↓第4巻は“最後の将軍”ということになった徳川慶喜が登場する…

萩原延寿/遠い崖 4 ア-ネスト・サトウ日記抄
↑慶喜が将軍に就任するような時期の出来事や、外交官達の眼に映じた慶喜に関することを内容としている…
所謂「第2次長州征伐」を巡る動きの中、英国公使館はサトウを各地へ派遣し、情報の収集に努めていた。サトウ自身は、『英国策論』に綴った観方に確信を深めながら、各地の色々な人物達との交流を広め、また深めている。
英国公使パークス自身、各地を訪ねて大名達の歓待を受ける場面も在った。サトウもそうした地方訪問に同行している。
こんな時期に14代将軍の徳川家茂が大坂城で他界してしまった。一橋慶喜が最有力な後継者であったが、将軍職を継承するまでに多少の曲折が在った。
こういう情勢下、英国公使のパークスとフランス公使のロッシュとの“張り合い”も見受けられるようになる。所謂“西南雄藩”とも繋がりを持つ英国に対し、フランスは幕府にかなり入れ込む。
やがて、将軍となった慶喜と外国公使達の謁見ということになるのだが…やや驚くのは、外国公使達の慶喜評である。“時代モノ”では、慶喜は必ずしも芳しい評判の人物でもないのだが…外国公使達は慶喜を大絶賛しているのである…
実際、慶喜は「なかなかのやり手」であったことは間違いないようだが、この「最後の将軍」を擁する幕府を巡り、更に波乱は続く…このシリーズも面白くなりそうで、思わず次の第5巻も入手してしまった…
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