連載:Sakhalin (OCT 2009)― КАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン) お洒落なカフェ…

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1992年から1997年迄に何度もサハリンを訪ねた頃、ユジノサハリンスクに“らしい”感じの喫茶店は見当たらなかった…あの頃は「終いに暴れるぞ!!」という位に予定も多く、普通にその辺を散策したこともなかったが…それにしても喫茶店の類を見掛けた記憶が無い…

2007年に久々にサハリンを訪ねると…その種のものを見掛けた…その訪問の以前に、その種の店がどんどん開業しているという話しは耳にしていたのだったが、実際に見掛けて「寄ってみたい!!」と思った…ただ、その訪問の際は宿泊先の部屋で多少“宿題”もせねばならないような状況で、時間を設けることが出来ず、訪問は叶わなかった…

2008年5月・10月、2009年5月とサハリンを訪ねる機会は巡ってきたが、上述の2007年の時と同様であったり、「一寸、小一時間お茶でも…」ということをするのに気兼ねが生じるような状況で、残念ながら立寄る機会は設けられず終いだった…2008年10月は、寄れないこともなかったが、やや予定がキツくなってしまっていた…

今回のサハリン訪問で「或る程度は“個人的興味”に応じた動きも可能な状況」という中で、別段に出発前に意識していたという訳ではないのだが…一寸“時間”が出来た時に「“念願”の喫茶店だ!!」という考えが頭を過った…

「“念願”の喫茶店だ!!」などと、1940年代や1950年代辺りでもあるまいし、やや大袈裟かもしれないが…それでも「一寸寄ってみたいな…」が約3年間も頭の中を巡る中で、想いが「“念願”の!!」と膨らんでしまったのだ…

寄ってみることにしたのは…КАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)である。レーニン通の、鉄道駅にも近い辺りである。この辺りは“豊原”時代からの中心街である。その証に、現在は美術館になっている往時の“北海道拓殖銀行”の支社ビルなども残っている…

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通りに面した側が総硝子張りの洒落た雰囲気で、硝子の扉にロゴマークが描かれたКАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)に入ってみた。

入口にはスーツ姿の男性従業員が居て、「こんにちは…」と迎えてくれた。素早く、胸の辺りにロゴが入った揃いの黒いTシャツのウェイトレス、ウェイターが何人かと、ウェイターやウェイトレスと比べるとやや年嵩なマネージャー風の女性が現れた。

「お一人様?」と問われて頷くと、「お煙草は?」との問い…私は“大”の文字が付く程の愛煙家である…その旨を伝えると、店の右側の区画に案内された…どうも右側が“喫煙席”で、左側が“禁煙席”となっていたようだ…マネージャー風の女性が席に案内してくれた…場所を示すので「どうも…」と言うと、彼女は頷いて去った…スッキリした都会的な内装で、アーティスティックな写真等が飾られ、なかなか寛げる雰囲気だった…(「店内の撮影は御遠慮ください」なので、そういう様子が判る画は撮れなかったのだが…)

着席すると、例の黒いTシャツのウェイトレスが灰皿とメニューを抱えて現れた。「大っぴらに屋内で、着席で煙草を蒸かして、誰にも咎められない!!」と、近所で求めたЯва(ヤーヴァ)というロシア製の煙草を取り出し、愛用のオイルライターで火を点けながらメニューを眺める…

このКАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)のメニューはなかなかに豊富だ。ビール、スピリット、カクテル、ミネラルウォーター、ジュース、紅茶、珈琲と色々揃い、食事のメニューもあれば、挙句に“ワインリスト”なるものまで在った…ロシア語と英語が列記してあるメニューだった…

とりあえず珈琲が愉しみたかった…メニューの珈琲の欄を見た…カプチーノ、エスプレッソ、カフェラッテ、どういうものかよく判らないもの…色々在るが「珈琲下さい…」で出て来るような「普通の珈琲」がどれなのかよく判らない…

そして眼に留めたのが…Американо(アメリカーノ)なる文字…「“アメリカン”ということか?」と訝りながら、それを頼んだ…

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暫くして角砂糖の入った容器―私は珈琲に砂糖は入れないことが多いが…―と共に登場したのは…フランス、ドイツなどで出くわしたことがある「かなり濃い感じの、濃厚で熱い珈琲」である。「これだ!!」と思った。正しく私が求めていたのは「濃厚で熱い珈琲」である!!日本では“アメリカン”と言えば、淡白な珈琲が登場するのだが、このКАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)では欧州諸国で出くわす濃いものが出て来る…

