連載:『稚内の過去・現在・未来を結ぶサハリン』―その3

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サハリンは、稚内にとって「"過去"(むかし)、"現在"(いま)、そして"未来"(あした)を繋ぐ存在」であることに想いを巡らさずには居られない。

19世紀の初めの方に遡り、稚内辺りが注目されたのは、サハリンの南岸をも含めた、当時の人達が活動していた場所でのロシア船との摩擦が切っ掛けであった。

その後時代が下り、所謂"幕末"と呼ばれた時代にも、稚内辺りには人の出入りがあったが、稚内がもっと本格的に脚光を浴びるには、20世紀を待たなければならない…

1904年から1905年の日露戦争の後、"ポーツマス条約"で日本は"南樺太"を手にした。北海道では明治期以降、開拓が本格化している。産業が興され、都市、道路網、鉄道網の建設が進められ発展し始めていたが、これらと合わせて「樺太の開拓」にも勢力が注がれることとなったのだ。

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ここまで"サハリン"と言って来たので、呼称を"サハリン"に一本化させて頂くが…

サハリンへの物資輸送、旅客輸送に関して、当初は「当時の北海道で最も物流が盛ん」であったと言われる小樽港が、「北海道側の中継拠点」の役目を担った…当時の輸送船の速力等を思うと、小樽・大泊(今日のコルサコフ)または真岡(今日のホルムスク)間は、時間も掛かる。航海距離が長くなれば、荒天による危険な目にも遭い易くなってしまったりもする…そんな時、1911年に「稚内・大泊(今日のコルサコフ)」という季節運航航路が試行され、「良いじゃないか!!」という話しになるという出来事が在った…

北海道内で進んでいた鉄道網建設、港湾整備という流れの中、稚内は「サハリンと北海道とを結ぶ場所」として"重要性"が取り沙汰されるようになっていた。天北線(1989年に廃止…)や宗谷線(現在も名寄、旭川、更に札幌までの列車が活躍している…)と鉄道も相次いで稚内へ延び、同時にサハリンの港とを結ぶ航路も開設された。

往時の稚内からサハリンへ向かう航路は、二系統在った。稚内と大泊(おおどまり)(今日のコルサコフ)とを結ぶ「稚泊航路(ちはくこうろ)」と、本斗(ほんと)(今日のネベリスク)とを結ぶ「稚斗航路(ちとこうろ)」である。こうした航路が輸送の上で活躍し、最大事には50万人弱になったという住民等の往来や、産業を支える物資輸送を1945年まで支え続けていた。

1945年以降…稚内は「サハリンが見える」場所であることに変わりはなかった―地理的な位置は変えようもない…―が、そのサハリンは「簡単に渡航出来ない」ということになってしまった。

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サハリンはソ連の統治下で、半世紀に近い時間を過ごした。

ソ連では、賃金の割増を行ったり、年金支給年齢を引き下げる(例えば、「60歳から支給」と決まっている年金について「55歳から!」ということにしてしまう…)などの"優遇"で、「人手が必要な後発地域に労働力を集める」という取組をしていたらしいが、サハリンはそういう施策の対象地域であったようだ。

また、嘗てソ連では大学や職業系の教育機関等で高等教育を受けた者(技術系が中心だったらしいが…)に関しては、当該の教育機関が卒業生を「求められる地域に送り込む」というようなこともあったらしい。サハリンにもそういう人が多かったようだ。実際、何かで著名な方の経歴が紹介されているようなものを偶々見ると、その「求められる地域に送り込む」でサハリンに住むようになって活躍されている方も見受けられる。

これらの様々な施策で、サハリンにはソ連全土の色々な人達が流入したり、或いは流出したりという様子が続いた。そして、ソ連の計画経済の体制下で国の生産活動の一部を担い続けていた。

サハリンでは、上述のような経緯で人の出入りはあった他方、「ビジネスや観光で、一定数の人々が積極的に他地域との間を往来」という様子では無かったようだ。

サハリンは“国境地域”である。ソ連軍は、色々な国に在る陸海空軍の他、戦略ロケット軍(ミサイルの管理、有事には使用することを専らとする…)と、“国境警備軍”と称して、他の陸海空軍と異なる指揮系統の下に置かれた戦力が在ったらしい。サハリンは、その“国境警備軍”関係の施設が多く存在したという。よって、他の地域の人達等が盛んに出入りするのが好まれなかった面もあるのであろう。

1985年のゴルバチョフ政権下、ソ連は"様変わり"した。精確を期すと、「公になっていなかった様々な問題」が露呈してしまうようになっていたと表現しなければならない面もあったかもしれない…

セブンアンドワイ

ここで話題にしているサハリンに関して、最近の写真を御覧頂けるようにしてある。

↓2008年5月・10月に撮影のサハリンの様子を下記リンクから御覧頂くことが出来る。

Reise:Sakhalin island, Russia in MAY 2008

Reise:Sakhalin island, Russia in OCT 2008

↑上記リンクを開くと、写真が並んでいる。

その写真で気になったものをクリックしていただくと、“アルバム”風に纏まったものが出て来て、各写真を愉しんでいただける仕掛だ。

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