↓故に、凄まじい勢いでページを繰ることになってしまった第6巻である…
重力の井戸の底で 機動戦士ガンダムUC6
宇宙艦<ネェル・アーガマ>は、地球軌道で待機ということになってしまう。フル・フロンタル隊は地球軌道から脱出した。ビスト財団のアルベルトは、<ネェル・アーガマ>に迎えに来たシャトルで地球に去った。ネオ・ジオン側の民間貨物船を偽装する工作船<ガランシェール>は、大気圏内に突入した。そして、<ガランシェール>はモビルスーツ<ユニコーン>を収容していた…
「ラプラスの箱」を巡り、ビスト財団との綱引きをするリディの父ローナン・マーセナス連邦議会議員は、宇宙艦<ネェル・アーガマ>が本来所属している“有事即応部隊”の「ロンド・ベル隊」の司令官と接触する。「ロンド・ベル隊」の司令官は、同隊の旗艦<ラー・カイラム>の艦長を兼務しており、装備試験のために地球に滞在中であった。その司令官とは、ブライト・ノア大佐だった…
<ラー・カイラム>は、地球に降下したらしいことが判明しているものの、行方が判らない工作船<ガランシェール>を探し始めた…
当の工作船<ガランシェール>は、アフリカ北部の砂漠に不時着していた。直ぐに飛行出来ない状況に陥っていた。ジンネマン船長は、砂漠を歩いて町を目指し、救援を呼ぶことを思い立ち、バナージを同行させた。宇宙育ちのバナージは、初めて地球の砂漠を歩く…
その頃、地球連邦の首都はアフリカのダカールに置かれていた。建設ラッシュの様相も見せるこの街で、変事が発生する…
というような按配だ…
この巻では…かのブライト・ノアが登場する…
ブライト・ノア…“ガンダム”に因縁が深い人物である。シリーズの各作品に顔を出している…
初登場は初めの『機動戦士ガンダム』だった。任官したばかりの新米の少尉として宇宙艦<ホワイトベース>に乗務していた彼は、ジオンの襲撃で艦長以下、彼自身より上位の士官が悉く戦死または負傷で動けない状況になった中、「動ける軍人・軍属で最も上位」という型になってしまったため、止むを得ず“現場責任者”ということになる。避難民の少年少女を現地徴兵した体裁で、モビルスーツ<ガンダム>を擁する<ホワイトベース>は戦隊として活動することになり、ブライト・ノアは“指揮官”というようなことになった…そして、彼はジオン公国が降伏することになる「宇宙要塞ア・バオア・クー」の戦いまで、戦い抜いたのである…
その戦争から数年…連邦を牛耳る軍閥系勢力と、反軍閥系・反連邦政府系勢力の内線の中、ブライト・ノアは後者に参画し、宇宙艦<アーガマ>の指揮官となるが、その艦は<Zガンダム>の母艦である。その状態は<ガンダムZZ>の時期にまで続く…更に『逆襲のシャア』でも、ブライト・ノアが指揮を執っていた<ラー・カイラム>には、艦載機隊のリーダー格になっていたアムロ・レイ大尉(最初の<ガンダム>のパイロットだった…)が乗った<ニューガンダム>が積まれた。「“ガンダム”を擁する戦隊の指揮官」と言えば「この人!!」という感になってしまっている人物なのだ…
そのブライト・ノア大佐は、不穏な事態にまたも身を投じることになった…
ダカールで発生する変事を巡って、連邦政府が統一を強めようとする中、不当な弾圧を受けた怨念を持ち、“反連邦”という意味で「ジオンのシンパ」であり続けたという人達が登場する。こういう人達の描写を通じ、何か“現代世界”が語られていると思えるような部分が在るのが第6巻だ…
この第6巻では、工作船<ガランシェール>のジンネマン船長が凄く好い…
色々と「これは好い!!」というポイントを内包しながら、ダカールで発生する変事が収束…するとここで、また正しく「どうなった?!」という場面で「続く…」になってしまう…
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