『笑う警官』

「今更…」という感もしないではないが…“一時期流行ったモノ”というのは、流行りのピークを過ぎてしまっても、なかなかに面白いのである!!

↓然程の説明も必要としないと思うが…

笑う警官
↑“道警シリーズ”と呼ばれることもある、佐々木譲の名作である!!

偶々、先に映画を観てしまったのだが…映画とは一味違う楽しさが在る作品だ。

「殺人の容疑者」として仲間の刑事が手配され、更に「薬物で錯乱している可能性、更に銃器を所持している可能性が在り、危険なので射殺して構わない」等という異例の通達が出て、命まで狙われている状況…これを看過出来ないと佐伯刑事達は有志で“裏捜査班”を設け、真相解明に乗り出す…

追われる仲間が姿を隠すには長く、真相を調べ上げるには短い、という夕刻から翌日午前中までの限られた時間で、事はどう運ぶのか?

実際に大いに問題になってしまった“裏金問題”を絡ませ、「限られた時間の息詰まる攻防」が繰り広げられる…誰が味方で、誰が敵か?集まった有志の中にさえ敵が在るかもしれないことが示唆される状況さえ発生する…白々と明ける早朝に真相が見え、そして午前中に最後の戦いが…


本作は、当初は“密告”(内部告発)を意味する隠語を使い「うたう警官」という題だったらしいのだが、映画の原案ということで、映画のタイトルである『笑う警官』に改題したのだそうだ…が…私なら「長すぎる夜」とか「短すぎる夜」というような題を与えてみたくなる…

全く「一気に読ませる」傑作である!!札幌に縁が深い私にとっては、馴染みの地名が多々出て来るので、妙に臨場感も在るのだが…

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