↓『剣豪将軍義輝』の“続篇”ということになる作品である!!

海王 上 蒼波ノ太刀

海王 中 潮流ノ太刀

海王 下 解纜ノ太刀
↑概ね「一日一巻」のペースで素早く読了してしまったが、頁を繰り始めると、なかなか止められなくなってしまう…
本作は「虚実入交じった時代エンターテイメント」としては、或いは『剣豪将軍義輝』を凌ぐものがあると思う。よりスケールアップし、劇中人物達も多彩になり、アクション、謀略等も大胆になっている…非常に愉しい!!
物語は、『剣豪将軍義輝』の“最大の悪役”であった松永弾正が最期を遂げる辺りから起こされる。伝説のようになっている“爆死”という話しが在るのだが、実は…という話しである…
同じ頃、堺の街に“ハイワン”と呼ばれる少年が登場する。唐津に居ついて商いをする明国人の女性の息子であるという。この少年には重大な秘め事が在った…
松永弾正が最期を遂げ、織田信長が天下統一を完成させようとし、やがて本能寺の変が発生し、本能寺の変の首謀者、明智光秀が討たれ、羽柴秀吉と徳川家康が争う…というように時代は流れるのだが、その中でハイワンは己の秘め事を知り、それと向き合い、更に時代の渦の中に巻き込まれて行く…
上巻は、所謂“石山合戦”の終盤に起こった、毛利の水軍と織田の鉄甲船の戦いが軸になる。中巻は本能寺の変で、下巻は小牧・長久手の戦いが軸になっている。これらの中、実在人物をモデルとしているもの、全くの架空のもの、様々な劇中人物達が入り乱れ、壮大な物語が紡がれる…
本作は『剣豪将軍義輝』の世界を踏まえて展開するため、『剣豪将軍義輝』を読了後に読むべきなのかもしれないが、いきなり本作から入っても大丈夫だ。
未読の皆さんのお楽しみを妨げることを避けるため、敢えて細かいことはここに綴らない…次々と色々な展開が在って、とにかく愉しい作品である。『剣豪将軍義輝』にもそうした要素が幾分含まれていると思うのだが、本作では「“少年”が“男”になる物語」という色彩がより一層濃くなっていると思う。そういう一面が好いのだ!!
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