抜けて結び付ける…そういうイメージが素敵だ!!また彼は、新駅の内装のアイディアや、弁当等の商品包装も手掛けているそうだ…
とにかくそれが愉しかったので、軽く呑もうと、同時に土産を少々求めてみようと<ハードロックカフェ>に出掛けてみた。
博多駅周辺で路線バスを利用した。<ハードロックカフェ>が在る<ヤフードーム>辺りへ向かうことがハッキリしているバスらしきものが見当たらず、暫し停留所に居たのだが…全く30秒から50秒に1回と思えるような凄い頻度で、入れ替わりにドンドンと様々な運行系統のバスが現れ、多少驚いた…
<ハードロックカフェ>…昨年は土産にTシャツを求めたという話しで終始したが、今回は食事をして軽く呑むことも出来た…
バーカウンターに陣取り、スタッフと言葉を交わした…特急<かもめ>で着いた話しをすると、先方は列車の様子を詳しく知っている雰囲気だったので、何か沿線に縁でも在るのかと訊ねると、御出身が長崎ということだった。それならば何度も利用する機会が在った訳だ…
長崎談義等をして愉しく過ごし、またバスで博多駅周辺に戻ったが…<ヤフードーム>辺りでは、最近話題の<HKT48>なるグループのライブ会場が在るらしく、そこへ行っていた風の乗客も見受けられ、バスは存外に混んでいた…
無事に夜が明け、博多駅へ向かった。とりあえず小倉に出ることにした…各駅停車で発ち、途中で快速に乗り換えて小倉に着いた…
小倉は雨交じりだった…小倉城と庭園の辺りに出掛けたのだが…何となく近くまで行って眺めただけに終始した…
その城よりも、今回は「長崎街道起点常盤橋」というのが興味深かった…
“長崎街道”…江戸時代に、唯一の“幕府公認”という型で対外国交易を行っていた長崎へ向かう道筋が整備され、やがて“長崎街道”という通称で知られるようになったのだという…
小倉に在った、何時しか“常盤橋”として知られるようになった橋の西側には、当局の伝達事項を伝える“高札”を立てていたらしいが、そこが件の街道の起点だった…
江戸時代を通じて様々な往来が在ったが…よく知られている話しとしては、長崎のオランダ商館に居た人達が数年に一度江戸に出る機会が在り、その際にもこの“常盤橋”を通っているし…オランダ人が贈ったという“象”もまた橋を通っているらしい…この他、他地域から長崎へ向かった経過の在る史上の有名人の多くも、ここを通っている可能性が高い…
明治期に初めて郵便が始まった頃にも街道は重要視されていたといい、そうした故事に因み、この道筋の小さな郵便局には「明治時代風」な郵便ポストが据えられていたりする…
この“常盤橋”は、橋の架け替えが行われた際、「江戸時代の橋」という意匠に見事に直した。これが素晴らしい!!
そんなことの後…何となく列車で下関へ出てしまった…下関では日清戦争講和交渉の記念館を見学し、近くの赤間神宮にも寄ってみた…
やがて唐戸地区へ歩いたが…ここの市場はなかなかの賑わいだった…やがて外で“うにソフト”なるものを視付け、これを頂いてみた…なるほど“うに”らしい塩味が感じられるが、全般にはプリンか何かのような味わいのソフトクリームだった…更に…“ふく”(河豚)の刺身と薬味を丼の飯に載せ、ポン酢をかけた“ぶっかけ丼”というものも頂いた…
その唐戸地区だが…門司港へのボートが出ている。潮流が変わり易い他方で非常に狭い海峡を5分程度で渡ってしまう…何やら危険防止関連の案内が流れている間に、ボートは門司港に着いてしまう…関門橋を眺めながらの航行だが、なかなか揺れた…
この頃になると雨は気にならなくなっていた…門司港では…九州鉄道記念館を訪ねた他、以前に歩かなかった駅周辺を歩き回った。他方で駅そのものは長期に亘る修復工事に入るところで、近くには寄ることが出来なかった…
門司港では“焼きカレー”なるものを頂いた…「カレーライスをオーブンで焼く」と考えれば判り易い…「ドリアやグラタンを頂くような感覚でカレーライスを頂く」という不思議な感じだった…
やがて小倉に戻ってホテルに入った訳だが…非常に充実していた1週間だった…
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