『流れる砂』

↓年末に入手、年明けに読了の一冊…

流れる砂
↑東直己作品だ!!

東直己作品の中、「探偵・畝原」のシリーズに未読作品が残っていた訳だが、年末にそれらを入手していた…

「探偵・畝原」のシリーズ…畝原浩一は新聞記者だったが、取材活動で大きな不正の核心にそれと知らずに近付いていて、罠に嵌められてしまった…会社を解雇され、妻も去ってしまった中、彼は探偵業を生業とするようになり、娘を育てている…こういう主人公が活躍するシリーズで、彼の日常業務の中に“大事件”に通じる穴のようなものが現れて、彼はそこに踏み込んでしまって事件と向き合う。何となく重厚な感じがする作品が多く、なかなか気に入っている…

本作『流れる砂』は、畝原が凄惨な場面に立ち会う羽目に陥った辺りが冒頭で振り返られる…老いた父親が息子を激しく殴り、刺殺に至ってしまい、自身も息子を刺した刃物で自殺を遂げてしまう…

この凄惨な場面に至った切っ掛けは、マンションの管理人から依頼を受けた、「不審な人の出入が頻繁な住民」に関する調査であった。件の住民は区役所に勤める若い男なのだが、何やら明らかに住民ではない女子高生が盛んに部屋を出入りしているのだ…管理人の協力下で調査をした畝原は、男が“買春”をやっていることを確信するに至った…

と、ここに“同業”ということになる男が絡まり、冒頭の凄惨な場面に至る訳だが、“事件”は奇怪な拡がりを見せる。区役所に勤めていた男が関与した様々な不正、奇妙な家族、男の父親の住所だった場所で活動している奇怪な“新興宗教”グループと、様々な問題が出て来る…

本作はなかなかにボリュームも在るが、一気に読了に至ってしまった…

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