このАмерикано(アメリカーノ)を愉しんでいて、気付いた…煙草を蒸かしながら珈琲を頂いていたのだが、灰皿に吸殻が2本か3本入ると、ウェイトレスが灰皿を交換に現れるのだ…これは…「日本で時々見掛けるマニュアル」である…後から聞けば、何件かの飲食店で、似たようなことをしているらしいが…

更に…隅の方で2人のウェイトレスが何やら話し込んでいると、マネージャー風の女性がさり気なく間に入って止めさせている…従業員への指導が、なかなか厳しい様子だ…「良質なサービス」という気遣いをしていることが感じられる…

珈琲は口に合った。「もう少々頂きたい…」と思ったので、今度はЭспрессо(エスプレッソ)を頼んだ…

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実に可愛らしいカップでエスプレッソが登場した…文字どおり「もう少々…」という按配である。飲んでみた…「Американо(アメリカーノ)と大差が無い…」と感じた…口に含んだ時の“触感”のようなものは確かに違うのだが、飲み込むと“刺激”は大差が無い…

次の予定―劇場へ出掛ける前に寄ったのだった…―が在るので、そちらへ向かう前に御手洗いを拝借しようと思い立った。野暮な“御手洗いマーク”は見当たらないが、何人かの女性客がさり気なく奥の扉を開けて入り、暫くして出て来るのを見掛けたので、そこへ行ってみた。静かに扉を開けた…赤系の内装で、可愛らしい…「女性用?」と思い、思わず近くに居た従業員に尋ねてしまったが、何のことはない“共用”だった…

КАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)の珈琲だが、1杯120ルーブルだった。市内の店では、安くはない部類らしい…

支払いを済ませた後、レシートと釣銭が挟まれた紙のバインダー風のものがお洒落だと思った…消耗品のように見受けられたので、「貰って帰って構わないのか?」と訊ねると、そういうものではないという話しだった。

「“念願”叶って、美味い珈琲を愉しんだぞ…」と通に出ると、後ろから男性が駆け寄って来て「ミーステル!!」(*英語のMrをこのように発音するロシア人は意外に多い…)と声を掛けてきた。何事かと思えば、КАФЕ №1 (カフェ・ノーメル・アディーン)の入口で見掛けた、スーツ姿の男性従業員である。「フォアユー!」(For you)と彼は徐に「レシートと釣銭が挟まれた紙のバインダー風のもの」を私にくれた。お礼を言うと、彼は小走りに去って行った…何に使うというのでもないが…想い出を挟めておくバインダーというところか…良い土産である…

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ユジノサハリンスクも、他の外国の都市のように「一寸歩いてみると面白い」という感じになってきている…

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(Charlie at Wakkanai)

→今回のサハリンの写真はこちら…

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この記事へのコメント

  • 玄柊

    もう一度ユジノサリンスクへ行ってみたいと思っている私にとっては、この「カフェ・ノーメル・アデーン」の情報は嬉しいですね。
    7月の滞在では、常にインスタントコーヒー「ネスカフェ」・・。一度だけレストランで本物コ-ヒーが出ました。
    2009年10月26日 13:14
  • DJ Charlie

    玄柊さんは“珈琲党”ですか?ユジノサハリンスク等で珈琲を出す店は色々と在るようです。ここの他にも、幾分「良質な珈琲(地元ではやや割高…)」を供する店は在るようです。また機会が在れば…
    立寄ることがあれば、ご感想をお寄せください…
    2009年10月28日 19:16
  • Mumunchik

    120ルーブルって安いですね!今はコーヒーも紅茶も高い・・・。
    ちょっと食べたり飲んだりするだけで2000ルーブルとか・・・。モスクワは東京並みに物価が上がっているようです。
    バインダー、可愛らしいですね。そして、粋な計らい(笑)
    2010年04月05日 19:07
  • DJ Charlie

    Mumunchikさん、コメントありがとうございます。
    120ルーブルの珈琲…ユジノサハリンスクでは「安くない」と聞きました。日本円換算ではどうということもないですが…
    モスクワは、地方の小さな街に比べて、何でも高いと聞いたことがあります…
    ところでバインダー…漫然と取ってあるだけなのですが、何となく嬉しくなる想い出の品となっています…
    2010年04月05日 19:29