↓今度はこれだ!!

宮本昌孝/風魔 上 長編時代小説

宮本昌孝/風魔 中 長編時代小説

宮本昌孝/風魔 下 長編時代小説
↑作品に描かれる時代としては、『剣豪将軍義輝』、『海王』、そして本作『風魔』という順番だが、作品の発表順としては、本作『風魔』は『剣豪将軍義輝』の少し前になるようである…どうでもいい話しだが…
宮本昌孝作品は、「闘う場面」の鮮やかな描写が好い。武器と武器がぶつかる金属音や、鉄砲の炸裂音、そこに居る一群の人々の声が聞えてきそうな“画”が頭に浮かぶ…序でに、勇壮なBGMまで聞えてきそうな位だ…本作も、そうした鮮やかな「闘う場面」が多く盛り込まれた活劇である…
“風魔衆”とは、箱根の山中を本拠地とし、小田原の北条氏に永く仕えていた忍者集団である。若くして父から頭領の座を譲られた小太郎…身の丈7尺―NBA選手で“7フィート”と言われる2m10cm以上の選手が居るが、そういう次元の巨体である…―の強靭な肉体を持ち、「身体そのものが兇器」というような凄まじい体術を駆使し、素手で相手を倒してしまう…“異形の戦士”である。
北条氏が豊臣政権に滅ぼされ、やがて豊臣政権が傾いて徳川幕府が登場するという流れの中、“影の軍団”たる忍者集団の暗闘が繰り広げられる…“風魔衆”もそうした争いに巻き込まれて行く…
「異形の戦士」である小太郎は、多くの人を惹き付ける、不思議な魅力を持った人物である。怨恨を抱いている輩や敵対陣営の陰謀で負わされた悪名を跳ね返す活躍を見せる…
歴史に在っても、「風魔の小太郎」については虚実入交じって色々なことが伝えられている。大小様々、新旧色々な勢力が入り乱れた関東に永く君臨した北条氏の下には、諜報や工作活動に従事した優れた忍者集団が居たことは疑う余地が少ないように思うが、その頭領がどのような姿であったのか、どのような人物であったのかは知れない…また歴史では、「風魔の小太郎」は盗賊になって悪名を馳せ、処刑されたと伝えられる…
本作は、上記のような「未詳な歴史」を題材に想像の翼を大いに広げた活劇で、非常に愉しい!!
この記事へのコメント