『旧友は春に帰る』

「ススキノの便利屋」こと“俺”が活躍するシリーズである…

↓新しい文庫本が登場した!!

旧友は春に帰る
↑一見ヴォリュームが在るが、例によって“俺”の一人称の語りと、劇中人物達のやり取りの文体で、存外速く読了出来てしまった…

冬のある日、“俺”が郵便受けに視付けた封書を開けてみると、それは“モンロー”と呼ばれていた女からの手紙だった…

“モンロー”というのは、既に四半世紀も前にススキノに居た女で、飲み友達だった。彼女は色々と在ってススキノを離れていて、沖縄に移り住んだらしいと承知していた…その“モンロー”からの手紙に“俺”は驚く…

“俺”は手紙に在ったメールアドレスを頼りに、“モンロー”との接触を試みた…“俺”はケータイは使わないが、パソコンのメールは利用している…

“モンロー”の手紙やメールで、彼女は夕張に居ることが判った。そして“俺”に会いたい、更に「助けて欲しい」ということを知る。「北海道を安全に離れたい」というのだ…

“俺”は列車を乗り継いで夕張に向かった。“モンロー”が居るというホテルに着いてみると…何やら妙な連中が居た…

ということで、“モンロー”を巡る事件に巻き込まれていく“俺”だった…今回は、なかなかスピーディーな展開の冒険譚である…

今回は「最初の作品に登場した人物達が四半世紀の時を経て再登場」という趣向になっているのが最大の特徴であろうか?色々と世の中の道具は変わるのだが、相変わらず“気付き”で何時もの<ケラー>に妙な小包が届いてみたりするのが、やや笑えた…

この前の何作かは、なかなかに“社会派”的な雰囲気も漂ったのだが…或いは、この作品で“原点回帰”を図っているのかもしれない…なかなかに興味深い…

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