“眼鏡橋”というのは、本来は「二連アーチの石橋」を指す一般名詞―「アーチ橋自体と水面に映る橋とが合わさった姿が眼鏡のように見える」というのが語の起こりらしい…―であるようだが、固有名詞的に用いられる場合も在ると見受けられる。長崎のモノは、その固有名詞的に用いられる例であろう…
長崎の眼鏡橋は1634年の竣工と伝えられる。江戸時代を通じて“眼鏡橋”は俗称だったようだが、明治時代に入った1882年、公式に“眼鏡橋”という名になったのだそうだ…
石造のアーチ橋…古くから栄えた地域ならではのもので、その種の建造物を眺めるのは好きだ。この1634年竣工と伝えられる長崎の眼鏡橋は、江戸時代を通じて各地に造られた石橋の「先進事例」となったと見受けられる代物である…
長崎で早朝から動き始め、関心の在るモノを色々と視ようとしていたが、最初に早朝の暗い間に立ち寄ったのは眼鏡橋だった…
↓未だ薄暗い、周囲の灯が残る時間帯の様子…
↑この時間帯…曇天だった…
長崎の眼鏡橋は、延長が22メートル、幅が3.65メートル、川面からの高さは5.46mだという…実際に視ると…「思ったより大きい」とも「思ったより小さい」とも感じる…やや微妙な大きさだった…
その眼鏡橋を視て、ミニ三脚を駆使して夢中で写真を撮った…なるほど「アーチ橋自体と水面に映る橋とが合わさった姿が眼鏡のように見える」というのは本当だ…
やがて…長崎に滞在していた間に天候が好くなったのだが…「あの眼鏡橋…青空の日中はどういう具合に見えるのか?」と思い始めた…
↓思い始めた頃には路面電車の車内だったが…電車が最寄停留所を通ることに気付き、一寸寄ってみた…
↑空の蒼と石の色の対比が素敵だ…
きっとこの橋は、季節毎、時間帯毎に豊かな表情を見せてくれることであろう。大規模な修理が施された経過も在るようだが、この橋は370年以上も街の人達と共にあったのである…
長崎を去る際、「あの眼鏡橋の少し趣が異なる様子…きっと見てみたい…」等と考えてしまった…
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