↓この『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』も、その「どんどん進んでしまう」という状態になり、第5巻に至ってしまった…
ラプラスの亡霊 機動戦士ガンダムUC5
モビルスーツ<ユニコーン>は、連邦軍宇宙艦<ネェル・アーガマ>に戻った。“袖付き”ことネオ・ジオンの拠点<パラオ>での戦いを経て、愈々本格的な補給が必要になった状態の<ネェル・アーガマ>は、連邦軍が拠点とする宇宙港<ルナツー>を目指そうとする。そこに、「ラプラスの箱」を巡る問題で蠢く“ビスト財団”から横槍が入る…
モビルスーツ<ユニコーン>に仕込まれたプログラムは、順次「ラプラスの箱」に関連すると思われる情報を示している。<パラオ>での戦いの後、システムは場所を表す座標を示していた。<ネェル・アーガマ>は、現在位置から<ルナツー>への途中に相当するその場所に立寄ることになった…
立寄ることになった場所とは、“史跡”とされている「宇宙ステーション<ラプラス>の址」であった。宇宙ステーション<ラプラス>とは、“宇宙世紀”に暦を改めようとしていた頃に首相官邸が設置された場所である。建設当時は余り問題にならなかったのであろうが、件の<ラプラス>は、モビルスーツは宇宙艦にとっては、制動を少し誤ると簡単に大気圏に突入してしまう、微妙な位置に在る…
暦を改めるセレモニーの最中、宇宙ステーション<ラプラス>は爆破され、中にいた連邦政府首相を始めとする要人は爆殺されてしまった…後に、その宇宙ステーション<ラプラス>の残骸は“史跡”に指定されていた…
モビルスーツ<ユニコーン>は、その“史跡“に踏み入った。すると、不思議な現象が生じた。暦を改めるセレモニーの際に、当時の連邦政府首相が行っていた演説が、<ユニコーン>の機体から辺りの宙域に発信され始めたのである。
他方、<パラオ>でオードリーを伴って密かに抜け出したリディは、事態打開に向けて父の助力を得ようとしていたが、父からは関わりを持ってしまった機密事項の真相を聴かされ、衝撃を受けていた…
<ラプラス>で爆殺された、当時の首相の演説が亡霊の声のように流れる最中、“袖付き”の一隊が姿を現し、戦闘が始まった。迂闊な動きをすると、モビルスーツが大気圏に突入してしまう状況下での戦闘だった…
というようなことであるが…“少年”が“大人”とぶつかる、または話し合うという場面が、この巻ではなかなか印象に残る…序盤の辺りに、何処となく“悪役”風な雰囲気を醸し出す、<ネェル・アーガマ>に乗務してきた特務部隊の指揮官…この辺りでは、主人公の少年バナージの脇で「大人」とか「男」とか「責任」、「友情」、「信頼」というようなテーマに関して示唆する、「味わいのあるおじさん」という雰囲気になっている。
この巻辺りになると、「アナハイム・エレクトロニクスの役員」ということになっていて、実はビスト財団関係者であるアルベルトが、少し存在感を増してくる…主人公バナージとの意外に深い関係も在る人物だ…
バナージ、彼が事態に巻き込まれて行く切っ掛けになったオードリー、そしてリディやマリーダなど、多くの作中人物が“流転”するようなイメージが強まって行くのが、この巻である…
考えてみると、この巻で“前半”が終わる型だが…益々「続き!?!?」という感じになる…
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