9月16日(木)
昨日は、午後5時前には「何か眠い…」という雰囲気になってしまった。月曜日、火曜日と中途半端な睡眠が続いてしまい、他方でそれなりに歩き回ったので、流石に多少草臥れたのかもしれない…
そういう訳で、多分7時何分かには眠ってしまった…「サハリンで気に入っているモノ」の一つでもある“コルサコフスカヤ”というビールをぐうっと呑んで横になったためかもしれない…
気付いてみれば…朝4時であった…何か妙に清々しい感じの朝となった…
ホテルで朝食を摂った足で戸外に出た。半袖Tシャツの上に長袖シャツ…朝の時点ではこれで善かった…しかし…稚内の最高気温が24℃だったらしいが…今日のユジノサハリンスクは27℃にまでなった…日が高くなるに連れて、何か酷く陽射しがキツくなった…
こういう中で精力的に動き、途中ホテルでの休憩を挟んで夕べを過すこととなる…夕刻、長袖は止めて半袖Tシャツを着用したが…何か腕に当る陽射しが「やや痛い」感じさえしてしまい、日が落ちても生暖かいような気さえしたのだった…
今日はコルサコフを訪ねてみた…稚内からのフェリーが到着するコルサコフは、ユジノサハリンスク都心から40分程度で着く場所だが、“素通り”も多く、歩き廻ったことが余り無い…
朝、鉄道駅脇のバス乗り場に行ってみると、程なく朝一番のコルサコフ行きバスがやって来た…それに乗込んでみた…
バスは座席が20席前後のやや小型な感じの車輌だった。運転手の他に乗務員が居て、車内で切符を売ったり「下車される方はいらっしゃいませんか?」等と案内もしている…
車内で80ルーブルを払うと、何か日本のバスの回数券のようなものを料金相当分寄越してくる。乗務員はロール状になった、その券を持っていて、必要枚数を千切って乗客に寄越す…
ユジノサハリンスク・コルサコフ間には、こじんまりした住宅地も在り、両都市間を単純に往来するのみではなく、そうした住宅地と両都市の間の往来、或いは住宅地間の往来にも利用されているようだ。乗車距離が異なると、料金も異なるらしい…
往路のバスは、何か暁の中を進み、車窓からは次第に高くなる朝陽を観ていたような按配だった…
コルサコフに到着する…市役所や、多少賑やかなソヴィエツカヤ通辺りへは徒歩10分弱の辺りにバスが着く…以降は市内バスを利用するか、歩くかである…私は歩いた…
結局…約3時間、市内を歩き回った…相当歩いて、港を見下ろす辺りまで辿り着いた…港を見下ろす辺りには“涙の塔”というらしいが、故国に帰り損なった朝鮮半島出身者等―所謂“サハリン棄民”等…―が故郷を思って海を眺めたと言われる場所に記念碑が在る…ここに立つと、コルサコフ港が一望の下である…他にも、皇太子時代の昭和天皇が視察の際に立ったという話しも伝わる高台も在るのだが…そちらは既に訪れたことが在るので、今回はこちらに寄ってみたかったのだ…
更に…建物の存在は知っていて、近くに寄ったことが無かった教会も眺めてきた…木造の、何か「旧き善き正教会」という風情が漂う代物だった…
コルサコフは複雑な地形を切り開いたような趣で、“段々”に整地した場所に集合住宅が並んでいる等、些か特徴的な雰囲気が漂っている…
コルサコフの市役所前に凄く広い広場が在る…広場の隅の記念碑には「日本の帝国主義者からコルサコフ市を解放した英雄に捧ぐ」というような献辞を掲げた記念碑が在る…その広場から、港の方向に延びるソヴィエツカヤ通は、原則“歩行者天国”になっている…
そのコルサコフからの復路…朝に辿り着いたバス停から、再びバスに乗車した…この頃になると…陽射しがややキツかった…
バス停近くの売店で、確りとミネラルウォーターを求めた。サハリンでミネラルウォーターを求める場合、私は“コルサコフスカヤ”というのが在れば、それを優先的に選ぶ…文字どおりコルサコフに在る会社の製品である…ビールや“クワス”も造っている…私は欧州旅行等でも利用した機会が在るので“ガス入り”でも嬉々として頂く…と言うより…“ガス入り”を希望してしまう…
復路の車窓は、何か妙に眩しい“夏の景観”だった…何となく、ユジノサハリンスクのテリトリーに入って程なく登場する“シティー・モール”というショッピングセンターで下車してみた…ショッピングセンターを文字どおりほんの少し眺めた…何を求めたでもない…中を一寸歩いてみただけだ…
“シティー・モール”からは、彼らが運行している“無料送迎バス”でユジノサハリンスク市内へ移動である…
ユジノサハリンスク市内では、また市内バスを利用した。今回は“丁度14ルーブル”が手元に無かった…そこで思わず100ルーブル紙幣を支払ったのだが…運転手はハンドルを握りながらも、実に器用に86ルーブルの釣銭を寄越して来た…小さな驚きだった…
ユジノサハリンスクの街は、“夏の装い”の人が多数派に見えた…
大型バスの中には、運転手横の出入口を開け放したままにして走っているものも見受けられた…風を入れていたのであろう…
何か不思議な感じがする…お陰で私も酷く汗をかいた…明朝には去ってしまうことになるのだが、時間の経過が早かった…
夕刻の街…薄暗くなっても人通りが絶えない…些か驚く…
酷く汗をかいたTシャツがなかなか乾かないので、出発直前に鞄に入れようなどとホテルで考えていると電話が鳴った…
一昨日会っているヴィターリーさんが別れを告げに訪ねて来たのだった…「サハリンに来る機会が在れば、何時なりと一報を…」ということだった…大変有難いお話しだ…
“用事”も無事に足り、何となく愉しい時間も在り、心配のタネは「明朝の寝坊」だけという状態になった…
>>Voyage : SEP 2010 (Yuzhno-Sakhalinsk and Korsakov on Sakhalin, Russia)
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