『赤い彗星』

第1巻、第2巻を一気に読了し、大変面白かったので…

↓第3巻も一気に…



赤い彗星 機動戦士ガンダムUC3

↑比較的薄目な文庫本で、調子よく読み進めると、あっという間―半日や一日…―に読了してしまうような分量である…そして「続きは!!?」ということになってしまう…

工業コロニー<インダストリアル7>で発生した戦闘の後、作戦行動に従事した連邦軍宇宙艦<ネェル・アーガマ>は、恐るべき威力を発揮して場を収拾してしまったモビルスーツ<ユニコーン>と、3人の避難民間人を収容した。

<ネェル・アーガマ>は“待避”、“待機”という指示を受け、混乱が生じた<インダストリアル7>を離れ、過去の戦乱等で破壊されてしまったコロニーの残骸等が漂う“暗礁宙域”に身を潜ませていた。

収容した<ユニコーン>は、戦闘が生じる原因となってしまった<ラプラスの箱>なるものとの関連が在るらしい代物で、中に乗っていたバナージが、何故にこの<ユニコーン>を動かせたのかなど、よく判らない。そして、避難民間人3人の中、オードリーに関しては素性が怪しかった…

そうした中、<ネェル・アーガマ>は襲撃を受けた。襲撃者は、連邦軍が“武装テロリスト集団”と規定する、通称「袖付き」ことネオ・ジオンであった。そして、<ネェル・アーガマ>に襲い掛かる赤いモビルスーツに乗る男は、嘗て人々が畏怖と共に口にした伝説の撃墜王の通り名「赤い彗星」の“再来”と言われる、“袖付き”の領袖格であるフル・フロンタルだった…

という具合で、物語はいよいよ活性化してきた…

<ユニコーン>に乗ることになった、不思議な経過を辿るバナージ…“正体”がこの巻で明らかになるオードリー…有力政治家の一族の出である連邦軍パイロットのリディ…こう言った面々の様子がどんどん掘り下げられる…卓越した技量で<ネェル・アーガマ>に壊滅的打撃を与えるフル・フロンタルの戦いなど、戦闘シーンもなかなか面白い…

未読の方のお愉しみを妨げない意味で、これ以上は内容に触れないが…「そう、来たか…」という場面で次の巻へ続くことになる…

作者は「同世代の“ガンダム”ファン」でもある訳だが…「“ガンダム”というのはは“こういう感じ”だよな…」と何となく納得出来てしまう展開になっているのが素晴らしいとも思う…が、それでも「独自に新しいSF大河ドラマという感じで世に問う」という“立ち位置”で送り出されているような作品だと思う。少年が、或いは青年が、“人生”や“社会”を考え、それらと向き合って行くような様や、“戦い”という“極限”の中での群像が精緻に描かれ、何か非常に「文学!!」という感じが漂っている…

暫く、このシリーズから離れられなくなってしまったような気がする…

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