連載:『Nautilus pompiliusまたはНаутилус Помпилиусのこと…』03

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私にとって正しく「まんまあの頃が甦るナンバー」である、“ナウチールス・ポンピリウス”の『Тутанхамон』(トゥタンハモン)に関して、その歌詞を「字面どおり」に見た後、「受け止めた内容」を纏めてみた。

その内容を改めて…

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外面の好い狡猾な連中が擦り寄るが、“財産”は護られるのか?
狡猾な連中の前で愛想好く呑んでいても“財産”は無事か?
一度道を踏み外せば、何処までもその穢れた道を進むことを免れ得ない。
やってしまったことの取り返しはつかない。
元に戻るということなど在り得ないのだ。
起こってしまった現実の前に、そのまま佇むばかりなのだ。

「真実は何時も一つ」
古代のファラオはこう仰せだった。
あの方は大変に賢明であらせられる。
故にこう呼ばれるのだ。
“トゥタンハモン”と。

知り合いの女は、こっそり抜け出すことばかり考えていた。
出入り口など無数に在るのに、あの女はこっそり抜け出すことばかり考えていた。
あの女は死にかけていても、それでも相変わらずこっそり抜け出すことばかり考えていた。
あの女のような人物は、狡猾な連中に擦り寄ることはしないであろう。
あの女のような人物なら、愛想笑いを浮かべて狡猾な連中と呑むようなこともないであろう。
穢れた道へ踏み込んだり、取り返しのつかないことも仕出かさないであろう。

「真実は何時も一つ」
古代のファラオはこう仰せだった。
あの方は大変に賢明であらせられる。
故にこう呼ばれるのだ。
“トゥタンハモン”と。

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この作品が登場するのは、赤旗が下ろされ、“ポストソ連”の“混迷”という中にロシアが在った頃である。

今日、ロシアは例えばサハリンの天然ガスを液化して日本にも送り出すなど、豊富な資源を世界中に輸出する国として存在感を増しているのだが、あの頃は“冷戦”などと呼ばれていた、永く続いた激しい競争に敗れた直後であり、「赤旗は捨てました!!」と高らかに宣言してはみたものの、「で…今からどうします?」という状況だった…

“赤旗”に象徴されたソ連という体制は、「ソ連の域内で全てが自己完結」というような、一種の“虚構”だった。その“虚構”を捨て去って“現実”に引き戻されてみると、実は不具合が多い状態の社会資本、実力が発揮出来る筈もない状態の産業基盤、“張子”のような側面も見え隠れする軍事というようなものばかり目立つ…酷いインフレも発生し、何か「捨て鉢」というのか「虚脱感」というのか、何処となく「厭世的気分」さえ一部には在ったかもしれない。

「厭世的気分」さえも在った中、公式名称を直訳すると“民営化証券”とでもすれば良いのか、“バウチャー”(ロシア語では“バウチェル”)と呼び習わされた「旧国営企業の株と引き換えられる証券」がばら撒かれたり、それを集める動きも在った。それに関連、或いは関連の薄い様々な投機も多々見受けられた。

この頃のゴタゴタを経て、ロシアではやがて“新興財閥”のようなものが登場するのだが、この『Тутанхамон』(トゥタンハモン)の前半は、そういう“時代”を想起させてくれるように思う。狡猾に利権や財産を集める者の他方で、“財産”らしきものが在るのか無いのか、在ったとしてどの程度の価値なのか、全く判らずに「取り返しがつかないことをしてしまったのか?」と呆然としてしまっているような状況…それが“ポストソ連”という局面だったのかもしれない…

『Тутанхамон』(トゥタンハモン)の後半…ここには「喩え瀕死の重傷を負っても、こっそり抜け出すことばかりしていた知り合いの女」というものが出て来る。この“知り合いの女”だが…「どんな体制下であろうと“己の良心”に正直であろうとした知識人等」を暗示しているように思える…

「喪失感漂う世相の中、狡猾な人達が如何に手近な所で暗躍しようと、己の良心に正直で在り続ければ、取り返しがつかない窮地に陥ることもあるまい…それは、或いは古代から一貫して変わらない“真実”かもしれない」というような具合であろうか?

以上が、1993年から1994年に掛けて、モスクワでこの『Тутанхамон』(トゥタンハモン)を聴いて想った内容だ。

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(Charlie at Wakkanai)

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