『墜落』

↓年末に読んだ一冊である…

東直己/墜落
↑東直己作品で、「探偵・畝原」が活躍するシリーズの一冊だ…

冒頭、小さな町を訪ねて、地元の人達の案内で、四駆車に乗って山を行き、笹薮を掻き分けて旧い小屋に至り、そこで旧い人骨を発見する…というプロローグが在る…

読了してみると…実は、作品全体が「何故プロローグの事態に至ったのか?」という回答を示すものとなっている…しかし、読み始めるとそれにはなかなか気付けない…終盤になって漸く気付かされる…

物語は、畝原の日常の調査活動から始まる。女子中学生の継母からの依頼で、中学生の非行について調べている。非行に走る中学生も中学生だが…関りを持つ大人にも問題が在る…

というような一件を通じ、畝原はその家族に多少関りを持つ訳だが、そうした中で彼らの隣人から新たな依頼を受ける。不審な脅迫めいた手紙を受け取っているので調べて欲しいという内容だった…その依頼人は、少しは知られた詩人であった…

スピーディーに様々な出来事が積み重ねられ、畝原は徐々に“依頼人”の詩人が秘めた秘密に近付くこととなる…

“墜落”というタイトル…終盤のクライマックスを暗示している…

なかなか愉しめる作品だ!!

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