サハリンのテレビ番組から…

サハリンでは、地上波、衛星波、ケーブル等の方式で様々なチャンネルのテレビ放送を視聴可能であるが、多くは“時差”も在るロシア国内他地域の番組をそのまま放映している状況であり、稚内で言う“道内民放”的な感覚でテレビ番組を放映しているのは、実質的にASTV(アーエステーヴェー)のみと言ってしまっても間違いではない状態である。

ASTV(アーエステーヴェー)はユジノサハリンスク市に本社を構えるメディアグループ―グループとして、テレビ局、ラジオ局、テレビ番組・芸能情報紙を保有している―の一翼を担っており、全ロシアネットで配信されるコンテンツも流す他方、自主制作の番組も多く放映している。

そうした状況であるため、ASTV(アーエステーヴェー)はサハリン州内に在って“地元テレビ”としての或る程度強い発信力を有しており、住民の間では放送で取上げられた事物が話題になる事例も少なくない状況であるという。

ASTVの『ナーシ・ヂェーニ』(「私達の一日」という意味)という月曜日から金曜日に放映している情報番組を視てみた…

『ナーシ・ヂェーニ』は、自身が自宅で視ることも在るテレビ番組の範囲で言えば、「NHK北海道が朝にやっている情報番組」に近い雰囲気かもしれない。キャスターが居て、ニュースを読む他、「○○についてのレポートです」と何処かの記者が纏めたビデオが流れ、ビデオには取材や撮影を担当した方の名前が出ていて、他に気象情報が入るような仕立てである。

『ナーシ・ヂェーニ』は上述の「NHK北海道が朝にやっている情報番組」を想わせる仕立てではあるが、ASTVが民放であるため、番組途中にコマーシャル―悉くサハリンで何かを売っている店などのもの、或いは劇場等の催し情報であった―が入ったり、「○○コーナー…このコーナーは○○の提供でお送りします」というのが入るため、やや違う感じではある。

『ナーシ・ヂェーニ』は、日替わりでスタジオに1人のアナウンサーか記者が登場し、番組が始まると関連映像付きのニュースを一つ二つ入れ、後は各種のレポートを紹介し、ビデオが流れる。そして「気象情報…このコーナーは○○の提供でお送りします」というようなものも入るが、“お天気お姉さん”は登場せず、男性の声で「ユジノサハリンスク…最高気温は10℃…曇り時々雨…」というようなナレーションが入り、情報の画面が表示される。「午後7時30分が本放送、午後9時が再放送、翌日午後1時が再々放送」と聞いていたが、本当にそういう具合で、大半のコンテンツが複数回流されていた。

『ナーシ・ヂェーニ』のビデオによるレポートだが、硬軟様々なテーマを幅広く掬いあげている印象であった。記憶に残っただけでも「ユジノサハリンスク近郊の川辺のゴミを始末したい件」、「コルサコフの工場で飲料の新商品製造を始めたこと」、「キャンピングカー人気が高まっていること」、「北部サハリンでの白鳥密猟摘発」、「時差のため早朝の中継であるにも拘わらず、アイスホッケー世界選手権のロシアチームによる対カナダ戦を熱狂的に応援する市民」、「“コムソモール”(共産少年団)の“赤いスカーフタイ”の正しい結び方を御存知ですか、という街頭突撃取材」、「“芸術学校”の少年少女による発表会」、「屋根から下りられなくなった子猫の救出作戦」、「難病の子どもをサンクトペテルブルグの有名な医療機関で苦労して治療した話し」という具合であり、実に幅が広い。

『ナーシ・ヂェーニ』のビデオによるレポートについては、色々な雰囲気のものが在った。長時間のドキュメンタリー作品の抜粋のようなもの、画を流した背後で記者が話していて関係者インタビューが挿入されるもの、レポーターが「御覧下さい」というような調子で画面に登場するもの、街頭インタビューを若干の記者コメントでつないで構成したもの、生々しい事件関係写真を画面上に出しながら記者が説明しているものなどであった。

こういうものも、なかなか興味深い…

→サハリンで撮影したものを含む旅の画…

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